国内最大級のカスタムバイクの祭典・ヨコハマホットロッドカスタムショー。さまざまなカスタムカーやバイクが展示され、会場は熱狂的なファンであふれかえります。とりわけ、今回のハーレーダビッドソンのブースは黒山の人だかり! それもそのはず、日本限定1台のスペシャルカスタムマシン「ローライダーST NEIGHBORHOODカスタム」が展示され、またNEIGHBORHOOD×ハーレーダビッドソン・ダブルネームのアパレルコレクションが並べられるなど、ファンにはたまらないブースに仕上がっていたのです。
ベースとなったハーレーダビッドソン・ローライダーSTは、昨2022年に日本へ上陸したニューモデルで、瞬く間に完売となった超人気モデルでもあります。また、夏に開催されたハーレーダビッドソン国内最大のイベント「ブルースカイヘブン」では、1986年の伝説的なスポーツモデル「FXRTスポーツグライド」を再解釈した限定モデル「ローライダー エルディアブロ」が発表されるなど、ハーレーファンでなくとも思わず熱い視線を送りたくなるもの。
そんなローライダーSTのカスタムを手がけたのは、ストリートファッションのトップブランドNEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)。これまでも、バイクのニュアンスあふれるアパレルを数多くリリースし、独自の世界観でファッション好きはもとより、ストリートライダーから絶大な支持を得ています。そもそもコラボのきっかけは、同じくホットロッドカスタムショーで、2019年に同ショーを訪れたハーレーダビッドソンの本国デザインチームがNEIGHBORHOODを見初め、ぜひカスタムをお願いしたいとオファーしたのだそうです。
そうして出来上がったカスタムマシンは、ボディのいたるところに蜘蛛の巣ペイントが施され、元々のブラックボディをより妖艶、かつスタイリッシュに引き立てています。この蜘蛛の巣はNEIGHBORHOODの主幹、滝沢伸介さんが1950年代のヴィンテージ・ハワイアンシャツからインスパイアされたデザインで、ご覧の通りフロントカウルからタンク、そしてサイドパニアにいたるまでびっしりと埋め尽くされています。加えて、ノーマルのローライダーSTで差し色にブロンズが塗られていたパートもブラックアウト。より精悍さも増したようです。
さらに、ハンドルとシートを新造し、また、オールドスクールらしさを追求して前後2インチのローダウンも行われたことで、一見するとオリジナルのカスタムハーレーかと驚くようなアピアランス! これなら、ハーレー好きだけでなく、ストリートバイカーならみんなが欲しがって当然です。残念ながら、抽選はすでに終了していますので手に入れることは難しいのですが、今後こうしたコラボカスタムが再び登場する可能性はゼロではなさそう。次回はぜひ、チャンスを逃さないでくださいね!
なお、NEIGHBORHOODカスタムのほかにも、ハーレーダビッドソンのブースではストリートグライドをベースとしたファクトリーカスタム「パフォーマンスバガー101」も展示されていました。こちらは、「ローライダー エルディアブロ」をはじめとしたアイコンコレクションのデザイナー、ダイス・ナガオ氏が手がけたカスタムで、コスメティックチューンに加えてパワーアップと究極のコントロール性能を追求したモデル。
レーシングデカール(ゼッケン)が要所に貼られ、レーシーなドラッグシートや、見えないながらもスクリーミング・イーグルがプロデュースしたオーリンズ製ピギーバッグ付きサスペンションなど、パフォーマンスの名に恥じないチューンナップが施されています。また、こちらは限定や抽選でなく、キットとして発売されているので、バガーレースに憧れているハーレーオーナーはぜひゲットしてみてはいかがでしょう。
レポート・写真●石橋 寛 編集●モーサイ編集部・中牟田歩実