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「幻の赤カタナ」が大阪梅田駅に現る! 10月10日(土)〜11日(日)の2日間、スズキ「カタナ」の特別色を展示

10月10日追記:開催場所の駅名、開催日時を誤って記述していました。正しくは、駅名は大阪梅田駅、日時は10月10日(土)~11日(日)です。申し訳ありませんでした。

赤とつや消し黒、スズキ・カタナの特別カラーを展示

多くのファンがいるスズキ「GSX1100S カタナ」が2000年に製造を終了してから19年の時を経て、2019年に蘇った新型「カタナ」。
現在「カタナ」にはブラック、シルバーの2つのカラーバリーエーションが用意されているが、このたびイベントでしか見られない2つの「特別色」のカタナが実車展示される。

スズキ・カタナ。現在販売されているカラーリングの「ミスティックシルバーメタリック」。

スズキ、カタナ。現在販売されているカラーリングの「グラススパークルブラック」。

大阪梅田駅の「カタナ特別色」展示イベント開催概要

展示期間と場所の詳細は下記のとおり。

  • 展示期間:2020年10月10日(土)から同10月11日(日)まで
  • 展示時間:両日ともに10:00〜20:00
  • 展示場所:阪急大阪梅田駅改札外コンコース「ビッグマン前広場横販促用展示コーナー」(大阪市北区芝田1-1-2)
展示場所となる改札外コンコース、「阪急大阪梅田駅ビッグマン前広場横販促用展示コーナー」。

1984年登場の「GSX1100SE」を思い出す!?

今回のイベントで展示される特別色は「レッド」と「マットブラック」の2色。

この2色は、中止となった大阪&東京モーターサイクルショー2020のかわりにWEB上で開催された「スズキ WEBモーターサイクルショー」での来場者アンケートで上位に選ばれたカラーリングだ。

「スズキ WEBモーターサイクルショー」の特設サイトでは、来場者に現行の純正カラーバリエーション2色と参考出品した特別色2色で計4色の「カタナ」の画像を提示し、「どの色のカタナに乗りたいですか」という質問をして回答の統計を取った。
結果はレッド(特別色)が35.4%、マットブラック(特別色)が29.2%、シルバー(現行色)が24.0%、ブラック(現行色)が11.4%というもの。

KATANA特別色展示イベント特設サイトより

このアンケートでトップとなった「赤いカタナ」といえば、1984年に発売され人気を博した「GSX1100SE」を思い出す人も少なくないのではないだろうか。

1984年~1987年に販売された赤/銀カラーリングのGSX1100SE。1991年にもほぼ同様のカラーリングのGSX1100SSLが発売された。

デザイナーに聞く、「カタナ特別色」カラーリングのコンセプトは?

なぜ、今回制作されたカタナの特別色はマットブラックとレッドの2色なのか。スズキ株式会社 二輪カンパニー 二輪デザイングループの川口 健さんによれば、まず2色の特別色を作るにあたって共通のコンセプトは、「今までのカタナとは違った新しい世界観をアピールしたい」という点、そして「リッターバイクであり、高い存在感を放つカタナの堂々とした雰囲気と質感をより強くアピールしたい」という点だったという。

また、2色の特別色のカタナは車体の色だけでなく、シートの仕様も市販モデルのカタナとは異なる。シートサイドにカーボン柄の生地を使っているのにも理由がある。

これはバイクらしいスポーティさの表現というだけでなく、「カタナの名前の由来となっている刀の材料である金属、玉鋼のゴツゴツとした質感」をカーボンの柄で表現したとのこと。

「カタナ特別色・マットブラック」のデザインについて解説する株式会社 二輪カンパニー 二輪デザイングループの川口 健さん
展示される「カタナ特別色」のうちの1台、マットブラック。ホイールなどにゴールドを配色して「和のテイスト」を表現している。

マットブラックとレッドの車体の色にはまた、それぞれのねらいがある。
まず、マットブラックを選択した背景には「戦闘機などで使われているマットブラックを車体カラーとして使うことで、カタナの持つ凄味を引き出す」ためだという。

さらに、ホイールやフロントフォークアウターチューブなど足まわりにゴールドを配色したのは「高級感を感じさせるというのもあるが、それだけではなく、黒×金というのは日本の蒔絵などに使われる伝統的な配色なので、取り入れることで和のテイストを表現したかった」と川口さん。

「カタナ特別色・レッド」のデザインについて解説する株式会社 二輪カンパニー 二輪デザイングループの川口 健さん
展示される「カタナ特別色」のうちの1台、レッド。ホイールまで赤を配色した車体全体の統一感が特徴。

次に、レッドに関しては「今まではシルバーやブラックなど、無彩色で無機質な印象のカラーリングが多かったカタナに、あえて鮮やかな赤を配色することで、カタナの新しい一面を表現したい」という思いからの選択だという。

また、「車体色として赤を採用しているモデルでも、ホイールまで赤くするデザインは珍しい。今回のカタナの特別色仕様では、ホイールまで全部を深みのあるキャンディーレッドで統一することで塊感を出した」と川口さん。

デザイン絵の状態のときはどのくらいうまくいくか不安もあったそうだが、「出来上がってみると想像以上に統一感が生まれた」と川口さんは解説動画の中で、カタナ特別色の出来ばえについて自信をのぞかせている。

赤いカタナ、マットブラックのカタナは今後製品化される……?

アンケートでも大きな人気を集めた特別色のカタナだが、残念ながらスズキWEBモーターサイクルショーへの出品は「カタナの独創的なスタイリングに、さらなる存在感を表現するためにモーターサイクルショーのためだけに作られた特別なカラーリング」を施したとする参考出品であり、具体的な製品化の目処は立っていない。

しかし今回の展示イベントなどを通し、製品化を望むユーザーの声が沢山集まれば、純正カラーとしてラインアップに加えられる日が来るかもしれない。

今後は他地域でも「カタナ特別色」展示イベントを開催予定

イベント会場での「カタナ特別色」車両展示のイメージ。

今回は大阪梅田駅で行われる「カタナ特別色」の展示イベントだが、東京・名古屋でも同様の展示の開催を予定しているという。他地域での開催情報は、詳細が決定次第、スズキ二輪の公式ホームページなどで告知される。

まとめ●モーサイ編集部 写真●スズキ、八重洲出版

お問い合わせ

スズキ「KATANA特別色展示イベント特設サイト」
https://www1.suzuki.co.jp/motor/katana_exhibition/index.html

スズキ「WEBモーターサイクルショー」
https://www1.suzuki.co.jp/motor/web-mcs2020/

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