■タイヤの製造工程を間近で見学できる
5月26日(土)、栃木県那須塩原市で、昨年一般ユーザー向けとして初めて行われた、ブリヂストン那須工場見学会の第二回目が開催された。ここは乗用車用から農業機械用、産業車両用まで幅広くタイヤの生産を行っているが、同社の国内・外の工場において、唯一バイク用タイヤの製造を担うプラント。
もちろん、バイク用の生産工程が見学コースとして用意され、この日の参加者約30名がゴムが練られるところから、トレッドやビードといった各部が組み立てられタイヤの形になる工程、組み立てられたものに熱と圧力が加えられ完成し、検査工程に送られるまでを興味深く見て回った。
またこの日は初公開となるVR(バーチャルリアリティ)タイヤ製造体験も用意され、自らの手でゴムの木から樹液を採集し、最終的にタイヤとして完成させるまでを仮想現実として経験した。
詳細は未定だが、今後も那須工場での見学会は予定されているという。興味がある方はブリヂストンのウェブサイトをチェックしてみよう。
(report:モーサイ編集部)
いざ工場見学スタート!!
①ブリヂストン(以下BS)製造による世界最大級(直径4m、幅、1.5m、重さ5.2t)のタイヤモニュメントの前での記念撮影から見学会がスタート。この日の那須塩原市の最高気温は24℃。雲も少なく日差しがまぶしい好天だった。
②工場へ立ち入る前にまずは座学。BSの歴史や、那須工場の紹介などのあとに、タイヤができるまでをわかりやすくまとめた映像作品を鑑賞。まさに大人の社会科見学だった。
③写真にあるとおり、ここはBSグループ唯一のモーターサイクル用タイヤの生産工場。MotoGPへの供給していた時代も、ここで作られたものが各サーキットに届けられていた。ちなみに那須工場は1962年3月から操業開始。BSの国内工場として3番目の工場とのこと。敷地の広さは19万6000㎡。
④残念ながら工場内は撮影禁止。掲載できる画像は出来上がったタイヤはがひとつひとつ、人の目と手で品質管理がなされるシーンだけ。もちろん、このあとの工程で機械による検査も行われるが、全量検査が人間によって行われていることに、見学会参加者は皆驚いていた。
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