日本郵便では、配達業務における持続的な地球環境への貢献のため、電動バイクを集配車に採用し、1月17日にその最初の納車先である新宿郵便局にて納車式が行われた。
この度新たな郵政バイクとなったのはホンダのベンリィe:(0.58kW、原付一種相当)とe:Ⅱ(0.98kW、原付二種相当)。
新宿、日本橋、渋谷、上野郵便局の4局から配備が開始され、首都圏の近距離配達エリア並びに一部地方主要都市の郵便局などへ200台が導入される。内訳は原付二種相当のベンリィe:Ⅱが150台、原付一種相当のベンリィe:が50台(必ずしも配達員が二輪免許所持者ではないため必要だという)となる。
EVというと航続距離を懸念する声も少なくないが、東京都内における1日の配達で走行する距離は約20km〜30kmで、ベンリィe:はそれに十分対応する性能を有しているという。
また業務上の実用性を加味しつつではあるが、2020年度には2000台ほどの追加導入を検討しているとのこと(なお現在の配達用郵政バイクは約8万5000台)。
日本郵政グループは2020年度にCO2を削減12万トンを目指しており、目標達成への貢献も期待されている。
また郵便局は「人が集まる場所」という公共性もあることから、ベンリィe:の導入により、将来的に郵便局をEVのバッテリーステーションとすることも視野に入れているという。
レポート●モーサイ編集部・高垣 写真●モーサイ編集部