スズキはイタリア・ミラノで開催中のEICMA2022(ミラノショー)で、ブランニューとなるストリートスポーツモデル、GSX-8Sを発表した。
GSX-8Sは同時に発表されたVストローム800DEと同じ、新設計の776cc並列2気筒・270度クランクエンジンを搭載。バランサーをクランクシャフトに対し90度の角度で二軸配置した「スズキクロスバランサー」も同様に採用している。年齢やスキルを問わずライディングを楽しめるモデルという位置づけで、国内では販売を終了したGSX-S750の後継モデルといえるだろう。
デザインコンセプトは「An Icon for a New era of Functional Beauty(新時代の機能美の象徴)」で、そのスタイリングはリッターネイキッドのGSX-S1000に似たエッジの効いたもの。六角形のヘッドライトは上下2段タイプとなっており、これもGSX-S1000に似たデザインだ。なお灯火類は全てLEDとなる。
ボディワークやグラフィックを簡素化し、スチールパイプ製のフレームに取り付けられたシートレールを露出させたのも特徴的。前後のカウルは最小限と言え、さらに並列2気筒エンジンということもあり、GSX-S1000やGSX-S750と比べスリム&ライトな印象を受ける。
最新モデルらしく、ライド・バイ・ワイヤやSDMS(スズキドライブモードセレクター)、3つのモードとオフが可能なトラクションコントロール、アップ・ダウン双方向対応のクイックシフター、ABS、発進を補助するローRPMアシスト、ワンプッシュでエンジンを始動できるスズキイージースタートシステムを搭載したS.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)を採用。
サスペンションはKYB製で、リヤには機械式プリロードアジャスターを装備。ブレーキは、フロントがφ310mmフローティングマウントデュアルディスク+ラジアルマウントキャリパー、リヤはφ240mmのシングルディスク+シングルピストンのピンスライドキャリパーとなる。なお、ストリートファイターとしては長めと言える1465mmのホイールベースは直進安定性に貢献する。
5インチのカラーTFT液晶メーターは、デイモードとナイトモードを自動または手動で切り替え可能だ。
個性的なスタイリングと扱いやすさが特徴のGSX-8S。2023年3月からヨーロッパと北米を中心に世界各国での発売を予定している。
スズキ「GSX-8S」主要諸元
[エンジン・性能]
種類:水冷4ストローク並列2気筒DOHC ボア・ストローク:84.0mm×70.0mm 総排気量:776cc 最高出力:62kW/8500rpm 最大トルク:78Nm/6800rpm 変速機:6段リターン 燃費:23.8km/L
[寸法・重量]
全長:2115 全幅:775 全高:1105 ホイールベース:1465 シート高:810(各mm) 車両重量:202kg タイヤサイズ:F120/70ZR17 R180/55ZR17 燃料タンク容量:14L
まとめ●モーサイ編集部