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ヤマハが航続距離104kmの原付二種クラス電動バイク・E01の実車を公開、開発者に「実際の使い勝手」を聞いた!

ヤマハ E01 EV 電動スクーター

ヤマハ E01「現状の125ccスクーターと変わらない使い勝手を電動でも追求」

ヤマハは原付二種クラスの電動バイク・E01(イーゼロワン)の「市販予定版」といえる実車を、大阪モーターサイクルショーで日本初公開した。

E01はバッテリーは内蔵式のスクーターで、一充電の走行距離は104km(60km/h定地走行)とヤマハでは最長となる。
開発を担当したヤマハ発動機の丸尾卓也さんに大阪モーターサイクルショーの現場でインタビューしたところ、「最高速度も航続距離もこれまで以上に実用的な仕様となっています。スクータータイプでトンネルと呼んでいるシートの前の部分にバッテリーを搭載。シート下の収納、NMAXと同等のサイズ感など、通勤通学を含めて、普通に使えるスクーターです」という。

4.9kWhの内蔵式リチウムイオンバッテリーを車体中央に搭載する原付二種クラスの電動スクーター、ヤマハ E01(イーゼロワン)。

急速、普通、ポータブルの3種の充電器を設定、急速なら1時間で0→90%に

走りについては、「EVにありがちな、加速や減速感が強すぎることがないように、NMAXと同じような走行感覚を目指しました。普通のスクーターから乗り換えても、違和感はないと思います。重量は、NMAXは131kg、E01は158kgで30kgほど重くなっています。フレームなどはそれに合わせて最適化しました。部品としては、ほとんどが専用品です」。

走行モードは、パワー、スタンダード、エコの3種。エコモードは最高速度を60km/hに制限、パワーとスタンダートは最高速度約100km/h。低速での力感にも差があるようだ。
「急速充電器」「普通充電器」「ポータブル充電器」の3種の充電器に対応する。200Vだと残量0%から100%まで約5時間。0%→90%まで約1時間で充電できる急速充電器は台湾CNS規格に準拠したものとなっている。

現状E01は一般ユーザー向け販売はされないが、日本国内では実証実験のためのユーザー募集が2022年5月9日〜5月22日に行われるので、興味のある人は参加してみてほしい。実験は7月開始で、車両受け取りから3ヵ月間、いわゆる「リース販売」の形となる。
ヤマハ E01実証実験応募申し込み専用webサイト

ヤマハ E01の実車はこれから開催される東京モーターサイクルショー(3月25日〜3月27日)、名古屋モーターサイクルショー(4月8日〜4月10日)でも見ることができる。

ヤマハ E01主要諸元

[モーター・性能]
種類:交流同期電動機 最高出力:8.1kW<11ps>/5000pm 最大トルク:30Nm<3.1kgm>/1950rpm 定格出力:0.98kW<1.3ps> 
[バッテリー・性能]
種類:リチウムイオン電池 バッテリー容量:56.3Ah バッテリー電圧:87.6V 充電時間:急速充電約1時間、普通充電約5時間、ポータブル充電約14時間
[寸法・重量]
全長:1930 全幅:740 全高:1230 ホイールベース:1380 シート高755(各mm) タイヤサイズ:F110/70-13 R130/70-13 車両重量:158kg 航続距離:104km

メーターはモノクロ液晶で、速度計とバッテリー残量を大きく表示。
メインスイッチやハンドル下のグローブボックスは125ccスクーターのNMAXに近いデザイン。
最高出力8.1kW(11ps)のモーターを搭載し、後輪をベルトで駆動。リバース機能やトラクションコントロールも搭載されている。
スイングアームはアルミダイキャスト製。リアサスペンションはスイングアームの付け根に近い部分に2本という独特なレイアウト。
一般的なスクーターであればヘッドライトがある部分にバッテリー充電コネクターを配置。
充電コネクターを開けた状態。急速充電器、普通充電器、ポータブル充電器の3種に対応。急速充電なら0%→90%まで
ヤマハ E01のポータブル充電器。0%→100%まで14時間で充電される。
シート下は23L容量で、ポータブル充電器を収納することもできる。

レポート●太田力也/上野茂岐 写真●太田力也/ヤマハ

CONTACT

■ヤマハ E01実証実験詳細・応募ホームページ
https://e01lease.yamaha-motor.co.jp/top

 

応募期間●2022年5月9日~5月22日
受取期間●2022年7月1日~7月31日
利用期間●車両受取日から3ヵ月間
実施エリア●全国
貸出窓口●全国のYSP
リース台数●100台
リース料●月額2万円(税込)

 

■E01実証実験参加の条件
満20歳以上、小型限定普通二輪免許(AT限定含む)以上の二輪免許保有、応募者名義のクレジットカード保有、利用開始後のアンケートへの回答

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