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「スズキVストローム1050XT」8つのサポート機能でより快適・安全なツーリングが! 強化された電子制御機構

Vストローム1000の後継として、ヨーロッパで発表されたVストローム1050。また2019年11月10日(日)、スズキ本社で開催された第5回Vストロームミーティングでも実車がお披露目されたことから、日本での発売もほぼ間違いないだろう。
当記事では同車の進化ポイントを見ていこう。

 

排気量はそのままだが最高出力は向上


写真は1988年のパリダカマシン「DR-Z(ジータ)」をイメージさせるカラーリングが与えられたVストローム1050XTヘリテージスペシャル。

新型となったVストローム1050のコンセプトは「マスター・オブ・アドベンチャー」というもの。ちなみに車名はVストローム1000→Vストローム1050となっているが、実は排気量アップはしておらず1037ccのまま。
ただし、エンジンはより高回転まで回るようになり、最高出力が100ps/8000rpm→107ps/8000rpmへと強化されている。

スポークホイール仕様の「XT」も変わらずラインアップされるが、スタンダードに対し上級版という位置付けで、大幅に強化された電子制御がXTには盛り込まれている。

●スポークホイール仕様のVストローム1050XT。スタンダードとは異なり、ナックルカバーに加え、アルミ製アンダーカウリング、アクセサリーバー、センタースタンド、LED式ターンシグナル、高さ調整可能なシート、12Vアクセサリーソケットが標準装備される。

キモとなるのは、6軸タイプへと強化されたIMUと(XTのみ:*)、スタンダード/XTともに新採用となったライド・バイ・ワイヤ式スロットル。
従来からの改良機能も含め、それらがもたらす8つの新機能を解説していこう。
特に、IMUの情報を生かした「ヒルホールドコントロールシステム」「スロープディペンドコントロールシステム」「ロードディペンデントコントロールシステム」に注目してほしい。

*IMU……イナーシャル・メジャーメント・ユニット(慣性計測装置)とは、各方向の傾きや加速度を検知するセンターで、高度に電子制御化が進んでいるスーパースポーツなどへ近年搭載されてきた。Vストローム1000も5軸タイプのIMUを搭載していたが、Vストローム1050XTでは最新のスーパースポーツなどで用いられているのと同様の6軸(前後・左右・上下の各角度と加速度)タイプに進化した。

 

スズキVストローム1050XTに搭載される8つのサポート機能

#01 モーショントラックブレーキシステム&コンバインドブレーキシステム(改良)

Vストローム1000でも、バンク角・スピードなどの情報を反映して走行状況に応じABSを制御する「モーショントラックブレーキシステム」は搭載されていたが、6軸IMUとなることでより制御がより精密に。ちなみに6軸IMU連動モーショントラックブレーキシステムはスーパースポーツGSX-R1000Rにも採用されている。
また、Vストローム1050では「コンバインドブレーキシステム」も組み合わされ、フロントブレーキ操作をした際に入力に応じてリヤブレーキへの入力が自動で補助される。

 

#02 ヒルホールドコントロール(新機能)
#03 スロープディペントコントロールシステム(新機能)

これらはどちらも傾斜のある場面でライダーの操作をサポートする機能だ。
「ヒルホールドコントロール」は上り坂でバイクを発進させる際に、ブレーキへの入力、IMUによる傾斜の感知で、リヤブレーキを自動でコントロールし最長30秒間後退を防いでくれる。

一方、下り坂でのライディングに対して作用するのが「スロープディペントコントロールシステム」。ブレーキへの入力と傾斜を感知しブレーキをコントロール、下り坂で前輪への荷重が強まった際に、後輪が浮いてしまうのを防いでくれるというものだ。

 

#04 ロードディペンデントコントロールシステム(新機能)

ブレーキングによる制動距離は、バイクに乗っかっている重量(人・荷物)に影響されるが、この「ロードディペンデントコントロールシステム」はライダーの重量、タンデム、積載など「重さ」に応じてブレーキへの油圧制御を行い、適切な制動距離となるようサポートする機能だ。
電子制御サスペンションを搭載したバイクでは、ライダーの人数、積載かそうでないか、などをモードで選択してサスペンションセッティングを変更できるものもあるが、重量を自動で検知しブレーキ制御に生かすというのは珍しいケースではないだろうか。

 

#05 スズキドライブモードセレクター(新機能)

いわゆる「パワーモード」を搭載、出力特性を3段階に切り替え可能。XTのみならずスタンダードのV1050にも搭載されている。

 

#06 トラクションコントロール(改良)

Vストローム1000では2レベル+オフだったトラクションコントロールは、Vストローム1050/XTでは3レベル+オフに。
「モード1」が介入を最小限に抑え、スポーツライディングに向いたセッティング。
「モード2」がバランスよく介入し、市街地走行など通常の路面状況に向いたセッティング。
「モード3」は介入が最大限になり、ウエット路面や路面温度が低いときなどに向いたセッティングとなっている。

 

#07 クルーズコントロール(新機能)

ライバルの大型アドベンチャーでも採用が進むクルーズコントロールだが、Vストローム1050XTも搭載。より快適なツーリングが可能に。

 

#08 ローRPMアシスト(改良)

昨今のスズキ車でおなじみ、低回転時に自動で回転数を上げて低速時の操作をサポートする機能だが、ライド・バイ・ワイヤの採用でより滑らかな作動となった。


ここまで読んでいただければわかるように、そのほどんどがバイクが自動でやってくれる機能。8つもあると使いこなせるか不安……という人は、きっといないだろう。

(レポート●モーサイ編集部)

 

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