「新車欲しいけど、最近新車って高いんじゃないの?」
「125ccは維持費がおトクっていうけど、スクーターばっかりじゃないの?」
……なんて思っている方、少なくないんじゃないでしょうか。
そんなアナタに朗報です。10万円台で乗れる新車、それも操る醍醐味がタップリ楽しめるマニュアル車があるんです! しかも、結構たくさん。
日本のメーカーが海外で作った輸入車!?
いったいどんなバイクなのか?
それは中国で生産されている日本メーカーの「輸入車」になります。
日本メーカーが日本で生産し、海外向けに販売しているモデルを日本で手に入れる場合「逆輸入車」と呼ばれますが、今回紹介するモデルは日本メーカーの現地法人や技術協力した企業が現地で生産しているモデル。そのため、「逆輸入」ではなく「輸入車」となるんです。
そうした「日系輸入車」(スミマセン、勝手に名前を造語しました)を数多く取り扱っているのが、全国に51店のチェーンを展開するバイク館SOX。
今回はそのなかから、10万円台で買える125cc新車を集めてみました。意外なことに、こんなに販売しているんです。
新大州本田 HONDA CBF125T
オーソドックスなロードスポーツが約17万円
クラシカルなシングルスポーツにも、どこかクルーザーっぽくも見えるCBF125T。生産は中国におけるホンダ現地法人のひとつ、新大州本田が行っています。
エンジンは125cc空冷単気筒で8.6馬力、4速マニュアルミッションが組み合わされます(名前は並列2気筒のCB125Tに似ているが、コチラは単気筒です)。燃料供給方式はフューエル・インジェクションを採用。燃料タンク容量も10.8Lとかなりの量が確保されているのも注目ポイント。
立派な見た目・装備に対し車重は118kgと軽量。狭い駐車場での取りまわしや、Uターンなど、扱いやすい点も大きな特徴です。
車両価格は16万9000円(2019年11月時点、税込み)で、車体色は現在ブラックのみとなっています。
CBF125T諸元
【エンジン・性能】
種類:空冷4ストローク単気筒 総排気量:124cc 最高出力:6.3kW<8.6ps>/7500rpm 最大トルク:9.26Nm<0.9kgm>/5500rpm
【寸法・重量】
全長:2012 全幅:793 全高:1048 ホイールベース:1306(各mm) 車両重量:118kg 燃料タンク容量:10.8L
五羊本田 HONDA CG125Fi
ほぼ70年代のカタチのままFI化して約16万円
発展途上国へ輸出するため、1970年代に耐久性と実用性を追求して開発されたCG125が原型。長らく日本で生産したものを輸出する形でしたが、中国、ブラジルでは現地生産が行われるようになりました。
このバイク館SOXで販売されるのは中国のホンダ現地法人のひとつ、五羊本田が行っている「中国仕様」で、70年代の角張ったデザインをほぼそのまま引き継いでいます。ちなみに販売される国によって仕様は異なり、ブラジル仕様やブラジル生産の欧州仕様は丸型ヘッドライト&ティアドロップ型タンクとなり現代風のデザインです。
一方、エンジンは現代の環境に合わせフューエルインジェクションを採用。変速機がロータリー式5速ミッションになっていたり、12V電装となっていたりと独自の発展を遂げている部分があります。
車両価格は15万9000円(2019年11月時点、税込み)で、車体色はレッドのみの販売です。
CG125Fi諸元
【エンジン・性能】
空冷4ストローク単気筒 総排気量124cc 最高出力7.3kW<9.9ps>/8000rpm 最大トルク9.5Nm<0.9kgm>/6500rpm
【寸法・重量】
全長1940 全幅740 全高1020 ホイールベース1200(各㎜) 車両重量113kg 燃料タンク容量8.6L
五羊本田 HONDA LY125Fi
クラシカルなデザイン、実用性も高くて約19万円
中国の五羊本田によるニューモデルで、クラシカルなだけでなく、ステッチの入ったシートやオレンジのタンクグラフィックなど、ポップな雰囲気もあるLY125Fi。
車格は立派で、フロントホイールは18インチを採用。フロントブレーキはディスクとなります。エンジンはフューエルインジェクションを採用した空冷OHV単気筒で、低中速域のトルクに優れた特性。変速機は5速ミッションが組み合わされます。
車両価格は18万9000円(2019年11月時点、税込み)で、車体色はブラックとレッドの2色となります。
LY125Fi諸元
【エンジン・性能】
空冷4ストローク単気筒 総排気量124cc 最高出力7.8kW<10.6ps>/8000rpm 最大トルク9.5Nm<0.9kgm>/6500rpm
【寸法・重量】
全長2005 全幅785 全高1095 ホイールベース1285(各㎜) 車両重量124kg 燃料タンク容量9.3L
大長江集団 Haojue GN125-3F
ほぼ80年代のカタチのままFI化、ギリ20万円未満
1982年に発売された125ccアメリカンモデル、GN125Eが原型。生産をしているのはスズキから技術供与を受け、GNシリーズをOEM生産していた中国の大長江集団。
外観はほぼ国内で販売されていたGN125Eそのままと言って過言ではなく、現代の視点ではどこか“レトロ可愛い”魅力を備えています。
一方、CG125と同様に独自の進化を遂げており、エンジンは環境規制に適合するためフューエルインジェクション採用になっていたり、スイッチボックス類が現代的なものに改められていたりします。またリヤキャリヤやセンタースタンドも標準装備されており、実用性もバッチリ。
車両価格は19万9000円(2019年11月時点、税込み)で、車体色はワインレッド、ブラック、レッドの3色が用意されます。
GN125-3F諸元
【エンジン・性能】
空冷4ストローク単気筒 総排気量124cc 最高出力7.8kW<10.6ps>/8500rpm 最大トルク9.2Nm<0.9kgm>/7000rpm
【寸法・重量】
全長1970 全幅800 全高1110 ホイールベース1285(各㎜) 車両重量116kg 燃料タンク容量8.5L
◎→次ページは……【番外編】ちょっと予算オーバーですがこんなスポーティなモデルも!?
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2バイク館SOX各店
https://bs-sox.com/