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ヤマハ新型XSR900のアイボリーは日本限定色!
ヤマハのネイキッドモデル・XSR900がマイナーチェンジを行い、4月14日に発売となります。
新型XSR900の変更点は快適性を向上させたサスペンション、5インチのフルカラー液晶メーターの採用、電子制御の強化などですが、今回の新型XSR900のトピックとして「日本限定色アイボリー」の設定があります。
デザインを担当したGKダイナミックスの方によると、このアイボリーはカジュアルなスタイルでバイクライフを楽しみたいという人を想定したコンセプトといいます。



レースイメージとは別の路線
新型XSR900の原型、2022年モデルとしてデビューした2代目XSR900は、1980年代にロードレース世界選手権を戦ったファクトリーマシン「YZR500」のイメージをデザインに取り入れています。
その車体色も「ゴロワーズカラー」のブルーであったり、ヤマハレースシーン伝統カラーのホワイト✕レッドであったり、レースに由来するものが設定されてきました。また、2024年モデルで登場したバリエーションモデル・XSR900 GPは車体色だけでなくデザイン全体もレーシーなスタイル。
それらはヤマハファンならグッと来るデザイン・車体色ではあるものの、初代XSR900にはシンプルなカラーもあり、カジュアルな感覚で乗るライダーも少なくなかったとのこと。
つまりレースイメージとは別の路線として企画されたのがこのアイボリーで、GKダイナミックスの福吉孔志郎さんによると、カジュアルなイメージだけでなく、イギリスのカフェレーサーのような気取らないカッコよさも表現したと言います。
ちなみに、ゴロワーズカラー、ホワイト✕レッドのような「元ネタ」は無いとのことです。


フロントフォーク、シート、燃料タンクキャップ……専用仕上げの数々
さて、ここからは「アイボリー」のこだわりっぷりを、GKダイナミックスの方の説明を踏まえて紹介していきましょう。
まず、タンク、フェンダー、サイドカバーを彩るアイボリーの塗料は新型XSR900専用となっています。塗料自体は新開発したのではなく、かなり昔に作られたものを「これ良いね」と引っ張り出してきた(!?)そうです。
フロントフォークアウターチューブの色は車体色ごとに違いますが(ホワイトはゴールド、ブラックはブラック)、アイボリーは鈍い光沢を放つブラウンでこれは「カシマコート」仕上げによるもの。
通常「カシマコート」とは硬さや平滑性を出すために用いるアルマイト加工で、つまり機能性を高める表面処理なのですが……XSR900のアイボリーでは「この車体色に合うから」という見た目の理由でアウターチューブに採用。ぶっ飛んでいませんか!?
そのほか、ブラウンのシート表皮もこのアイボリー用に新しく作られたほか、燃料タンクキャップはYZF-R1のものが使用されています。そんな専用仕上げのカタマリとも言えるXSR900・アイボリーは2025年9月30日までの受注期間限定車。価格は135万3000円となっています。


ヤマハ XSR900主要諸元(2025年モデル)
【エンジン・性能】
種類:水冷4ストローク並列3気筒DOHC4バルブ ボア×ストローク:78.0×62.0mm 総排気量:888cc 最高出力:88kW(120ps)/1万rpm 最大トルク:93Nm(9.5kgm)/7000rpm 燃料タンク容量:14L WMTCモード燃料消費率:20.9km/L 変速機:6段リターン
【寸法・重量】
全長:2155 全幅:790 全高:1160 ホイールベース:1495 シート高:815(各mm) 車両重量:196kg タイヤサイズ:F120/70ZR17 R180/55ZR17
【カラー】
セラミックアイボリー(アイボリー)、シルキーホワイト(ホワイト)、ブラックメタリックX(ブラック)
【価格】
セラミックアイボリー(アイボリー):135万3000円
シルキーホワイト(ホワイト)、ブラックメタリックX(ブラック):132万円



レポート●上野茂岐 写真●山内潤也/ヤマハ
XSR900はカスタムのポテンシャルも高い!他車種流用や市販パーツでここまで変わる1
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