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CBR1000RRファイアブレード2022年型は加速特性やスロットルレスポンスを変更
1000ccスーパースポーツのホンダ CBR1000RR-Rシリーズが2022年型でマイナーチェンジされ、3月10日に発売となります。
エンジンまわりの改良点は、吸気ポート内径を絞った形状に改めることで1万1000回転付近の出力向上が図られているほか、エキゾーストパイプ集合部の形状と触媒構造を変更することで排気抵抗の最適化が行われました。
また、スロットルレスポンスを改善するため、エアクリーナーボックス形状やスロットルバイワイヤのリターンスプリング荷重を変更。ホンダ・セレクタブル・トルク・コントロール(いわゆるトラクションコントロール)の制御も、介入後のスロットル操作性をスムーズとする調整が行われています。
なお、カタログ諸元上では圧縮比が従来型13.2→新型13.4へと変化しています。
加えて、中速域の加速性能向上のためドリブンスプロケットを40T→43Tに変更、2次減速比は従来型2.500→新型2.687となっています。
アップ/ダウン両対応のクイックシフターも、より変速ショックが少なくなるように制御が調整されました。
これらはスタンダードモデルのCBR1000RR-Rファイアブレード、上級グレード「SP」ともに同様の内容となりますが、スタンダードモデルではブレーキも改良。ブレーキキャリパー(ニッシン製)のピストン材質や表面処理を変更することで、サーキット走行など高負荷時の熱による影響が低減されています。
車体色はSPが2色、スタンダードは1色に。グラフィックパターンも変更
車体色のラインアップも変更され、CBR1000RR-Rファイアブレードはトリコロールの「グランプリレッド」1色に(従来型にあった「マットパールモリオンブラック」は廃止)。
一方、従来まで「グランプリレッド」1色だったCBR1000RR-RファイアブレードSPが「グランプリレッド」と「マットパールモリオンブラック」の2色のラインアップとなり、ゴールドのホイールが新採用されています。
価格はCBR1000RR-Rファイアブレードが242万円、CBR1000RR-RファイアブレードSPが278万3000円となっています。
CBR1000RR-RファイアブレードSP 30th アニバーサリーの受注期間は4月17日まで
そして、初代ファイアブレードことCBR900RRの登場から30周年となるのを記念する「CBR1000RR-RファイアブレードSP 30th アニバーサリー」も発売!
2022年2月25日〜4月17日までの受注期間限定での販売で、価格は283万8000円です。
初代CBR900RRをイメージしたカラーリングとなるほか、トップブリッジにはシリアルナンバーを刻印。タンク上面、サイレンサー、スマートキーにも30周年記念ロゴが入り、メーター起動画面も専用のモーションが用意されます。
なお、ホンダの発表によれば販売計画台数は500台となっていますが、受注状況によっては期間終了前に受付終了となる可能性もあるようです。「絶対に手に入れたい!」というライダーは、早めにホンダドリームへ問い合わせをした方がいいかもしれません。
ホンダ CBR1000RR-Rファイアブレード/SP主要諸元(2022年モデル)
[エンジン・性能]
水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク81.0mm×48.5mm 圧縮比13.4 総排気量999cc 最高出力160kW<218ps>/1万4500rpm 最大トルク113Nm<11.5kgm>/1万2500rpm 変速機6段リターン
[寸法・重量]
全長2100 全幅745 全高1140 ホイールベース1460 シート高830(各mm) 車両重量201kg タイヤサイズ:F120/70ZR17 R200/55ZR17 燃料タンク容量16L
[価格]
CBR1000RR-Rファイアブレード:242万円
CBR1000RR-RファイアブレードSP:278万3000円
CBR1000RR-RファイアブレードSP 30th アニバーサリー:283万8000円
*CBR1000RR-Rファイアブレードシリーズはホンダドリームでの販売となります。
まとめ●モーサイ編集部・上野 写真●ホンダ/八重洲出版