東京モーターショー2019で日本初公開されたアドベンチャーモデル、「ヤマハ テネレ700」の発売が決定しました。発売日は6月5日で、価格は126万5000円になります。
ヤマハ伝統となる「テネレ」の名を冠したモデルにふさわしく、エンジン、車体ともオフロードの走破性を特に重視したキャラクターとなっています。
エンジン:MT-07系の並列2気筒を専用セッティング
「クロスプレーン・コンセプト」に基づき開発され、MT-07やXSR700に搭載される270度クランク・水冷688cc並列2気筒エンジンを搭載。低中速の豊かなトルクと、高回転域での伸びが特徴のこのエンジンを、オフロード走行を前提としたテネレ700のために専用セッティング。
2次減速比が変更されているほか、砂埃などの吸い込みを防ぐためエアクリーナーボックスは吸気ダクトの向きを進行方向に。ラジエターは冷却ファンやグリルを新設計とし、冷却性能が強化されています。
デザイン:歴代テネレ、XT、WRの血統と最新ラリーマシンの融合
ヤマハのデュアルパーパスモデル「XT」や「WR」が培ってきたラリーイメージを継承。また、ヘッドライトやタンクは歴代「テネレ」のDNAを受け継ぎ個性的なデザインで、現代のラリーマシン的要素も注入されています。
車体:MT-07系と共通ではなく、メインフレーム&スイングアームは新設計
オフロードでの走行性能を重視し、軽量コンパクト&高剛性を両立したフレームを新設計。メインフレームは高張力鋼管のダブルクレードルフレームで、軽量なアルミ製スイングアームを組み合わせています。
砂漠地帯のような場面も走破できるオフロード性能を追求し、前後サスペンションはも十分なショック長を確保。
フロントフォークは43mm径の倒立式。自然な操舵感が得られるように、サスペンション特性に合わせてアンダーブラケットやハンドルクラウンの強度バランスが調整されています。
そうした車体とサスペンションの構成で、最低地上高は240mmとなっています(なおMT-07の最低地上高は140mm)。
ブレーキ&タイヤ:オフロード性能を意識した選択
前後ブレーキはウェーブタイプのディスクで、軽量コンパクトなブレンボ製キャリパーが組み合わせられています。ABSを標準装備しますが、オフロード走行を想定しオン/オフの切り替えが可能となっています(メーター下部のスイッチで操作)。
ホイール径はフロント21インチ、リヤ18インチで、純正装着タイヤはピレリの「スコーピオンラリーSTR」(前後チューブタイプ)です。
ヤマハ テネレ700 ABS諸元
【エンジン・性能】
種類:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 総排気量:688cc 最高出力:53kW<72ps>/9000rpm 最大トルク:67Nm<6.8kgm>/6500rpm 燃料タンク容量:16L 変速機:6段リターン
【寸法・重量】
全長:2370 全幅:905 全高:1455 ホイールベース:1595 シート高875(各mm) 車両重量:205kg タイヤサイズ:F90/90-21 R150/70R18
問い合わせ
ヤマハカスタマーコミュニケーションセンター:TEL0120-090-819
https://www.yamaha-motor.co.jp/
まとめ●モーサイ編集部