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ハーレーダビッドソンの頂点「CVO」2台の新モデル発売! 本国CEOが熱く語る新型マシンとハーレーダビッドソンの未来とは?

ハーレーダビッドソン120周年!! アニバーサリー・イヤーにふさわしい2023 CVOがスゴい

ハーレーダビッドソンのファンにはおなじみかもしれませんが「CVO」(Custom Vehicle Operation)は同社においてスタイルとデザインの頂点を極めたハイエンドモデルだけに与えられる名称。これまでも、歴史に名を残すマシンが数多くリリースされてきましたが、生産台数が限定されていることもあり、発売するやいなや完売してしまうことでも有名です。そんな中でも今年の2台は超ド級!

なにしろ、2023年はハーレーダビッドソン社が創業120周年を迎える特別なタイミングです。2023 CVO ロードグライド/ストリートグライドは、それを祝う意味もあり、2020年に同社のCEOに就任したヨッヘン・ツァイツ氏が「全身全霊を傾けた」という極上のツーリングモデルに仕上がっています。

ツァイツCEOのプレゼンテーションからも、そんな熱量がひしひしと伝わってきました。ツァイツCEOのプレゼンテーションとあわせて、新型の2023 CVO ロードグライド/ストリートグライドをご紹介しましょう。

CVOロードグライド/ストリートグライドのアンベールは、ハーレーダビッドソンジャパンの野田一夫代表取締役とともに。なお、車体は両車とも新色のダークプラチナ/ピンストライプ。
いずれの2023 CVOモデルも限定生産というレアなモデルなので、興味がある方はすぐさまディーラーを訪れるのが吉!きっと後悔しない買い物ができるでしょう。

ハーレーダビッドソンCEO ヨッヘン・ツァイツ氏のプレゼンテーション

「2020年に私がCEOに就任すると同時に、120周年を祝うモデルの企画に着手しました。それには、ツーリングモデルがふさわしいと考え、今回ご紹介するロードグライドとストリートグライドをベース車両として選んだのです。CVOのセオリーどおり、これまでのグランドツーリングモデルから大幅に進化した新デザインが特徴です。両車ともにコンテンポラリーなスタイルを取り入れつつ、ハーレーダビッドソンのニュアンスを損ねないデザインに仕上がりました。LEDを多用し、また風洞実験を繰り返したフェアリングをはじめ、ツーリングモデルらしいタンクやサドルバッグなど、それぞれ個性を与えながら、頂点に君臨するモデルらしいプレミアムマシンに生まれ変わっています。エンジンも過去最高の排気量1977ccとなる空冷Vツイン、ミルウォーキーエイトVVT 121を搭載し、これまでよりワンランク上のパワー、フィーリングを実現させています。ヘッド回りに水冷システムを導入することで、熱に対する快適性も確保しています。さらに、CVOらしくインフォテイメントにも力を注ぎ、12.3インチのタッチスクリーンをはじめ、Bluetoothによるワイヤレス通信も可能となっています。ツーリング中も音楽を楽しみたいオーナーのために、ロックフォード・フォスゲート製の4チャンネル500Wサウンドシステムも標準装備しています。まさに、ハーレーダビッドソンが120年の間に蓄積してきたすべてのレガシーが注ぎ込まれたといっても過言ではありません!」

ツァイツCEOはご自身も生粋のバイカーで、16歳から乗りはじめて、18歳の時には日本製バイクにも乗っていたとか。現在は当然のことながらハーレーダビッドソンのラインナップすべてと、アンティークハーレーも所有しているそうです。
アメリカ本国から、2023 CVOロードグライド&ストリートグライドのプレゼンに来日したヨッヘン・ツァイツCEO。CVOはもちろん、120周年を迎えたハーレーダビッドソンの足跡と未来について熱弁をふるいました。

2023 CVO ロードグライド

これまでも、ハーレーダビッドソンのラインナップ中でハイエンドの一翼を担ってきたロードグライドですが、新型はデザイン、エンジン、シャシーまでが生まれ変わり、名実ともにCVOのトップモデルとなりました。

風洞実験を重ね、空力性能を格段にアップしたフェアリングは快適性のレベルをさらに向上。アイコンとなっていたふたつのライトはLEDでデザインしなおされ、コンテンポラリーな顔つきにアップデートされています。また、伝統のツインエンジンは、Milwaukee-Eight VVT121となり1977ccと過去最大の排気量をゲット。

115HP(5020rpm)/183Nm(3500rpm)というツーリングモデルらしいパワーを発揮し、ロングツーリングがよりダイナミックで快適になること間違いありません。また、さまざまなインフォテイメント機能を誇る12.3インチTFTモニターや、500Wという驚きのパワーで鳴らすオーディオシステムなど、プレミアムな装備も満載。まさに、陸を走る王者と呼ぶのにふさわしい1台といえる仕上がりです。

ロードグライドの特徴ともいえる「シャークノーズフェアリング」の進化した形状がひと目でわかる。フロントからサドルバッグまでの整ったラインにも注目!
新色のウイスキーニート/レイブンメタリックもCVOモデルらしく素晴らしいクオリティ。こちらはオプションカラーで、71万5000円のエクストラコストが設定されています。
1997ccという史上最大の排気量を得たMilwaukee-Eight VVT121エンジン。ヘッドまわりを一部水冷化するなど、パワーアップと発熱を抑制した快適性を両立しています。
ロードグライドはもともとシートの出来栄えに定評のあるツーリングモデルですが、2023 CVOモデルでは人間工学を駆使したアップデートで、よりプレミアムな座り心地を実現しています。
大容量のサドルバッグはロックフォードのスピーカーも内蔵しており、ライディング中もご機嫌なサウンドを楽しむことができます。CVOのバッジも所有欲をそそるもの。
12.3インチのタッチスクリーンTFTもCVOモデルならではのゴージャス装備。スマホとの連携や、各デバイスのコントロールが直感的に可能となっています。また、左右のロックフォード製スピーカーもアップグレードしています。
フロントは19インチとなり、より機敏なセッティングに。また、ブレンボの4ピストンキャリパー、320mmのダブルディスクなど、393kgの車体をしっかり受け止めてくれる剛健な足まわりとなっています。

2023 CVO ロードグライド主要諸元

[エンジン・性能]
種類:Milwaukee-Eight VVT121 ボア・ストローク:103.5×117.5mm 総排気量:1977cc 最高出力:86kW(115HP)/5020rpm 最大トルク:183Nm/3500rpm 変速機:常時噛み合い式6段
[寸法・重量]
全長:2410mm ホイールベース:1625mm シート高: 720mm タイヤサイズ:F130/60B19 M/C 61H R180/55B18 M/C 80H 車両重量:393kg 燃料タンク容量:22.7L
[価格]
549万7800円~(税込)
公式サイト:2023 CVO Road Glideモーターサイクル | Harley-Davidson JP

2023 CVO ストリートグライド

ストリートグライドもまた、CVOの名に恥じないデザイン、カスタマイズが施され、特別な1台となっています。

ストリートグライドのキャラを際立たせていたバットウィングフェアリングは風洞実験から得たデータをもとに新たなスタイルとなり、ヘッドライトやウインカーはLEDが用いられ、より先鋭的なキャラに生まれ変わりました。

そして、ハーレーダビッドソンの伝統を受け継ぐスタイルとして、フロントフェンダーからサドルバッグまでシームレスに続くラインはバイク好きなら誰もがうっとりするような美しさ。

エンジンはロードグライドと同様Milwaukee-Eight VVT121を搭載し、ライダーサポートプログラムも充実し、これまで以上にストリートシーンでの楽しさが広がるはず。また、先代モデルより14kgもの軽量化を実現したほか、ブレンボのブレーキや倒立サスペンションとあいまって走りのパフォーマンスも最先端へ。

従来より評判のいいシートも、人間工学を駆使したプレミアムなものへアップデートされ、ストリートはもちろん、ロングツーリングも快適なライディングが約束されています。

バットウイングやヤッコカウルなどと親しまれていたフェアリングをはじめ、タンクやサドルバッグのスタリングがアップデートされ、よりストリートシーンで映えるようになったCVOストリートグライド。
バットウイングフェアリングはLEDを多用したライトセットが印象的で、左右に伸びた部分はウインカー機能も持ち合わせています。ロードグライドと同じく、風洞実験が繰り返され、整流効果がより向上しています。
CVOストリートグライドもMilwaukee-Eight VVT121エンジンを搭載し、先代モデルから14kgの軽量化を果たした車体をダイナミックに走らせてくれるはず。なお、パフォーマンスは115HP(5020rpm)/183Nm(3500rpm)とCVOロードグライドと同一です。
デザインが一新されたことに加え、調節式エアロバイザーによる整流効果も嬉しいバットウイングフェアリング。まさにプレミアムモデルならではの高性能&心配りといえますね。
コックピットもまた、カラーの12.3inタッチスクリーンを備え、各種コントロールやスマホとの連携など至れり尽くせり。また、表示されるメーターデザインも数パターン用意されるなど、ハイエンドモデルらしい装備となっています。
フロント19インチ、リヤ18インチのホイールで、CVOストリートグライドの走りはさらにブラッシュアップ!ブレンボのキャリパーや、倒立フォークなどで、よりスポーティな走りを実現しています。

2023 CVO ストリートグライド主要諸元

[エンジン・性能]
種類:Milwaukee-Eight VVT121 ボア・ストローク:103.5×117.5mm 総排気量:1977cc 最高出力:86kw(115HP)/5020rpm 最大トルク:183Nm/3500rpm 変速機:常時噛み合い式6段
[寸法・重量]
全長:2410mm ホイールベース:1625mm シート高: 715mm タイヤサイズ:F130/60B19 M/C 61H R180/55B18 M/C 80H 車両重量:380kg 燃料タンク容量:22.7L
[価格]
549万7800円~(税込)
公式サイト:2023 CVO Street Glide | Harley-Davidson JP

全国のハーレーダビッドソン正規販売店からデリバリーが開始されているCVOロードグライドとストリートグライド。後世には伝説となること間違いなしの2台を、ぜひショールームでご覧になってみてはいかがでしょう。きっと、ハーレーダビッドソンの虜になることでしょう!

レポート・写真●石橋 寛 編集●中牟田歩実

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ハーレーダビッドソン公式ウェブサイト

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