東京モーターショーに出展されたヤマハのテネレ700は、XT660Zから10kgの軽量化を果たした新型ミドルアドベンチャー。エンジンはロードスポーツのMT-07やスポーツヘリテージモデルのXSR700と同じ水冷並列2気筒270度クランクユニットを搭載する。
今回展示されたのは欧州仕様で、またがることもできた。しかもサスペンションを固定した仕様ではなく、キチンとストロークする状態で。実際にまたがってみると、サスペンションが沈むため身長170cm以下でも片足ならつま先が余裕で着く。人によっては両足のつま先がしっかりと接地するかもしれない。これはサスストロークの長さはもちろん、非常にスリムな車体も関係しているはずで、400ccクラスのアドベンチャー、または250ccラリーレイドモデル(例えばTT250Rレイドのような)に似た感覚だった。
メーターは縦型の液晶タイプを採用。その上部には各種ガジェットを装着できる小型のバーも装備されている。
ヘッドライトは個性的な4眼プロジェクタータイプで、小型ながら高い防風性能を持つウインドシールドも備わっている。
ツーリングからオフロード走行までこなすテネレ700のライバルは、KTMのニューモデル、790アドベンチャーあたりだろうか。国産車でいえば、スズキVストローム650よりもオフロード向き、ホンダのCRF1100Lアフリカツインよりも手頃で軽快。そんな注目のパラツインアドベンチャーの日本発売は2020年夏以降を予定。価格は100万円強と予想される。
SPEC
【エンジン・性能】種類:水冷4ストローク2気筒DOHC4バルブ 総排気量:689㎤ 最高出力:── 最大トルク:── 燃料タンク容量:16L 変速機:6段リターン 【寸法・重量】車両重量:204kg タイヤサイズⒻ90/90R21 Ⓡ150/70R18