ニューモデル

クオリティの向上と進化に驚く! サイン・ハウスがSYMのニューモデル5車の受注開始

優れた技術力と高い品質で台湾国内で第3位のシェアを誇り、ヨーロッパでも高い評価を受けている二輪車メーカー、SYM(エス・ワイ・エム)。二輪車メーカーとして台湾で最も長い歴史を持つ同社のニューモデルの取り扱いと受注開始が、国内展開しているサイン・ハウスより発表された。

SYMニューモデルは5車種を3カテゴリーで展開

今回国内に導入されたのはエントリーモデルから次世代フラッグシップモデルまでの計5車種。
これに既存モデルを加えた8車種を、それぞれを「パフォーマンスライン」「プレミアムライン」「スタンダードライン」の3カテゴリーに分類して展開するという。
これにより選択肢の幅がグッと広がり、新たなユーザー層への訴求が期待できるという。

当初は東京モーターサイクルショーにて発表予定だったニューモデルとはどのようなものなのか? サイン・ハウスのショールームにて4月12日まで開催中の「SYM新商品発表展示ウィーク」にて展示されているモデルを紹介していこう。

 

ドラゴンをモチーフにしたスポーツスクーター・DRG BT

まず紹介するのは、SYMの最新技術を惜しみなく投入したカテゴリー「パフォーマンスライン」の3車のうち、台湾本国では2019年に発売され爆発的な人気を博している「DRG BT」(税別価格40万9000円)。
車体デザインはドラゴンをモチーフとしており、生物的ながら全体的にエッジのきいたスタイリングやちょいワルイメージのヘッドライト周辺デザインにそのイメージが見て取れる。

特徴的なヘッドライトまわり。なおウインカーはカブのポジションと同位置。

エンジンは新開発の水冷4サイクルSOHC単気筒エンジンを搭載。
アイドリングストップ機能など環境性能も充実していながら、11kw(15馬力)という高出力と42.4km/Lの最高燃費を発揮。
日本国内であれば高速道路も走行可能なうえ、使い勝手のいいステップスルーフロアを採用しているので、通勤や通学はもちろんショートツーリングも快適にこなすだけの性能を秘めている。

なお車体サイズは全長1990mm × 全幅735mm × 全高1130mm。重量は132kgと使い勝手のよいサイズとなっている。

メーターパネルはLCDを採用。自動明度調整機能も搭載している。

表示モードはオド(左上)、トリップ(右上)、電圧(左下)、時計(右下)に切り替え可能。

キーシリンダー下部にはUSB電源ソケットを搭載している。

 

長距離ツーリングにも対応するクルーザー・クルージム250

DRG BTと同様の「パフォーマンスライン」にカテゴライズされるCRUiSYM250(クルージム250・税別価格59万円)。街中での走行はもちろんのこと、長距離クルーズも快適にこなすパフォーマンスクルーザーである。

スポーティかつスタイリッシュなデザインで、ポジション&ウインカーにはLEDを採用。またヘッドライトはプロジェクター式となっており、精悍なデザインにシャープさを与えている。

ヘッドライトはプロジェクター式。ポジションはLEDとなっている。

フットボードは足を伸ばしてゆったりと走行できる40度〜42度の傾斜が付いた前方ボードと、ワインディング走行時に車体をホールドしやすい滑り止めつきの後方ボードを配置。様々なシーンで快適かつ刺激的に走行するため、自由なライディングポジションを取ることができるのも特徴といえるだろう。

シート下にはフルフェイスヘルメット2個を収納可能なスペースを確保。シートを保持する油圧ダンパーやシート下スペース照明を搭載している。なお給油口は足元スペースにある。

またシート下にはフルフェイスヘルメットが2個収納できるスペースを確保しており、ちょっとしたツーリングであればすべての荷物を収納できるほどの収納力を誇っている。
それ以外にも2段階調整可能なフロントスクリーンやパッセンジャーもゆったりとクルージングを楽しめる広さのシートなど、各部からスタイリッシュさとプレミアムさを感じられるモデルとなっている。

価格は税別で59万円となっているが、その価格に見合った、いやそれ以上のパフォーマンスと所有感を与えてくれるモデルといえるだろう。

テールランプと前後ウインカーもLEDを採用。高い視認性を誇っている。

長距離ライディングにも十分対応できるゆったりとしたシート。パッセンジャーシートもかなり広くとられている。

 

SYMの新世代フラッグシップモデル・マキシム TL

パフォーマンスラインの、いや、SYMの次世代フラッグシップモデルといえるのが、MAXSYM TL(マキシム TL・税別価格90万円)だ。

全長2215mm × 全幅801mm × 全高1442mmの堂々たるサイズのボディに、30kw(約41馬力)を発揮するSYM初の465ccのDOHC並列2気筒エンジンを搭載した同車は、最新のスーパースポーツモデルを意識して設計されたという。

前後重量配分を50:50にするため、エンジンを可能な限り中心部分に搭載。
そのためフロアトンネルは少々高めになっている。

倒立フロントフォークやマルチリンクのモノショックリヤサスペンション、1543mmのホイールベースながらロングタイプのアルミスイングアームを採用。さらに駆動方式はチェーンを採用していることからも、スーパースポーツを意識して開発されたことが伺える。

チェーン駆動を採用。アルミスイングアームはロングタイプだが、ホイールベースは短くなるよう設計されている。

もちろん快適性能も十分考えられていて、シートを空けずに給油できるようシート前方に別個で設けられた給油口や他車同様2段階調整可能なフロントスクリーン、サイドスタンド使用と同時にリヤタイヤがロックされるパーキングブレーキ機能を搭載。

マルチディスプレーを中心に、近未来的なデザインでまとめられたメーターまわり。

それ以外にも4灯LEDヘッドライトの採用や多彩な情報を表示する4.5インチTFTディスプレイ、ABS搭載のフロントダブルディスク、重量配分50:50を達成している車体構成など、随所に次世代フラッグシップモデルとして抜かりのない作り込みと装備が搭載されているもでるなのである。

シート下スペースはフルフェイスヘルメットがひとつ収納できる大きさ。スペースを確保するために給油口はシート前方に設置されている。

グローブボックスは左右に設置。右側にはUSB電源が装備されている。

 

コンパクトボディながら長距離クルーズも快適にこなす・ジョイマックス Z 250

ワンクラス上の装備や機能、デザインを採用しながらもリーズナブルな価格で展開刷る「プレミアムライン」にカテゴライズされるのが、水冷4サイクルSOHC250ccエンジンを搭載するクルーザーモデルのJOYMAX Z 250(ジョイマックス Z 250・税別価格45万円)。

車体サイズは全長2190mm × 全幅760mm × 全高1450mm、重量は184kgと、DRG BTよりひとまわりほど大きいサイズとなっているが、250ccクラスとして考えるならば十分コンパクト。
しかしながらシート下のメットインスペースにはクルージム250同様にフルフェイスヘルメットを2個収納できるほどの積載能力を持っており、ビジネスシーンやキャンプツーリングもこなせる懐の深さが魅力といえるだろう。

クルージム250と共通するイメージのメーターまわり。

またウインドスクリーンもクルージム250同様に2段階調整となっており、ツーリングシーンのみならず通勤や通学で使用する場合でも重宝しそうだ。

ヘッドライトはハロゲンを採用。

 

新たな通勤快速車が登場! JET S

SYMのモデルのなかでも長い歴史を誇っているJETシリーズの最新モデルで、コストパフォーマンスに優れるモデルをラインアップする「スタンダードライン」にカテゴライズされるJET S(税別価格31万8000円)。

JETシリーズの特徴でもあるデュアルヘッドライトを踏襲しているが、JET Sではさらにエッジの効いたデザインへと進化。ポジションとストップ&テールランプにはLEDを採用しており、前方や後方からの視認性が向上しているのもトピックといえるだろう。

メーターはデジタル。
表示はオド、トリップ、時計、電圧、タコ、オイル交換警告表示などに切り替え可能。

先代モデルと比べさらに剛性の高いフレームを開発するなど車体も進化しており、コーナリング時のフレームねじれやアイドリング時の振動低減を実現。さらには最大バンク角45度を実現しており、通勤などのシティユースのみならず、ワインディングやスポーツ走行も楽しめる1台となっている。


こうして見てみると、兎にも角にも近年の台湾製モデルの進化は目を見張るものがある。いやむしろ、「こんなに進化していたのか!」という驚きを隠せないといったほうがいいだろうか。
もしかしたら「アジア製品 = 二流」というイメージを持っている人もいるかもしれないが、そう断言するのは今回導入されたSYMのスクーターを実際に見てからでも遅くないだろう。

ともすればこれは、スクーター業界の黒船来航といえるのではないか? よくよく考えてみれば台湾のスクーターは世界的にも人気だし、カテゴリーは違うが自転車(ロードバイク)業界でもジャイアントをはじめとする世界的メーカーがゴロゴロしているという国でもある。
SYMの新世代モデル5車が国内スクーター勢力を塗り替える日も、そう遠くないのかもしれない。

なおサイン・ハウスでは、推奨オイルをモチュールとしている。
これは車両のクオリティが向上していることを踏まえ、ユーザーに安心感を感じて頂き、それと同時に最高のパフォーマンスを味わってもらいたいからだという。
これもSYM車のクオリティが向上しているがゆえと言えるだろう。

(レポート:モーサイWEB編集部・日暮大輔)

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