試乗インプレッション

ときひろみの「私に乗せなさい!」SUZUKI SWISH(スウィッシュ)

さらに通勤快速性を上げて登場した新型スウィッシュ。そんなキビキビ走る最新スクーターは、スポーツバイクを乗りこなす人にはどんなふうに映るのだろうか? そんなライダーを代表して、“とっきー”ことときひろみさんが試乗しました!

まとめ●モーターサイクリスト編集部 photo●真弓悟史


■「利便性」にとことんこだわった上質スクーター

 

アドレス110、アドレス125と2モデルをラインアップするスズキの原付二種スクータークラスに2018年6月、新たに加わったのがスウィッシュ。英語で素早い身のこなしを意味する擬態語が付けられたこのモデルのコンセプトは「上質なスタンダードスクーター」で、「軽快に・スタイリッシュに・便利に」をキーワードに開発されている。

原付二種スクーターに乗る人の5割以上が、通勤、通学に使っているというデータに基づき、市街地での使い勝手や、機敏な走りを追求しており、アドレス125と同様の燃費性能に優れたSEPエンジンをベースとしながら、吸排気系の最適化、駆動系のセッティングを見直しで、発進性能や中間加速に磨きをかけている。

車体周りの特徴はフロントホイールに10インチサイズを採用したことだ。取りまわしの容易さ、軽快なハンドリングを実現しながら、タイヤ幅を太くすることやフレーム剛性の見直し、33㎜径のフロントフォークの採用などで、同じ10インチを採用していたアドレスV125よりも、中高速域での直進安定性を高めている。

このほか、燃料タンクをフロアボード下に移したことにより実現したシート下トランクの大型化など、このクラスのユーザーが求める重要なポイントである利便性も徹底的にこだわった。

ときひろみさんはその利便性ををどう評価するのか。 とっきー、スウィッシュはどうかしら?

 

ときひろみ

バイク関係のイベントやウェブ、雑誌などで活躍する、チチヤスのミルクコーヒーとアジフライが好きなモデル。最近は再び火が付いたポケモンGOでの捕獲作業と、愛車のあちこちのネジをカスタムすることに忙しいらしい。愛称は“とっきー”。

 

 



 

■DESIGN

「スズキって感じで好きな顔!」

ライトの見た目とか、GSX-Rシリーズみたいな雰囲気を感じさせるフロントフェイスが格好いいです、すぐ気に入りました。

ライトの中のメッキパーツがキラキラしてるのも奇麗だし、その下の部分のエッジが利いたデザインも、前に乗せていただいたGSX-S1000みたいでいいですね。

大型バイクのデザインエッセンスが詰まっていて、スズキ製だぞ!って一目で伝わってくるとこが好きです。

後ろ周りもシュッとしていて、LEDのテールランプも格好いい。あと、アンダーカバーのところはただの黒い色のパーツじゃなくて、カーボン調に見えるようになっているところがおしゃれです(笑)。

それから、この色(トリトンブルーメタリック)もスズキの大型車と同じでいいですね。

 

 

■PERFORMANCE

「頼りがいのある発進加速です(笑)」

スクーターはあまり乗った経験がないこともあって、さすがに走りはちょっと……??って先入観を持っていたんですけど、実際に乗ると全然そんなことはなくて、発進から力強くて、しかも十分速い。

えっと、飲み物に例えると"炭酸飲料"ってイメージ!? 発進からびゅーんって感じの加速はちょっぴり刺激がある感じで、微炭酸です(笑)。

あと、エンジンブレーキが意外に利いて乗りやすかったです。流れの中にいるときにアクセルだけで、ある程度速度調節ができるのが楽でした。

それからUターンがとてもしやすい! 行こうと思う方向にスーッてスムーズにハンドルが入って、クルルンって向きが変わっちゃう。フロント10インチのおかげかな?

 

 

■RIDING POSITION

「足着きもいいし、ちょうどいいボディサイズ」

燃料タンクがフロアボードの下にあって、足を置く位置が少し高いかも……って事前に聞いていたんですけど、発進・停止のときの足の上げ下ろしも全然気にならなかったし、ポジションはすごく自然で乗っていて疲れない感じでしたよ。

フロアボードも足を出すあたりが絞り込まれていて、身長164㎝でもしっかり支えられます。スネのアタリが少ないのもいいですね。

あと、試しにタンデムシートにも座ってみたんですけど、シートも立派で乗り心地もいいし、タンデムステップがワンプッシュで出せて、同じようにワンプッシュでしまえるところがすごく便利で気に入りました。

キャリヤを兼ねているグラブバーも細身なので、手が小さい女性でも持ちやすいのがいいですね。スイッチ類も使いやすかったし、デジタルメーターもいろいろ表示されて豪華(笑)。見やすいのも好印象でした。

 

 

■UTILITY

「便利な収納の充実が通勤女子には嬉しいかも!?」

何より気に入ったのはシート下の大きなトランクスペース。やっぱりスクーターはここに荷物が沢山入るから便利ですよね。

ヘルメットを入れても、まだバッグやレインウエアが入りそうな余裕があるし、スウィッシュならお買い物が楽そう。もし買いすぎてもカバンフックがついているから、さらに荷物が積めるので安心ですね(笑)。

そうそう、シート下が荷物で一杯のときはヘルメットをつけられるホルダーが別にあるのもいいです。

USBソケットが付いていて、スマートフォンも走りながら充電できるし、今日は暑かったから、ポケットにペットボトルの飲み物を入れていたんですけど、こういう装備はやっぱり便利です。

USBソケットをはじめとした各種装備にご満悦のとっきー。日常の使い勝手は◎!

 

あと、ライトのパッシングスイッチやハザード、U字ロックのホルダーがあったり、装備はすごく充実してますよね。

実はこのバイクの価格を知らなくて、いろいろ付いているし、35万円くらいかな……なんて勝手に思ってたんですけど、乗った後に31万8600円ってお値段を聞いて、お買い得!って素直に思いました。

 

 

デザインはスズキらしいし、収納も充実したスウィッシュに興味津々のとっきー。開発陣がこだわったという、パワフルな発進加速にも驚いた様子だった。

 



SUZUKI SWISH(スウィッシュ)

スクーターを乗り継いだ大人のライダーも納得できる作り込みがなされているスウィッシュ。手元の防風効果を高めるナックルバイザーや、5段階温度調整が可能なグリップヒーター、自動温度調整機能を採用したシートヒーターが標準装備される「スウィッシュ リミテッド」もラインアップされる。

 

■Specifications

[ ]内は「リミテッド」

【エンジン・性能】種類:空冷4ストローク単気筒OHC2バルブ ボア×ストローク:52.5×57.4㎜ 総排気量:124㎤ 最高出力:6.9kW<9.4ps>/7000rpm 最大トルク:10Nm<1.0㎏m>/6000rpm 燃料タンク容量:5.5ℓ 変速機:無段変速式 【寸法・重量】全長:1830 全幅:690[740] 全高:1095 ホイールベース:1250 シート高:760[770](各㎜) 車両重量:114㎏[115㎏] タイヤサイズ:Ⓕ100/90-10 Ⓡ100/90-10 【カラー】青、白、黒、赤 【価格】31万8600円[34万200円]

 

(問)スズキお客様相談室 ☎0120-402-253

SUZUKI SWISHのメーカーサイトはこちら!↓

http://www1.suzuki.co.jp/motor/product/ug125sebl9/top

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