新車

【ヒョースン GV300Sボバー詳細解説】普通二輪クラスで唯一の「Vツインクルーザー」が韓国より上陸!

ヒョースン GV300Sボバーは69万3000円で2022年6月発売

韓国第二位のバイクメーカーとして(第一位はデーリム=Daelim)日本へは2002年から進出し、125/250/650ccモデルなどをリーリースしてきたヒョースン(HYOSUNG)。
今日、日本向けのラインアップはクルーザーモデル主体だが、2021年登場のGV125Sに続き、上級クルーザーのGV300Sボバーが2022年6月20日から発売開始される。

同車は名前のとおりボバースタイル(1930〜40年代に起源を持つダートトラックレーサー風カスタム)のクルーザーだが、同時進行で開発されたGV125Sと共通化の図られたシャシーにパワフルな水冷296ccVツインを搭載。
つまり外観やボディサイズは125ccと同等ながら力強いパワーユニットを載せ、125ccモデルよりも上の行動・使用範囲を狙ったもの。普段使いの街乗りのほか、高速道路を使ってのロングツーリングまでカバーするクルーザーモデルと言える。

ヒョースン GV300Sボバーの特徴を解説

GV300Sボバーの注目点は、今や日本国内ではラインアップが少なくなっている250cc超〜400ccの普通二輪クラスであり(便宜上「400クラス」とも言われる)、その排気量帯で唯一となるVツインエンジンのクルーザーというところだ。では、そんな同車の特徴を解説していこう。

スリムなボバースタイル

前後ショートフェンダーにフラットハンドルを組み合わせ、ボバーらしいスリムなスタイルに。レトロなイメージを強調するティアドロップタンクは12.5Lと十分な容量が確保されている。車体色はブラックとオレンジの2色をラインアップ。

ハンドルは28.6mm径アルミ製テーパーバー。剛性感と適度なしなりが振動低減効果につながるという。

296ccの水冷60度Vツインエンジン

ヒョースンが2000年以降に展開してきた横置きV型2気筒搭載車は多々あるが、そのノウハウをベースにクルーザー専用にパワー特性を最適化しつつ、欧州の最新排出ガス規制「ユーロ5」にも適合。最高出力は29.4ps、低回転から力強いトルクを発揮し、Vツインならではの鼓動とサウンドも追求されている。

普通二輪クラスの国産メーカー販売車では、クルーザーに限らなければ並列2気筒の300/400cc車はあるものの、Vツインエンジン搭載車は皆無。その点でもGV300Sボバーは貴重な存在だ。

またGV125Sは気筒あたり3バルブなのに対し、GV300Sボバーは4バルブOHCヘッドを採用。また、ベースの125ccVツインエンジンより動力性能が向上しているので、それに対応してクラッチは強化版に。加えてGV125Sの5速に対し、GV300Sボバーは高速巡航性も考慮し6速ミッションとなっている。

そして、水冷ながらも細かく刻まれた冷却フィンやダークシルバー塗装とされたシリンダーヘッドの仕上げなど、エンジンの外観にもこだわりが見て取れる。

■最高出力29.4ps/8500rpm 最大トルク2.61kgm/6500rpmの性能を発揮するOHC4バルブの295.9cc水冷V型2気筒エンジン。

■シリンダーヘッドはシルバー仕上げで「GV」のロゴを刻印、水冷ではあるが細やかなフィンが刻まれている。エアクリーナーボックスの容量もベースとなったGV125Sから拡大。

車体、足まわり、ブレーキ

ホイールは前16インチ、後15インチで、ワイルドなファットタイヤを装着。なおこのタイヤ、リニアなハンドリングと安定した直進性を両立するのみならず、ダート走行も考慮されているのだとか!
フロント270mmシングルディスク、リヤ250mmシングルディスクとしたブレーキは前後ともボッシュ製ABSを装備。

■メインフレームは剛性にも配慮したセミダブルクレードルで、テール部は整備性の高いセパレート式となっている。フロントサスペンションはインナーチューブ径35mmの正立式テレスコピックフォーク、リヤはオーソドックスなツインショック。

■純正タイヤは中国のメーカー・ティムソン製で、サイズはフロント120/80-15、リヤ150/80-15。確かにパターンはダートトラッカー風となっている。

シート、メーター、実用装備

シートは前方をスリムな形状として足着き性を良くする一方、座面は幅広として快適性にも配慮。シート高は710mmとなっている。フロント表皮はダイヤカットを施したスエード調生地を使用し、レトロなムードも強調。なお、ボバーらしさをより高めるソロシートもオプションで用意されている。

コンパクトな一体型メーターは、外周に読み取りやすいアナログ式タコメーターを配置し、液晶部にはスピードメーター、ギヤポジションインジケーター、燃料計などを表示する。また、ステアリングステム近くにはUSB電源ソケットを設置し、スマートフォンなどの充電に対応。

純正アクセサリーとして、ソロシートやリヤキャリヤも用意されている。

ヒョースン GV300Sボバー主要諸元

[エンジン・性能]
種類:水冷4サイクルV型2気筒OHC4バルブ ボア・ストローク:58.0mm×56.0mm 総排気量:295.9cc 最高出力:21.6kW(29.4ps)/8500rpm 最大トルク:25.6Nm(2.61kgm)/6500rpm 変速機:6段リターン
[寸法・重量]
全長:2080 全幅:750 全高:1050 ホイールベース:1425 シート高710(各mm) タイヤサイズ:F120/80-16 R150/80-15 車両重量:172kg 燃料タンク容量:12.5L
[車体色]
マットブラック、マットオレンジ
[価格]
69万3000円

マットブラック
マットオレンジ
ヒョースン GV300Sボバーのライバルは?

1

2
CONTACT

ヒョースンモータージャパン

 

TEL:045-710-0755

  1. 大きなバイクに疲れた元大型ライダーが「Honda E-Clutch」で体感したある異変とは?「バイクの概念が変わりました」

  2. 【バイク初心者】本格的なバイク整備はプロに任せる!でもこの『3つ』だけは自分でもチェックできるようになろう!【バイクライフ・ステップアップ講座/3つのセルフチェック 編】【Safety】

  3. 『Rebel 250(レブル250)』に「Honda E-Clutch」搭載タイプが登場!ユーザーの声をもとに熟成した新たな『Rebel 250』でツーリングを楽しもう!

  4. 寒い季節はグローブ選びが命! 冬場も走るベテランライダーが100%装着している『バイク用の冬グローブ』ってどんなもの?

  5. 【比較】新型『GB350 C』と人気の『GB350』の違いは?ざっくり10万円強も価格差……ちょっと高いんじゃない?と感じる人へ!

  6. 新型『NX400』ってバイク初心者向けなの? 生産終了した『400X』と比較して何が違う?

  7. 冬は寒いのになんでバイクに乗るの?実は『他の季節よりも○○な魅力』が5つある!

  8. ベテランライダーが『CBR650R E-Clutch』に乗って感じた楽しさ

  9. 寒い時期はバイクに乗らない人へ!愛車を冬眠させるなら「4つの〇〇+α」をやっておけばずっと長持ち!

  10. 還暦からセカンドライフをスタートさせた『Rebel (レブル)1100 <DCT>』のオーナー

  11. 定年後のバイクライフをクロスカブ110で楽しむベテランライダー

  12. CL250とCL500はどっちがいい? CL500で800km走ってわかったこと【ホンダの道は1日にしてならず/Honda CL500 試乗インプレ・レビュー 前編】

  13. 【王道】今の時代は『スーパーカブ 110』こそがシリーズのスタンダードにしてオールマイティー!

  14. 新車と中古車、買うならどっち? バイクを『新車で買うこと』の知られざるメリットとは?

  15. ビッグネイキッドCB1300SFを20代ライダーが初体験

  16. どっちが好き? 空冷シングル『GB350』と『GB350S』の走りはどう違う?

  17. “スーパーカブ”シリーズって何機種あるの? 乗り味も違ったりするの!?

  18. 40代/50代からの大型バイク『デビュー&リターン』の最適解。 趣味にも『足るを知る』大人におすすめしたいのは……

  19. ダックス125が『原付二種バイクのメリット』の塊! いちばん安い2500円のプランで試してみて欲しいこと【次はどれ乗る?レンタルバイク相性診断/Dax125(2022)】

  20. “HAWK 11(ホーク 11)と『芦ノ湖スカイライン』を駆け抜ける

おすすめ記事

「住んでないけど、ご当地ナンバーが欲しい!!」原付なら取れるってホント? ライズ、ケブラーニットのライナーを装備したライディング用デニムパンツ2種をリリース TX ストラーダ アライ アライ「TX・ストラーダ」間もなく登場!? ツアークロスVをベースにオンロード重視とした新ヘルメットだ

カテゴリー記事一覧

  1. GB350C ホンダ 足つき ライディングポジション