目次
2023年のヤマハは小排気量車がアツい!! XSRシリーズの末弟、XSR125が「市販予定車」に
近年のバイク市場では、通勤・通学からレジャーまで幅広く使える小排気量のモデルが注目を集めています。しかし、ヤマハの日本市場向けモデルには長らく125ccまでの原付二種クラス、または小排気量ながら高速道路走行が可能な150ccクラスのモデルがスクータータイプのものしか存在せず、国内市場におけるこのクラスでは、CT125・ハンターカブやダックス、モンキー、グロムなどを豊富なモデルを擁するホンダが一人勝ち!! といった印象でした。
しかし、2023年3月17日から19日まで行われた大阪モーターサイクルショー・ヤマハブースには、その勢力図を大きく覆すかもしれないモデルが「市販予定車」として展示されました。
新発表の小排気量マニュアル車として展示されたのは、XSR125、MT-125、YZF-R15、YZF-R125の4モデルです。この記事ではXSR125を紹介します。
小さくてもしっかり「XSRシリーズ顔」
XSRシリーズは、すでにXSR700、XSR900が市販されています。XSR125もこれらの兄弟車と共通性を感じさせるデザインで、往年の人気車RZ250などを連想させるレトロさもあります。



一方で、トラディショナルな丸いヘッドライトや小ぶりなテールランプにもしっかりLEDが採用されており、丸型のメーターもLCDのデジタル式となっているなど、先進的な装備も組み込まれています。


エンジンは水冷4ストローク単気筒OHC、最高出力は11kW(15ps)/1万rpm、最大トルクは11.5Nm(1.17kgf・m)/8000rpm。車両重量は140kgと軽いものの、シート高は815mmとやや高めとなっています(全て欧州仕様の値)。

カフェレーサー風!! 純正アクセサリーキット装着車も見逃せない
大阪モーターサイクルショーではXSR125の純正アクセサリー装着車も展示。ビキニカウルとシングル風シート(“シングル風”であって装着状態でもタンデムはできるとのこと)でカフェレーサーに仕立てられていました。
純正アクセサリー装着車は他にも、フェンダーレスキット、スキッドプレート、クランクケースカバーなどが取り付けられ、ノーマル状態のXSR125と比較して、よりレトロでスポーティーな印象のあるマシンになっていました。






身長170cm男性&159cm女性それぞれの足つきは?
125ccながら815mmと高めのシート高。そうなると不安になるのが足つきと取り回し性ですが……。身長170cm(男性)と159cm(女性)の編集部員がそれぞれまたがってみました。




来場者の反応は上々!!「125ccに見えない!!」「息子のファーストバイクに」

ヤマハブースを訪れ、展示されたXSR125を熱心に眺めていた来場者に感想を聞いてみると……。
横田栄剛さん(50代男性)
「自分がXSR900に乗っているので、やっぱりXSRシリーズに愛着があり、小さいのはどんな感じだろうかと思ってこれを目当てにブースへ来ました。125ccだから、全体的にもう少し華奢というか……チープな感じになるのかなと思っていたのですが、予想以上にXSR900に似た風貌で安心しました。小排気量だからといって見た目から“手抜き”が感じられたら、XSRのブランドが安く見られてイヤじゃないですか(笑)。実は、この春息子が大学生になって、入学したらすぐに教習所に通って免許を取るから、バイクか軽自動車を買ってくれとせがまれています。今後の発売時期や諸元、価格の発表を待って納得できる内容ならこれを買ってやろうかなぁ。個人的には今後、XSR125専用カウルキットを発売してもらって、クリスチャン・サロンのYZR500みたいに、青と黄に塗装された姿が見たいですね。息子に買ってやっても、俺がセカンドバイクとして横取りしちゃったりしてね、ハハハ(笑)」
booboonさん(30代女性)
「エッ!! このバイク、125ccなんですか?本当だ、車名に125ってついてますね。原付(二種)の仲間だとは思いませんでした。125ccくらいのバイクってやっぱり“スクーター”とか“レジャーバイク”のイメージが強くて……。見た目から250ccだと思ったのですが、車体が細いから自分にも乗れそうだなと思って見てました。原付二種でもこんなにバイクらしい見た目のバイクも選べるのは嬉しいですね!! 実は今、通勤に160ccのスクーターを使っているのですが、クルマの運転手さんはスクーターと見ると50ccも125ccも250ccも区別がつかないみたいで、“遅いだろう”っていう思い込みで車間を詰めてくることが多い気がするんです。私のは160ccだから高速道路にも乗れるんだぞ〜ッと思ってなんか悔しい(笑)これならかっこいいし、見た目が速そうなので煽られることもなくなるかな。乗ったら通勤が楽しくなると思うし、乗っているうちにもっと大きいバイクにチャレンジしてみたくなっちゃうかも!!」
と、XSR125への期待が抑えきれない様子でした。今回の大阪モーターサイクルショーでは「市販予定車」として展示されたXSR125ですが、ぜひ予定通り発売してほしいですね。販売価格やスペック詳細など、今後の発表にも注目です。
レポート●モーサイ編集部・中牟田歩実 写真●伊藤吉行/モーサイ編集部
<<<モーターサイクルショー関連記事>>>