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コンパクトさを追求したビモータ製オリジナルシャシーのネイキッド版KB4

イタリアのモーターサイクルブランド、ビモータの総輸入元としてKB4(ニンジャ1000SX系並列4気筒エンジン搭載)を取り扱い中のカワサキは、同シリーズで2モデル目となるKB4RCを新たにラインアップに加えると発表した。
KB4RCは車名のとおりフルカウルモデルKB4の派生車の位置づけで、ネイキッドのロードゴーイングモデル。エンジンはニンジャ1000SX系1043cc並列4気筒で、これをビモータ独自のクロームモリブデン鋼のトレリスフレームに搭載。エンジンを剛性メンバーとする構成でコンパクト化を図り、アルミ削り出しのピボットプレートを介して独自構造のアルミ3ピース構造のロングスイングアームへ直結。600ccクラスのスーパースポーツに比肩するショートホイールベースとして、軽快かつ俊敏なハンドリングを実現している。
また、エンジン冷却用ラジエターコアをシート下(テールカウル内)に配置することで、エンジン搭載位置をフロント側に寄せ、理想に近い前後重量配分(前53.3%・後46.7%)を実現。ラジエターコアの冷却は、車体前部左右に口を開いた大型ダクトを経由して導風する構造として、デザイン的にもそれが大きなアクセントとなっている。ビモータ独自のフィロソフィーでもって、コンパクトかつ凝縮された独創的な車体を、ネイキッドフォルムで魅せているのがKB4RCの個性と言えるだろう。




KB4RCの特徴と主要装備

なお、KB4RCの特徴と主要装備は以下のとおりだ。
●1台ずつ職人の手で組み上げ、ペイントを施したハンドメイドの手法
●アルミ削り出しパーツや高品質なカーボン素材などで軽量化されたシャーシ
●俊敏なハンドリングねらった1390mmのショートホイールベース
●エンジンに直接マウントされたクロムモリブデン鋼製フロントトレリスフレーム
●アルミ削り出しピボットプレートを介してエンジンに繋げられたアルミ製スイングアーム
●理想的な前後重量配分を実現させたアンダーシートラジエター
●ステップ位置、車高がライダーの好みに容易に調整出来るエキセントリックアジャスター
●前後に採用のオーリンズ社製サスペンションとブレンボ社製ブレーキシステム
●独創的で斬新なエクステリア
●メーターカバーにデザインされたシリアルナンバー入りのプレート
●精巧なスタイルを演出する本革シートとOZ社製鍛造アルミホイール
●バックトルクによるホッピングの防止と軽快なクラッチ操作を実現するアシスト&スリッパ―クラッチ
●ライディングをサポートする各種電子制御システム
IMU(慣性計測装置)/コーナリング・マネージメント・ファンクション/トラクションコントロール/パワーモード選択/クルーズコントロール/クイックシフター




KB4RCの価格は473万円、2025年4月19日(土)発売予定。
【ビモータKB4RC主要諸元】
■エンジン 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク77×56mm 総排気量1043cc 圧縮比11.8 燃料供給装置:フューエルインジェクション 点火方式フルトランジスタ 始動方式セル
■性能 最高出力104.5kW(142ps)/10,000rpm 最大トルク111Nm(11.3kgm)/8,000rpm
■変速機 6段リターン 変速比1速2.600 2速1.950 3速1.600 4速1.389 5速1.238 6速1.107 一次減速比1.627 二次減速比2.733
■寸法・重量 全長2040 全幅773 全高1060 軸距1390 シート高810±8(各mm) キャスター24.0° トレール100.8mm タイヤF120/70ZR17 R190/50ZR17 車両重量191kg
■容量 燃料タンク19.5L エンジンオイル4.0L
■車体色 ロッソリミニ×ネーロぺぺ
■価格 473万円
■発売予定日:2025年4月19日(土)

まとめ●モーサイ編集部 写真●カワサキモータースジャパン