国内メーカーでは今や貴重な250ccオフロードモデルの「CRF250L」と、ダカールラリーのイメージを取り入れたアドベンチャーモデル「CRF250ラリー」がモデルチェンジします。
詳細の正式発表は11月13日とされ、先行公開webサイトが設けられていますが、現時点で次のような変更点が発表されています。
CRF250Lの新コンセプト
CRF250Lは「On(日常の便利さ)とOff(休日の楽しさ)に磨きをかけた『Evolved ON-OFF GEAR』」を開発コンセプトに、市街地での扱いやすさとオフロード走破性を両立。
CRF250ラリーは「The Dakar Replica週末の冒険者」というコンセプトはそのまに、さらなるツーリング性能の強化が図られました。
新型CRF250Lの改良点


まずひと目でわかる外観ですが、ヘッドライトが軽快なイメージの薄型LEDに。ホンダの公式発表の内容にはありませんが、ウインカーもLEDになっているようです。
また、車体色はモトクロスマシンCRF450Rのイメージを継承した「エクストリームレッド」が採用されました。
次に動力性能面ですが、水冷250cc単気筒DOHC4バルブエンジンは従来型がベースで、エアクリーナーボックスからエキゾーストパイプ/マフラーまでの吸排気系を見直し、低中回転域で力強い出力特性に。
なお、ラジエターの位置が従来モデルが左側だったのに対し、新型では右側になっています。
車体面は大幅に刷新されていて、フレームは剛性バランスの最適化と軽量化を図った新設計に。前後サスペンションは従来モデルよりもストロークの長いものとし、走破性を高めています。
また、前後独立のABSも装備されました。
新型CRF250ラリーの改良点


外観イメージがガラッと変わったCRF250Lに対し、高い防風性能を発揮する大型スクリーンや、左右非対称の異径2灯LEDヘッドライトなどの装備は従来型から継承され、デザインは大きく変わっていません。
車体色はCRF250L同様に「エクストリームレッド」となりますが、ダカールラリーに参戦するCRF450ラリーをイメージしたグラフィックとなっています。
エンジン、車体、サスペンション、ブレーキはCRF250L同様の改良内容ですが、ツーリング性能を高めるため、燃料タンク容量を拡大したほか、燃費の向上もあって、従来型以上の航続距離を確保。
また、公式発表にはありませんが、メーターパネルが刷新されているようです。
ローダウン仕様ではなく、ロングサスペンション仕様をラインアップ
従来型ではサスペンションをローダウンした「Type LD」が2台ともにラインアップされていましたが、新型ではサスペンションストロークをより長くした<S>タイプがラインアップされることに。
オフロード走破性を重視するライダーには、嬉しい選択肢となりそうです。
まとめ●モーサイ編集部 写真●ホンダ