雑ネタ

バイク大国・タイで一番人気のヘルメットメーカーは地元のインデックスなるメーカーだった!

タイではアライやSHOEIよりもインデックスが有名

「インデックス」のフルフェイスヘルメット。ロゴの形や書体がSHOEIに似ているような……

日本でバイクのヘルメットといえば、日本が世界に誇る2大ヘルメットメーカー「アライ」「SHOEI」をイメージする人が多いのではないだろうか。

東南アジア各国は近年になってヘルメットの着用義務がやっと浸透してきたが、今でもヘルメットを被らずにバイクを運転する人がちらほら見かける。そんな環境なので、日本人とはヘルメットの選び方も全く違う。

特にバイク大国といえるタイでは、観光目的で来た日本人もバイクを運転する機会が多いため、必然的にヘルメットを借りることになる。現地では、一体どんなヘルメットがあるのだろうか。当記事ではタイの二輪用ヘルメット事情について紹介していく。


タイの首都・バンコクでは、大通りはほぼ100%に近いくらいヘルメット着用義務が浸透している。ライダーが被るヘルメットをよく見てみると、ロゴの形こそ「SHOEI」のようだが、そこにはアルファベットで「インデックス」とある。タイの二輪用ヘルメットブランドとしては最も人気があると言っていいのがこのメーカーだ。

「インデックス」は1982年にヘルメットの製造を開始したタイの企業で、フルフェイスヘルメットのほか、ジェットやオフロード、ハーフキャップなどさまざまな種類のヘルメットを揃えている。また、別ブランド名をほかに4つ持っていて、若者向けの派手なカラーリングを施した商品や、最近タイでも人気のダートトラッカーや旧車風のバイクに合わせたデザインのヘルメットなども製造している。

「FUSE」というタイのヘルメットメーカー。これは1000パーツ(約3500円)程度で購入できる
「FUSE」のヘルメットの後ろにあるステッカーには「NAKOYA」の文字が

では、なぜタイでは「インデックス」が受け入れられているのか。これは単純明快で「価格が安いから」に尽きる。

ヘルメットはタイプによって価格が違うので、一概に比較をするのは難しいが、タイのヘルメットショップの価格一覧を見ると「インデックス」はフルフェイスの高いものでも1000バーツ(約3500円)かからない。もちろんこれよりも高いヘルメットもあれば、ずっと安いヘルメットもある。

対して、現在「SHOEI」のヘルメットをタイで購入すると、MotoGPレーサーのマルク・マルケスレプリカ仕様の『Xスピリッツ3 マルケス4』で2万6500バーツ(約9万3000円)が提示される。日本での価格とほぼ変わらないわけだが、現地の物価感覚からするととんでもない価格だ。タイ政府が発表するタイの世帯収入平均が約2.6万バーツ(約9万8000円)なので、「SHOEI」のヘルメットと同等なのだから。

経済的に高額なヘルメットは手が出しづらい

タイでは「Ozil」という謎のヘルメットブランドもある
暑いタイではこのジェットタイプが人気。ただし、雨や落下物の跳ね返りも多いので、シールド付きが特に人気

冒頭でも述べたように、日本人はヘルメットに安全性も求めるので、多少高くても仕方がないと考えるところだろう。しかし、タイを始め、東南アジアでは「安全性」あるいは「自分を守る」という感覚が驚くほど希薄だ。

現実的には「アライ」「SHOEI」への憧れもあると思う。タイでも二輪の世界選手権が開催されたり、その様子もテレビ放映されているので、タイ人のバイク好きにはレーサーが被っているヘルメットブランドは認知されている。

ただタイでは、9万円もするヘルメットに手を出しづらいどころか、手を出せない人の方が多い。ちなみに、ハーフキャップのタイプでは200バーツ(約700円)以下で購入できるが、この価格はさすがにファッションで被る野球帽よりも安い。

これくらい安いと、ただハーフキャップの形をしているプラスチックの帽子のようで、おそらく手で叩いても割れる。転倒時に頭を守ってくれるわけがない。そのレベルのヘルメットが販売されている中だと「インデックス」が良質な二輪用ヘルメットに見えてくる。だから、売れているのかもしれない。

レポート&写真●高田胤臣 編集●モーサイ編集部・小泉元暉

プロフィール

■高田 胤臣(たかだ たねおみ)

1998年からタイで過ごしはじめ、2002年にタイへ移住。タイにある「華僑系慈善団体」でボランティア、現地採用会社員として就業。2011年からライターの活動をし『亜細亜熱帯怪談』(晶文社)をはじめ、書籍や電子書籍を多数発行。
noteではタイにまつわる出来事を綴っている。

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