2020年春、Twitterを中心としたSNS上で、スーパーカブを天高く掲げる女性の画像がインターネット上で拡散された。
写真を見ればおわかり頂けるだろうが、彼女が持ち上げているのはスーパーカブの実車……ではなく、バルーンアート。これはホンダが行っている“THE POWER OF CRAFTS”というクリエイター応援プロジェクトの一環で制作されたものだ。
THE POWER OF CRAFTSとは?
自転車補助エンジンA型(1946年、2スト50cc、単気筒)に始まり、スーパーカブ(1958年~)やホンダジェットなど、これまでに様々なものづくりに取り組んで来たホンダ。“THE POWER OF CRAFTS”とは、そんなホンダが「新しいものづくり」に挑戦する人をたたえ、応援していこうというもの。
先に紹介したスーパーカブのバルーンアートを作ったMasayoshi Matsumoto 氏を含め、SNS上で人気を博す5人のクリエイターがこのプロジェクトに参加している。
クリエイターの詳細は以下のとおり。
Masayoshi Matsumoto(バルーンアーティスト)
学生時代からバルーンアートに熱中し、植物や昆虫をモチーフにした作品が人気のMatsumotoさん。色のバリエーションの少なく、“制約のある”点が、風船で表現することの魅力とのこと。今回の作品作りにおいては、フロントフェンダー部の形状が複雑で苦心した一方で、リヤ周りはこれまでのノウハウを上手く活かせたと語る。
Masayoshi Matsumoto (@isopresso)
川崎誠二(木彫り作家)
2014年ごろから作品作りを始めたという川崎さん、かわいらしい動物や本物そっくりな食べ物の木彫り作品が人気。「木がモチーフそのものになっていく瞬間」が、作品を作っていく上で面白いと感じるポイントだそう。今回は木に埋まったCB400SUPER FOURの鍵を制作。金属の質感表現するため、ただ銀色で塗るのではなく、所々に黄土色を混ぜた点がこだわりポイントのひとつ。
川崎誠二(@sawsnht)
フジイカクホ(粘土作家)
大学時代の課題として、粘土を使う様になり、そこから粘土に魅了されていったというフジイさん。オリジナルキャラクターをどれほど小さく作れるか、というチャレンジを経て誕生した「5mmシリーズ」という極小サイズの粘度作品で注目を集めている。今回はホンダのVEZELやFIT、スーパーカブをモチーフにした作品を制作した。
フジイカクホ(@kakuho_fujii)
つめをぬるひと(爪作家)
CDジャケットを爪に描いたり、オリジナルのつけ爪などを制作したりしているつめをぬるひとさん。活動を始めたのは、2013年ごろから。“ただ作品を作っておわり”ではなく、スマホに触るときなど、日常のふとした瞬間にも作品が目に見えることが爪の魅力と語る。今回はVEZELのCMソングなどをモチーフにしたオリジナルネイルを作成。
つめをぬるひと(@nail_hito)
iki(針金アーティスト)
針金1本で文字をかたどった個性的なアクセサリーを作るikiさんは、つけたひととそれに気づいた人の会話のきっかけになればと「きっかけになるアクセサリー」を作品コンセプトにしている。今回は「ホンダ」と「フィット」のふたつの文字アクセサリーを制作しており、「ン」や「ッ」など離れたパーツのある文字をいかに自然に見せるかを工夫したそう。
iki(@chictank)
ちなみにホンダの特設サイトでは、それぞれの作品に加えて作者インタビューが掲載されているので、ぜひともチェックして欲しい。
そのほか“クリエイティブ繋がり”ということで(?)、サイト内では段ボール製のスーパーカブC100を始めとした、『Honda Smile Mission』(東京FM系列で放送されるラジオ番組)で紹介された作品も合わせて掲載している。こちらも合わせてチェックしてみてはどうだろうか?
まとめ●高垣亮輔 写真提供●ホンダ
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