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1984年登場のNinjaは2024年で40周年
ニン、ニン、ニンということで2月22日は忍者の日。この日は日本記念日協会にも認定されていて、日本各地で忍者にちなんだイベントが催されるそうです。もちろんバイクの世界で忍者といえばカワサキNinja。
2024年はNinja(GPZ900R)登場40周年を記念して、特別なカラーリングをまとったモデルがラインアップされています。また2024年3月29日まで全国のカワサキ正規取扱店では「Ninja」シリーズの新車を購入した方を対象に用品クーポンをプレゼントする「Ninja 40th Anniversary フェア」も開催中です。
Ninja(A1) 北米仕様車 1984年

欧州仕様のサイドカバーはGPZ900Rと入りますが、北米仕様は「Ninja」の文字だけ。カウルのサイドリフレクター、ハンドル、ステップの取り付け位置の違い、短いリヤフェンダーなどが北米仕様の特徴です。
Ninja 40th Anniversary Edition
Ninja ZX-4RR 40th ANNIVERSARY EDITION(117万7000円)

Ninja ZX-6R 40th ANNIVERSARY EDITION(159万5000円)

Ninja ZX-10R 40th ANNIVERSARY EDITION(239万8000円)


Ninja 1000SX 40th ANNIVERSARY EDITION(162万8000円)

日本でラインアップされる40thカラーは4モデルですが、海外ではさらに2台加わり、欧州ではNinja 650に、北米ではNinja ZX-14R にも記念色が用意されています。
Ninja 650 40th ANNIVERSARY EDITION(欧州仕様)

Ninja ZX-14R 40th ANNIVERSARY EDITION (北米仕様)

モデルとなったカラーリングは?
ZX-10RなどZX系に採用されているライムグリーン×パールクリスタルホワイトのカラーは2023年のジャパンモビリティショーのカワサキブースに展示されていたZXR400Rを代表とするZXRカラーの青/白/緑です。
なぜNinja40周年でZXRの色? と疑問に思った方もいるかもしれませんが、日本で1989年に登場したZXR750の北米名がNinja ZX-7だったことに由来しています。この件についてはこの記事の後半でもう少し説明します。

80年代後半に起こったレーサーレプリカブームのさなかに、400ccクラス国内市販量産車で初採用の倒立フロントフォークを装備して1989年に登場したZXR400。上記の写真は当時人気のあったスポーツプロダクションレース参戦向けに作られたZXR400R。実際各サーキットでの参戦ユーザーも多く、上位の戦績も多数残しました。
Ninja 1000SXに採用されているファイアクラッカーレッド×エボニーのカラーは1985年登場のNinja(A2)の赤/黒をイメージしています。いわゆる『トップガン』(1986年公開 トム・クルーズ主演の映画)カラーと呼ばれたりもする色です。

40周年色は125周年色??

Ninja 40th周年カラーの緑/白/青と赤/黒ですが、じつはこのカラーリングは2021年のスーパーバイク世界選手権、第12戦アルゼンチンラウンドにおいてKRTが同じ配色のマシンを出走させています。
このときは川崎重工グループ125周年を記念したもので、ジョナサン・レイ選手がライムグリーンを、アレックス・ロウズ選手がA2 Ninjaカラーを走らせています。これが好評だったのか確証はありませんが、Ninja40周年記念車の始まりになったといえるでしょう。






レポート●飯田康博 写真●カワサキ/北村誠一郎/八重洲出版/飯田康博
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