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【ヤマハ新型ナイケンGT 詳細解説】220万円で7月7日予約開始!890cc新エンジンに新設計フレームで実質フルモデルチェンジ

最新型MT-09系エンジンを搭載し排気量アップ

ヤマハの大型3輪スポーツモデル・ナイケンGTがモデルチェンジし、2023年7月7日から「ナイケン取扱店」で予約開始となった。なお、受注生産となり、年間販売計画台数は100台となっている。

2017年、MT-09系の845cc3気筒エンジンを搭載した3輪スポーツモデルとして登場したナイケンだが、2019年にツアラー性能を与えたバリエーションモデル・ナイケンGTを追加。その後、日本国内ではナイケンGTのみの販売となったが、新型もナイケンGTのみの販売となる。

外観は従来型とほぼ変わっていない新型ナイケンGTだが、エンジンは現行型MT-09系の888cc3気筒にアップグレード。最高出力は116psで従来型と同値だが、最大トルクは従来型8.9kgm→新型9.3kgmへと高められた。
エンジン特性を3パターンから選べる「D-MODE」、アシスト&スリッパークラッチ、クルーズコントロールは継続採用されている。

ナイケン GT エンジン ヤマハ 2023
最新型MT-09系の888cc並列3気筒を搭載。エンジン性能は最高出力116ps/1万rpm、最大トルク9.3kgm/7000rpm。

新型ナイケンGT

従来型ナイケンGT

ナイケン GT ヤマハ 2019
2019年〜2023年販売モデル。エンジンは845cc並列3気筒で、最高出力116ps/1万rpm、最大トルク8.9kgm/7000rpm。

フレームを新設計、リヤサスペンションを改良

フレームも新設計され、新エンジンを搭載するためのマウント変更だけでなく、高剛性化も図られている。シート形状の変更も行われ、足着き性が改善された(シート高は従来型835mm→新型825mm)。

また、リヤサスペンションのセッティング変更とリンクの改良が行われ、1名乗車時はしなやかにストロークし衝撃吸収性を向上。一方、2名乗車やフル積載にも対応する余裕も有しているという。

片側で容量30L・最大積載量5kgの専用パニアケースを取り付けるためのステーは標準装備となっている。

高さ調整式スクリーンやアップ/ダウン対応クイックシフターを装備

従来型ナイケンGTも、大型スクリーン、クイックシフター(アップのみ対応)といったツーリング性能を高める装備が与えられていたが、新型のスクリーンは最大70mm可動する高さ調整式になったほか、クイックシフターはアップ/ダウン両対応となった。
またグリップヒーター、12VのDC電源も継続して装備されるが、グリップヒーターはロングタイプの新製品にアップデートされている。

ナイケン GT スクリーン ヤマハ 2023
最大70mm高さ調整が可能となったスクリーン。高さ調整はスクリーン右にあるレバーで手動で行う(写真はヨーロッパ仕様)。

スマートフォン連携の多機能フルカラー液晶メーターを採用

注目は新たに採用となったフルカラー液晶メーターだ。7インチと大型で視認性に優れるだけでなく、表示パターンを3種から選択可能。
Bluetooth接続によるスマートフォン連携機能も有しており、メーター上に電話着信、メール受信を表示可能。音楽再生機能も利用できる。専用アプリ「MyRide – Link」をインストールすると、現在地周辺の天気を表示できるなどさらに機能が拡張される。
また、ヤマハとGARMIN(ガーミン)が共同開発した二輪ナビアプリ「Garmin Motorize」(有料)をインストールすることで、メーター上でナビ機能を使うこともできるのだ。

ナイケン GT メーター ヤマハ 2023
7インチのフルカラー液晶メーターは表示パターンが3種用意される(写真はヨーロッパ仕様)。
ナイケン GT メーター ナビ ヤマハ 2023
アプリ「Garmin Motorize」を介してメーターにナビを表示させた状態(写真はヨーロッパ仕様)。

ヤマハ ナイケンGT(2023年モデル)主要諸元

[エンジン・性能]
種類:水冷4サイクル並列3気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:78.0mm×62.0mm 総排気量:888cc 最高出力:85kW<116ps>/1万rpm 最大トルク:91Nm<9.3kgm>/7000rpm 変速機:6段リターン
[寸法・重量]
全長:2150 全幅:875 全高:1395 ホイールベース:1510 シート高:825(各mm) タイヤサイズ:F120/70R15 R190/55R17 車両重量:270kg 燃料タンク容量:18L
[車体色]
ヤマハブラック
[価格]
220万円

まとめ●モーサイ編集部・上野 写真●ヤマハ


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