教習所で行われた「引き起こし審査」のお話です。
事前にタンデムさせてもらったアシスタント先の先生などから、バイクの「引き起こし審査」の話は聞いていました。わたしは身長が152cmと高いわけでもなく、ひょろひょろした体型なので、この引き起こし審査に合格できるかどうかがまず、大きな関門なわけです。
でも、「コツさえつかめば誰でもできる! 」「足の力で押し上げるイメージを持ってやれば大丈夫!」 なんて話も聞いていたので、どうにかなるのかな、と思っていたんですが……、やってみるとびくともない!! ちょっとは引き起こせて、最後の最後の一歩が厳しいんじゃないかなんて想像していたので、この微動だにしない感じには、なかば心が折れかけました。
だって、この審査に合格しなければ入所できないんですもん。こんなにも持ち上げられないなんて! とちょっと泣きそうになっちゃいました。この体はあまりに非力すぎる……。
3回目の挑戦でどうにか引き起こせたわけですが、ほとんど教習員の方と2人がかりで起こしたような形に。これは起こせたと言っていいのでしょうか。
「教習中、バイクを絶対に倒してはいけない!」と確信しました。だってひとりで起こす自信がないんですから。
また、教習車にまたがってみると、片足だとまあ地面に足が着くけれど、両足だと靴のつま先がなんとか着くくらい。ずっと背伸びしてるような状態なので、足がつりそうで怖かったです。これも危ない! 足着き対策も必要かもしれません。
400ccのバイクの重さや大きさを実感するまでは、「エリミネーターかっこいいなあ、GB350もいいよなあ……」 と、いろいろなバイクに興味を持っていたんですけど、今回の出来事でちょっとバイクを選ぶ基準が変わりそうな気がしています。
とはいえ、なんとか合格になったので無事入所できました! よかったです。
教習所の雰囲気も良くて、受付の方とも楽しくお話したりと、かなり楽しい1日でした。
次は入所式&技能講習となるのでワクワクです! ついにバイクに乗れるので、今からドキドキしています!
マンガと文:イシクラユカ
大学卒業後、アシスタントとして働きながら、自身もフリーのイラストレーターとして活動。アシスタント先の先生がバイク乗りで、タンデムさせてもらったことをきっかけに「バイク乗りになりたい!」と夢見るようになった。