イタリアのドゥカティ・モーターホールディングは、17年のドゥカティ車の全世界における販売台数が16年から420台増えて5万5871台となり、8年連続での増加を達成したと発表した(前年比1%増)。
この好調の理由としては、ムルティストラーダシリーズに追加投入された新型ムルティストラーダ950が高い人気を得たことや、モンスターシリーズとスーパースポーツが堅調な販売を記録したことなどが挙げられている。また、スクランブラーシリーズでは、デザート・スレッドとカフェ・レーサーをリリースし、17年はシリーズ合計で1万4061台を販売するなど好調を維持している。
イタリアで8万ユーロ、日本では900万円という破格の値段で限定発売された1299スーパーレッジェーラも17年のトピック。生産前に500台が完売したことでさらなる注目を集めた。
今年は、MotoGP参戦マシンと同じV4エンジンを搭載したドゥカティ初の4気筒量産マシン、パニガーレV4や、大幅なマイナーチェンジを受けたモンスター821と959パニガーレ・コルセ、新型ムルティストラーダ1260、スクランブラー1100などが登場するため、さらなる飛躍が期待できるだろう。
(text●片倉義明)