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■「TNT125」はなかなか好戦的にも見えるスタイルで、125ccらしからぬ造り込みです。
「TNT125」は豪華装備の125cc
バイク大好き!カメラマンの小見です!
さっそくですが、千葉県松戸市の「モトショップ クロニクル」で行われた試乗会で、気になっていたベネリの軽量モデル「TNT125」に試乗できる機会を頂いたので、その報告を。
古いライダーだと、ベネリという名称からは1970年代に登場した6気筒のセイ(Sei)を連想する方もいらっしゃるかもしれませんね(じつは私もそうだった!)。
個人的な話ですが、私は大型車両の他に国産125ccクラスも普段使いで愛用、このクラスの軽快さとファミリーバイク特約などの保険の恩恵を実感しています。同様にしているユーザーの方々も、125ccクラスの面白みというのをご理解いただいているものと思います。
我々オジサン世代、CB125JXなんかが新車で販売されていた時代を知っている人間からすると、TNT125のデザインや車体構成はさながら「未来のオートバイ」な雰囲気であるうえに、なかなかの豪華装備です。
なにしろ、トレリスフレームや倒立フォークに2本出しのサイレンサーなど、原付2種というカテゴリーにあっては贅沢に思える装備がおごられています。
国産の125ccクラスにも同等に近い贅沢な装備を持つバイクがあり、こうしたモデルが出てきて選択肢が増えることはユーザーとしては有り難い。

■「モトショップ クロニクル」における試乗会の様子。先導のスタッフが乗っているのがTRK502X。

■シートに対してステップ位置は国産125ccと比較すると、やや後退気味の印象。それでいてブレーキングの際にはニーグリップもしやすいので、操作系は良好でした。

■カラーバリエーションの一部。試乗は2023年の夏前でしたのでご了承ください。
積極的に走りを楽しみたくなる
お店からTNT125をお借りして、近郊を走ってみました。
見た目どおりのしっかり感を持った車体に、十分な利きのブレーキ。シフト周りは、上位モデル並にチェンジペダルの高さ調整の機能までロッドに付いているところが心憎い。リヤブレーキのペダルも自分用に高さを調節すれば、より積極的に使いやすくなると思われる。
軽快なハンドリングがジムカーナ的に走りを楽しむには良い感じだし、前乗り気味のポジションもその気にさせてくれる。
50ccからのステップアップ用としてもいいし、大型車オーナーのセカンド機としても納得のいく構成とクォリティを備えたバイクと感じました。
TNT125は2023年に黒、灰、緑、白の新色が出て現在、赤と合わせて計5色での展開となっています。正規輸入元であるプロトが日本公式サイトを開設しているので、ぜひステキなデザインと配色をご確認いただきたい。

■ヘッドライト周辺の造形は戦隊モノを連想してしまう未来的デザインです。

■メーター周りを乗車ポジションから見てみます。シンプルなメーターでスピードの表示が分かりやすい。

■排気系と、オイルクーラーへのオイル経路の分かるエンジン右側。ステップ上側のフレームを覆うように付いているカバーは傷防止のヒールガード的な役割のパーツでしょうか。

■同じくエンジンを左側から見てみます。セルモーターの張り出しの小ささとチェンジペダルからのリンク周りが分かるでしょうか。

■オイルクーラーにはハニカム状の樹脂ガードが付いています。クランクケースから立ち上がったオイル経路から届いたオイルをここで冷却。

■フロント周りの全体像。頑丈そうな上下ブリッジには倒立フォーク。フェンダーの造形も凝ったデザインですね。

■フロントのディスクブレーキ。一見6ポット風ですが、片押しの3ポット? 利きは十分で、コントロール性も悪くなかったですね。

■車体剛性で気になるヘッド周辺。安心感があります。ベネリの表記ではトレリスフレームとなっています。

■リヤサスはプリロード調整が可能。これがあるだけでも便利ですね。

■スイングアーム、フェンダーの構成は樹脂部品を多用しています。タンデムステップ周りは尖った部品がなく、優しい造り。

■2本出しのサイレンサーとリヤウインカーの位置関係。ウインカーもデザインの一部になっています。

■クラッチレバーの遊び調整はスタンダードにワイヤーアジャスターで調整可能。分かりやすくて良いです。

■ロッドのネジ部調整でチェンジペダルの高さが変えられるシフト周辺。足首の個人差により操作しやすい&しにくいことがあるので、こんな調整部があると有り難い。
「TRK502X」は安心感ある加速で、長旅を安楽にこなせそう
さて、お店にはもう一機種、気になっていたアドベンチャースタイルのマシン「TRK502X」が置いてありまして……さてこれは果たしてどんなモデルなのか?です。
過去、BMWのGSシリーズやKTMの巨大モタードの試乗もさせていただいた経験と、一般ライダー的な視点から、試乗した感触を述べましょう。
シート高は高く、170cmを切る私の身長では長足を出すと爪先ツンツンです。路肩の低いところでは左足で車体を支えるのは困難なレベル。そのためか試乗会でTRK502Xに乗るのを諦めて250ccクラスの姉妹車を選択する方もいらした。
いったん走り出すと、シート高や車高のことは頭から抜けてしまう姿勢をとれます。程よいトルク感のある500ccらしい出足加速は、いい意味で慌てるようなダッシュ力ではないタイプであり、決して遅いわけではありません。
2023年に発売になったスズキのVストローム800DE等の出だしと比べると、だいぶマイルドな性格といえます。この点において、ひいき目な見解ではなくツーリング時でもスロットル操作がイージーですむという面には1900年代のツーリングバイクのような安堵感があり、これはなかなかいいものです。そこに今風の車体剛性と制動能力をあわせ持つTRK502X、好感を持てました。
ウインドプロテクションということでは、R1150GSほどのスクリーン面積を持たないので、その分走行風は肩や頭に当たるのですが、不快といえるほどのものではありません。
おおらかな乗り味と、耳障りでない排気音。尖った特性を敢えて持たせずに、長旅を快適に味わってもらえるように……ベネリはそう考えて作り込んだのではないか?と思わせられました。
自分が手に入れたとしたら、少しだけ車高を落とす工夫をするかな?といった程度で、他に手を加える必要のなさそうな車体構成と感じられました。カメラマンとしては機器の充電に使えるUSB端子も装備されているのが嬉しいかぎりです。
そういえば、自分の走行シーン写真ですが、カメラマン自身が乗っていて別のカメラ不在のため、画像がありません。申し訳ないです!

■もうひとつの注目マシン、TRK502X。大きな車体なのに威圧感が少なめ。ただし、足着き性は他国のアドベンチャーモデルとそれほど変わらない。

■ヘッドライト脇に小さな整流部材があります。ライダーには程々に風が当たるので、四季を通して「暑すぎるor寒すぎる」ということはなさそう。

■バンパーと言うべきか、エンジンガードと称するべきか……控えめな大きさです。小ぶりなサイズゆえ、上側にフォグを取り付けても周囲に干渉しにくいかも。

■サイドカバーのロゴ部。
レポート&撮影●小見哲彦 取材協力●プロト/Motoshop クロニクル
Profile○小見哲彦
無類のバイク好きカメラマン。
大手通信社や新聞社の報道ライダーとしてバイク漬けになった後、写真総合会社にて修行、一流ファッションカメラマン、商品撮影エキスパートのアシスタントを経て独立。神奈川二科展、コダック・スタジオフォトコンテスト等に入選。大手企業の商品広告撮影をしつつも、国内/国外問わず大好きなバイクを撮るように。『モーターサイクリスト』誌ほか多数のバイク雑誌にて撮影。防衛関係の公的機関から、年間写真コンテストの審査員と広報担当人員への写真教育指導を2021年より依頼されている。
○プロト
https://www.plotonline.com
○プロト(ベネリについて)
https://www.plotonline.com/benellimotorcycle/
○moto shop CHRONICLE
https://chronicle521.com





































