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■レース1にて。水野、中須賀、岡本と並ぶが、このあと中須賀選手は失格、岡本選手はフィニッシュライン不通過となり、ポイントを得られなかった。
今年の全日本ロードレース選手権を締めくくる第55回MFJグランプリ スーパーバイクレースin鈴鹿が三重県の鈴鹿サーキットで10月14日、15日の2日間に渡って行われた。
今シーズンから全日本選手権の最高峰であるJSB1000クラスは、カーボンニュートラルの燃料の使用が義務化されており、その影響によるレースの行方が注目されていた。しかし前年までと同様に開幕戦からヤマハファクトリーレーシングチームの中須賀克行選手と岡本裕生選手2名による連勝が続き、最終戦を待たずに中須賀選手が2023年のチャンピオンを獲得している。
鈴鹿の最終戦は土曜日と日曜日それぞれ決勝とする2レースで行われ、両レースともCBR1000RR-Rに乗るの水野涼選手(アスティモホンダドリームSIレーシング)が優勝した。CBR1000RR-RのJSB1000クラスの優勝は2019年の最終戦以来。
【全日本ロードレース選手権最終戦・JSB1000】レース1決勝
土曜日のレース1では岡本選手、中須賀選手、水野選手の激しいトップ争いとなり、混戦のまま最終ラップへ。ゴール直前の最終シケインの侵入で中須賀選手と岡本選手のヤマハ同士の接触転倒というクラッシュが発生。直後を走行していた水野選手が優勝。2位には同じくCBR1000RR-Rの清成龍一選手(TOHOレーシング)、3位にはGSX-R1000Rに乗る津田拓也選手(オートレース宇部レーシングチーム)が入った。



レース1順位(トップ10)
1位:水野 涼 CBR1000RR-R
2位:清成 龍一 CBR1000RR-R
3位:津田 拓也 GSX-R1000R
4位:名越 哲平 CBR1000RR-R
5位:亀井 雄大 GSX-R1000R
6位:伊藤 和樹 CBR1000RR-R
7位:岩田 悟 CBR1000RR-R
8位:渥美 心 GSX-R1000R
9位:関口 太郎 M1000RR
10位:ザクワン ザイディ CBR1000RR-R
【全日本ロードレース選手権最終戦・JSB1000】レース2決勝
日曜日のレース2は中須賀選手が転倒の影響で欠場。王者不在のレースはスタート直後にクラッシュが発生しセーフティーカーが導入される展開。レース再開後は名越哲平選手(SDGホンダレーシング)と水野選手のバトルに。中盤で名越選手がオーバーランで順位を落とす。終盤のトップ争いは水野選手と岡本選手の2名に絞られる。レース1と同じように順位を入れ替える最終ラップとなったが、岡本選手が最終シケインでの痛恨のオーバーラン。接触を回避した水野選手が両レースを制した。3位には今期ヨシムラに移籍した亀井雄大選手(ヨシムラスズキライドウィン)が最終レースで今期初表彰台をゲットした。


レース2順位(トップ10)
1位:水野 涼 CBR1000RR-R
2位:岡本 裕生 YZF-R1
3位:亀井 雄大 GSX-R1000R
4位:名越 哲平 CBR1000RR-R
5位:伊藤 和樹 CBR1000RR-R
6位:渥美 心 GSX-R1000R
7位:岩田 悟 CBR1000RR-R
8位:津田 拓也 GSX-R1000R
9位:作本 輝介 CBR1000RR-R
10位:関口 太郎 M1000RR
【全日本ロードレース選手権最終戦・JSB1000】レース1&レース2全リザルト
●レース1

●レース2

【全日本ロードレース選手権・JSB1000】2023シリーズランキング(トップ10)
1位 中須賀克行 YZF-R1
2位 岡本 裕生 YZF-R1
3位 水野 涼 CBR1000RR-R
4位 名越 哲平 CBR1000RR-R
5位 亀井 雄大 GSX-R1000R
6位 津田 拓也 GSX-R1000R
7位 清成 龍一 CBR1000RR-R
8位 作本 輝介 CBR1000RR-R
9位 伊藤 和樹 CBR1000RR-R
10位 岩田 悟 CBR1000RR-R

レポート&写真●柴田直行 まとめ●モーサイ編集部
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