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「排気量3万4000ccのカワサキ!?」戦闘機・飛燕がバイクイベントに登場した意外な理由とは?

茨城空港の一角で戦闘機「飛燕」が展示された

2023年9月9日(土)、茨城県小美玉市にある茨城空港第三駐車場にて「ウェビック フェスティバル 2023」が開催されました。バイク用品のオンラインショップなどを展開する「Webike(ウェビック)」のイベントで、多くのライダーが来場。一時は雨に見舞われたものの、大盛況の催しとなりました。

バイク用品メーカーのブース出店のほか、試乗会やトークショーなどさまざまなコンテンツで盛り上がりました。

その会場の一角に展示されていたのが、第二次世界大戦時に川崎航空機が開発・製造した三式戦闘機「飛燕」。カワサキといえば現在ではバイクメーカーとしても知られますが、どのような経緯でこの場に登場したのでしょうか?

飛燕は液冷倒立V型12気筒エンジン(排気量3万3900cc)を搭載し、最高速度590km/hの性能を発揮した第二次世界大戦期の戦闘機です。

「実機をヤフオクで入手」そしてレプリカ製作に着手

飛燕が展示されていたのは、岡山県倉敷市に本拠を置くバイクパーツメーカー「ドレミコレクション」のブースの隣。実はこの展示機体は、ドレミコレクションの武 浩(たけ ひろし)社長が2017年にヤフーオークションで落札した実機を元に制作した、実物大レプリカなのです。

イベントのトークショーに登壇した武 浩社長(写真中央)。右は武社長と交流の深い、初代ミニスカポリスで有名な福山理子さん。

落札のきっかけは、武社長がカワサキ Z900RSのカスタム車を制作する際に「Z」のロゴデザインの参考として、陸軍飛行第244戦隊の部隊マークを検索したこと。この隊は、陸軍史上最年少で戦隊長となった小林照彦大尉たちにより飛燕が活躍したことで有名で、そのつながりで検索結果に表示されたようです。

ドレミコレクションがカスタムしたZ900RS。244戦隊の部隊マークを参考にしたロゴはテールカウル天面に配されています。

武社長は過去にアメリカの航空博物館で飛燕の実機を目にしており、そのときの機体かと思って興味を持ったものの、当初は落札するつもりはナシ。しかし、オークション終了間際に入札状況をチェックしてみても競り合いが始まる様子がなかったため、競り合いの端緒になるかな……という気持ちで入札。すると、なんとそのまま落札となったため、驚きながらもどうにか資金を捻出し、飛燕を迎えたということです。

展示されたレプリカは、落札した実機を元に株式会社日本立体と製作。

飛燕を落札したことが世間に広まると、大戦当時に飛燕と関わりを持っていた人々やその親族が「ひと目見せてほしい」と武社長のもとを訪問。足腰の弱ったお年寄りの方も自分の足で飛燕に歩み寄り、感動した様子で当時のことを流暢に話すのを見た武社長は、この実機を後世に残していきたいと強く思い、また、生産当時の姿も復活させたいと思うようになったそうです。

飛燕のレプリカは今回のイベントが初公開。航空機ファンをはじめ、熱い視線を送る来場者たちに囲まれました。

そうして製作された飛燕の実物大レプリカ。今後はドレミコレクション本社がある岡山県倉敷市に移される予定とのことですが、もし移す前に打診があれば、例えば今回のイベント会場となった茨城空港と飛行場を共有する百里基地関連のイベントで展示する可能性もあるかも……とのこと。2023年12月にはレプリカ製作の元となった実機の保全と格納庫維持のためのクラウドファンディングも始動する予定とのことで、今後もドレミコレクションの「飛燕プロジェクト」からは目が離せませんね。

ちなみに茨城空港公園航空広場ではF4 ファントムも見られる

ちなみに茨城空港公園航空広場には2機のF-4ファントムIIが展示されています。写真はRF-4EJ戦術偵察機。
こちらはF-4EJ改 要撃戦闘機。展示にあたって必要な費用はクラウドファンディングによる支援を受けたそうです。
イベントで自衛隊が特別展示していた「偵察用オートバイ」。ベース車はカワサキ KLX250

レポート&写真●林 康平

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