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カスタムマシンを実走体感! 宮城光さん主催「カスタムパーツライド」は何がすごかったのか?

近ごろは最新モデルに試乗できるイベントが珍しくなくなった。それでもたいていフルノーマル車なのが当たり前。しかしそんな常識をくつがえす試乗会が開催された!

フィーリングの違いを体感できる!

2023年5月21日(日)に千葉県・袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催された「カスタムパーツライド2023」は、その名のとおりカスタムした車両に試乗できるという画期的なイベントだ。
どう画期的かというと、例えば人気モデル・Z900RSの場合、マフラーひとつとっても数社のパーツメーカーが専用マフラーを開発・販売している。しかしマフラーは高額商品だから、「ちょっと試しに買ってみよう」という気になれない。かといってそのフィーリングがどういうものなのか、体感できる機会は少ない。

「だからこそ、各メーカーのマフラーのフィーリングを体感できる試乗会が必要だと思ったんです」
そう話すのは、この試乗会の発案者であり、プロデューサーを務める宮城光さんだ。宮城さん自ら各メーカーに交渉してイベント開催を実現させたのだ。
その甲斐あって、先に挙げたZ900RSを例にすると……

・ヨシムラジャパン(マフラー、ステップほか)
・モリワキエンジニアリング(マフラー、スイングアームほか)
・トリックスター(マフラーほか)
・ストライカー(マフラー、ステップほか)
・アールズ・ギア(マフラー、ステップ)
・ナイトロンジャパン(前後サスペンション、SP忠男製マフラー)
・ブリヂストンモーターサイクルタイヤ(タイヤ)
・寺本自動車商会(内圧コントロールバルブほか)

これだけの数のパーツメーカーが試乗車を用意したのだ。しかも試乗は2000円(保険料含む)だけで乗り放題! 先導付き・サーキット2周とはいえ、マフラーならそのサウンドやトルクフィールをしっかりと体感することができたのである。

発起人の宮城光さん(左)とアールズ・ギア代表の樋渡治さん(右)。イベント発案直後、樋渡さんに相談へ行った宮城さんは、樋渡さんがこころよく協力してくれたからこそ、先へ進めたと話した。
Z900RSは試乗車がもっとも多く、しかも各社のマフラーが装着されていてその違いをしっかりと体感できた。順番にストライカー、ヨシムラジャパン、ナイトロン+SP忠男、モリワキエンジニアリング、アールズ・ギア。

バイク王の絶版旧車にも試乗可能

さらに、バイク王はZ1、RZV500R、NSR250Rといった絶版名車のフルノーマル車を、ビトーR&DはZ1000R、GPZ900R、CBX1000のフルカスタム車を試乗車として用意していたため、試乗どころか見かけることすら貴重なマシンに乗ることもできた。

ほかにもSP忠男はマフラーを換装したGB350とXSR700、エネルジカは最新電動スポーツバイク・エヴァリブレ、月木レーシングはガンナーやレジェンドなどの最新モデル5車種、GPXジャパンはGR200RやPOPz110などのレアな輸入モデルを揃えた。

モトフィールドドッカーズは、SV650ZとGSX250RにオリジナルKATANAカウルを装着したフルカスタム車を用意。サンスターはYZF-R7のフルノーマルとブレーキローターやスプロケットを換装したカスタム車の2台を、スノコも純正オイルとスノコ製オイルを入れた2台のGB350を揃え、フルノーマルとの比較を体感できるようにしていた。

さらにYSSジャパンは前後サスペンションをカスタムしたZX-25Rを、ピレリジャパンはディアブロスーパーコルサV4 SPを装着したモンスターを用意。あらゆるアフターパーツの効果を体感できる試乗会となったのだ。

ピット前ではアクセサリーメーカーのブース出展のほか、ステージでは女優の望月ミキさんとステップ堀田さんによる進行で、宮城さんとのトークショーや協賛メーカー紹介、豪華景品が当たるじゃんけん大会も催されたほか、ケータリングカーによるランチやドリンク提供もあり、試乗で疲れた体をゆっくりと休めるスペース・コンテンツも用意されていた。

この日は天気にも恵まれたこともあり、なかには7台以上に試乗した参加者もいて、時間枠いっぱいまで試乗希望者が列をなしていた。今回の来場者数は約1000人とのことだが、これだけの内容の試乗会ならば次回はさらに来場者が増えることだろうし、アフターパーツ装着車両に試乗できる機会は今後ますます需要が高まるはずだ。

およそ1000人が来場した『カスタムパーツライド2023』。会場は袖ヶ浦フォレストレースウェイで、駐車場も広く、ゆとりをもって駐車できた。
カスタムパーツ装着車両を試乗したみなさんの集合写真。アクセサリーメーカーも多数協賛し、ブースを出展した。
2000円で乗り放題ということもあり、試乗希望者の列が途絶えることはなかった。
エネルジカの電動スポーツマシン「Eva Ribelle Tricolore」に試乗できる機会もなかなかない。
バイク王が用意した試乗車は絶版名車ばかりで、白煙を吹き出しながら走るのは2ストロークマシンの名車・RZV500R。
試乗はサーキット2周、先導付きという条件ながら、時間内は乗り放題。レアマシン中心に試乗する人も多かった。
パーツメーカーだけでなくアクセサリーや用品メーカーのブース出展もあり、なかには特売を行っているメーカーもあった
ゆっくりと飲食を楽しめるよう、ピットの一部が休憩スペースとして開放され、ケータリングカーによるランチやカフェを味わえた。
高田宏行さん(52歳)
愛車はZX-6Rで、免許を取ったばかりの息子さんのバイク選び、サーキットを経験させたい、いろいろなパーツを見せたいという動機で来場。トリックスターとヨシムラジャパンのZ900RSに試乗した。「ヨシムラは音もいいし、トルクが増えている感じで、トリックスターはエンジン回転を上げやすい印象でした。どちらも車検対応マフラーなのにパワー感があっていいですね。好みはトリックスターでした」
櫛引俊介さん(21歳)
愛車はXSR900だが、マフラー交換を検討中とのことで感触をつかむために来場し、Z900RS(ストライカー)、MT-09(ナイトロン)、RZV500R(バイク王)、XSR700(SP忠男)に試乗した。「ストライカーのZ900RSは、回転の粒が細かく感じられて際立っていましたし、それを強調する官能を感じられました。SP忠男のXSR700用マフラーはパルス感の演出がすばらしく、低回転のドコドコ感と高回転のダイレクトな加速感がよかったですね。ナイトロンのサスペンションを装着したMT-09は、沈み込みの安定性、コシのある乗り味がよく、リプレイスサスペンションとノーマルの違いがよくわかりましたし、欲しくなりました」
稲岡久仁章さん(56歳)
愛車はZ900RSのほかにCB750Fとレストア中のKZ1000。Z900RSにはヨシムラジャパンのスリップオンマフラーを装着しており、今回はモリワキエンジニアリングのZ900RSを試乗した。「ポジションはレーシーですね。マフラーは音もいいし、トルクも感じられたし、全体としての乗り味はとてもよかったです。ついスピードを上げたくなりますね。やっぱり自分のZ900RSに愛着がありますが、カスタムの方向性を見せてくれたので、とても参考になりました。ほかにZ1にも試乗したのですが、あがりバイクとしていつか買いたいですね」

レポート&写真●山下 剛

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