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レブルのスクランブラー版?
EICMA2022でお披露目されたホンダ CL500は、日本では500ccと250ccの排気量で販売が予定されています。先ごろEICMAには無かったCL250の実車初公開となる撮影会が行なわれましたので、その模様を紹介します。

すでにお伝えしているように、CLはモダンなイメージを持ったスクランブラースタイルのモデル。レブルのエンジンやフレームをベースにしながら、ホイールサイズの変更、アップマフラーなどによって、まったく違ったスタイリングに仕上がっています。
スクランブラーというジャンルの定義はいろいろありますが、かなり大ざっぱに説明するとオンロードバイクを基本形にしながら、オフ走行に適するよう各部のパーツを変えたモデルといっていいでしょう。アップマフラーの装着やシート、ハンドルをオフ走行に適したものに換装し、ブロックタイヤを装着するのが一般的な手法です。もちろん機種によってはフレームの変更を行なっているものもあります。

そうしたジャンルの成り立ちからいえば、CL250はレブルのスクランブラー版といえる存在です。
ホイールサイズはレブルの前後16インチから、CLはフロント19、リヤ17インチになったことで外観はかなり伸びやかな印象を受けました。とはいえ、スリムな車体は変わらず、CLが大きいというよりはレブルが小さいことを改めて思いました。
CL250のエンジン変更点は?

現在、メーカーからリリースが発表されているのはCL500だけで、その中にはECUをCL専用に変え、最終ギヤ比をショートに設定して、シャープな加速を実現……と記してあります。おそらく同様の変更が250にも行なわれていると予想できます。(ECUはエンジンコントロールユニットの略で、点火タイミングや混合比、インジェクションの吐出量を決めています)。同系エンジンを搭載するCRF250Lからの制御系の流用などもあるかもしれません。
アップマフラーはエキパイが下に伸び、ステップの後ろで上に向かうデザインです。この部分は賛否が分かれるでしょうが、ダートを走る上で気になる最低地上高を犠牲にしてでもライダーの足着きなどを含め、ライディングポジションを優先した結果といえるでしょう。
そして、大きめなサイレンサーが上に配置されていますが、車体側に追い込んだデザインになっていてタンデムライダーにとってそれほど邪魔にはならないように思えました。
タンク下のフレームワークを変更して、座面がフラット気味なシートを装着していることで、シート高はレブルから100mmアップの790mmになっています。試作車のため、今回の撮影会では車両にまたがることはできなかったのですが、スリムな車幅や、足を降ろすあたりに邪魔をするものがないことを考慮すると、足着き性は数字ほど悪くなっていないのではないかと思われます。
このあたりはリリースを待って、再度確認したい部分です。
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レポート●飯田康博 写真●柴田直行/飯田康博