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「SUVスクーター、クルマのように定番となるか」台湾からオフロード重視!?の125cc「SYM ADX125」が参戦

ADX125 SYM

SUV的要素を持った、趣味性の高いスクーターが登場している

クルマの世界で今や定番人気となったジャンル「SUV」。
その波がスクーターの世界にも押し寄せているのではないか?とモーサイwebではかねてから注目してきました。
オフロードのテイストや四輪SUVのコンセプトを取り入れたスクーターがここ数年、様々なメーカーから登場しているのです。そして、我々はそれらを勝手に「SUVスクーター」と呼ぶことにした次第。

デザインだけでなく、なかにはサスペンションを伸ばして最低地上高を高めていたり、ブロックパターンタイヤを履いていたりと、実際の未舗装路走破性が考えられているモデルもあります。

さて、そんな「SUVスクーター」ですが、具体的な車種で言えば、日本メーカーではホンダが2020年に発売したADV150が先駆け的な存在といえるでしょう(*)。
ベストセラースクーターのPCXをベースに車体やサスペンションを変更、エンジンの出力特性も専用に。ブロックパターンのタイヤも相まって、ワイルドなデザインも大きな特徴。
ベース車PCXのモデルチェンジに伴って、2023年には排気量を拡大したADV160へと進化しました。
また、日本では発売されていませんが、海外ではフォルツァをベースとしたADV350が販売されています。

ADV160 ホンダ レッド
ホンダ ADV160(156cc)

ホンダ ADV350(330cc:海外専用モデル)

次に、2022年に発売されたヤマハのXフォース(150cc)は、クルマで言うところの「シティSUV」のような存在でしょうか。ヤマハいわくハンドルや乗車姿勢にモタードの要素を取り入れたとのことで、土の上を走るというより、高めのアイポイントで街なかを気持ちよく走るイメージ。デザインも都会的な雰囲気が強めです。

ヤマハ Xフォース マットブルー
ヤマハ Xフォース(155cc)
プジョー XP400GT(399cc)

海外に目を向けると、ヨーロッパ勢としてアプリリア SR GTシリーズ(125cc/200cc)、プジョー XP400GT(2023年後半日本発売予定)がありますが、アジア圏からもSUVスクーターが登場しています。

*註:ADV150の「元ネタ」として、ホンダには先にX-ADVがあるじゃないかという声もありそうですが……NC750シリーズのプラットフォームから生まれたX-ADVは、ホンダの見解としてはスクーターのデザインと実用性を備えたモーターサイクルであり「大型クロスオーバーモデル」と位置づけられています。X-ADVはSUVスクーターのルーツになるかと思われますが、当記事ではSUVスクーターに含まない判断としています。

また、かつてもヤマハ BW’Sやホンダ ディオXRバハというモデルがありましたが、それらはどちらかと言うとオフロードバイクとスクーターと融合させたものと言えるでしょう。一方、我々がSUVスクーターと位置づけるモデルは、メーカー自ら「四輪のSUVの要素を取り入れた」「アドベンチャーモデルの要素を取り入れた」と説明しているケースが多いのです。そのため、編集部としては近年のモデルとは線引をする見方としています。

台湾SYMから新登場のADX125「ホンダADVの隙間、125cc市場を狙う!?」

そのニューモデルとは台湾のメーカーSYMが送り出したADX125。
2024年にモータリストから日本導入予定なのですが、125cc=原付二種ということで注目を集めそうな予感……。

ホンダのADV150/ADV160はPCXをベースとするだけに「125cc版が欲しい」という声も聞かれますが、まさにソコを狙ったかのよう。
それだけでなく、プロモーション動画では砂漠(砂浜?)を突っ走ってみたり、崖をよじ登ってみたり、小川を渡ってみたり……と、オフロード色を強く打ち出しており、かなりキャラも立っています。

正直、デザインや装備などホンダ ADVシリーズをかなり意識している感じはありますが、燃料タンク容量は15Lもあり、ツーリングへの適応力も高そうな雰囲気です(ちなみにホンダ ADV160の燃料タンク容量は8.1L)。

SYM ADX125(125cc)

SYM ADX125の性能&装備

さて、ここからは海外仕様の情報を参考にしつつ、SYM ADX125の機能や装備を見ていきましょう。

OHC4バルブの水冷単気筒エンジンは最高出力12ps/7500rpm、最大トルク1.1kgm/7000rpmで、国産125ccスクーターとほぼ同等の性能を持っています。アイドリングストップ機能もついていますよ。

ホイールは前後13インチで、ブレーキは前後ともディスク。
オフロードを意識するなら、フロントのホイール径はもう一声、14インチだったら……と思ってしまいますが、ライダーサポート機能としてトラクションコントロールを搭載。125ccクラスではABSは前輪のみモデルが少なくありませんが、ADX125では前後輪ともにABSが装備されているのがポイントです。
ブレーキディスク径はフロント260mm、リヤ230mmとなっています。

実用装備も上質。
メーターはフルカラーの5インチ液晶を採用し、周囲の明るさによって背景色が白と黒に切り替わります。「スクーターに回転計はいらない!」的なことを言う人も一部いますが、バーグラフ式回転計付きのメーターはなかなかにスタイリッシュ。燃料計や時計といった機能もあり、実用面もバッチリです。
キーレススタートシステム採用もウリのひとつとなっています(やはり、ホンダ ADVにぶつけてきているのでしょうか)。

SYM ADX125
SYM ADX125
ヘッドライト、ウインカー、テールライトと灯火類は全てLEDを採用。
5インチのフルカラー液晶メーター。背景色は白と黒があり、周囲の明るさに応じて切り替わる。液晶下に各種インジケーターが並ぶ。
キーレススタートシステムを採用、キー操作の代わりにダイヤルでイグニッション、シートオープンポジションなどを選択。

貴重な125ccのSUVスクーター

現状、日本で購入できる原付二種のSUVスクーターはアプリリア SR GT125くらいしかありませんでしたが、SYM ADX125という選択肢が生まれたことで、原付二種スクーターでも趣味性を意識する人が増えるかもしれません。

ホンダ CT125・ハンターカブを筆頭に、今や原付二種でツーリングをする人も珍しくない時代。
実際にオフロードを走る、走らないはさておき、125スクーターだって実用一辺倒じゃ面白くない! ツーリングも楽しめるモデルが欲しい! というライダーにとってADX125は貴重な存在になると思います。

SYM ADX125主要諸元(海外仕様)

[エンジン・性能]
種類:水冷4サイクル単気筒OHC4バルブ ボア・ストローク:53mm×56.5mm 総排気量:125cc 最高出力:9.3kW<12ps>/7500rpm 最大トルク:11.5Nm<1.1kgm>/7000rpm 変速機:CVT無段変速式

[寸法・重量]
全長:1980 全幅:780 全高:1225 ホイールベース:1330 シート高:810(各mm) タイヤサイズ:F120/70-13 R130/70-13 車両重量:150kg 燃料タンク容量:15L

[価格]
60万円(予価)

SYM ADX125

まとめ●モーサイ編集部・上野 写真●SYM(モータリスト)/ホンダ/ヤマハ/プジョーモトシクル

追記2023年8月4日:SYM ADX125の予定価格、発売時期の最新情報が判明したので、その点を反映しました。

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■SYM(モータリスト)
https://sym-jp.com/

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