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ニンジャe-1/Z e-1の性能「原付二種ながら、400cc車相当の最大トルク!」
カワサキ初の電動モーターサイクル「ニンジャe-1」「Z e-1」が2024年1月13日に発売される。価格は「ニンジャe-1」が106万7000円、「Z e-1」が101万2000円。
2車ともに、モーターの定格出力は0.98kW(1.3ps)で原付二種となる。最高出力については9.0kw(12ps)で、これらの数値だけ見ると非力に感じる人もいるかもしれないが、最大トルク値に注目! 40Nm(4.1kgm)というガソリンエンジン車でいえば400cc並の数値を0〜1600rpmで発生するのだ。
クラッチレバーはなく、変速操作は必要ないので、発進から全力ダッシュを容易にキメられるだろう。
また15秒間だけ加速力・最高速を高める「e-boost」を搭載している。ニンジャe-1の場合、作動させると最高速は88km/h→105km/hにアップするという(走行モード「ロード」選択時)。
なぜ15秒限定かというと、オーバーヒートを防ぐためだそうだが、条件が整えば、何度でも「e-boost」は使用できる。
*走行モードは通常運転の「ロード」と、最高速を制限する「エコ」がある。
そのほか、取り回しや駐車時などに役立つ「ウォークモード&リバース」機能も搭載。スロットルを開けると約5km/hで前進、スロットル全閉からさらに戻す操作をすると、約3km/hで後退するという機構だ。
ニンジャe-1/Z e-1「気になる航続距離と充電時間は?」
「ニンジャe-1」「Z e-1」は脱着式のリチウムイオンバッテリーを2個搭載。1個あたりの重量は11.5kgだ。
充電方法は、①バッテリーに直接電源をつなぐ ②取り外したバッテリーを専用充電ドックに置く ③車載したまま充電……の3つの方法がある。
バッテリーを取り出して充電する場合、バッテリー1個あたりの充電時間は0-100%が約3.7時間、20→85%が約1.6時間、20→100%が約3時間。
車載状態では2個同時に充電でき、2個をフル充電する場合は約7.4時間となっている。
航続距離は「ニンジャe-1」が55km、「Z e-1」が53kmとなっている(いずれも60km/h定地走行テスト値)。ただし、エコモードを使うと航続距離は伸びるというし、モーターには回生機能もあるので、走り方によって変わってくる要素が大きいようだ。
補助金も利用できる!
なお、「ニンジャe-1」「Z e-1」ともに(一社)次世代自動車振興センターの補助金(CEV補助金)対象車となっており12万円の補助が受けられる。
また、自治体によっては独自の補助が受けられるケースもあり、東京都の場合、東京都電動バイク普及促進事業補助金として46万円の補助も別途受けられる(2023年12月8日時点)。
カワサキ ニンジャe-1/Z e-1主要諸元
*[ ]内はZ e-1
■寸法・重量
全長:1980 全幅:685[730] 全高:1105[1035] 軸距:1370 シート高:785(各mm) キャスター:24.4度 トレール:93mm 装備重量(バッテリー2個込み):140kg[135kg] タイヤサイズ:F100/80-17 R130/70-17
■モーター
空冷交流同期電動機(変速機無し)
■性能
定格出力:0.98kW(1.3ps) 最高出力:9.0kW(12ps)/2600〜4000rpm 最大トルク:40Nm(4.1kgm)/0〜1600rpm 航続距離:55km[53km]
■バッテリー
リチウムイオンバッテリー
電圧50.4V 容量30Ah 重量11.5kg(1個あたりの数値)
■価格
ニンジャe-1:106万7000円
Z e-1:101万2000円
まとめ●モーサイ編集部 写真●カワサキ