雑ネタ

タイのすり抜け運転はアクション映画並にスリリング! 止まっていると怒鳴られたり、後方から追突されるリスクも!?

タイ人は「早く出社するため」にバイクを利用する

ベトナム・ホーチミンで堂々と違法走行していたライダーたち

タイの首都・バンコクも発展はしているものの、道路が舗装されておらず、運転中は常に穴ぼこや落下物に注意していないといけない。それに加え建物の立地上、抜け道も少ないのでいつも交通渋滞が起きている。

その渋滞をすり抜けていく方法がタイ独特……といっても、ただ「止まってはいけない」という普通のことだが、これが案外難しい。

なぜなら、タイ人は運転マナーが悪く、道路は舗装されているところがまだまだ少ないし、何時間も待たされる信号機のシステムという3つの原因によって、特に朝夕の通勤・通学時間は大渋滞になるからだ。一度止まってしまうと、運転マナーの悪い人と揉め事になったり、信号機のせいで倍近く待つことになるので、赤信号で止まるとき以外はとにかく走り続けなければならない。

2015年、2017年には国外のメディアに「バンコクの交通渋滞は世界で最もひどい」と書かれてしまったぐらいだ。これを翻訳するタイ人が続出し、若い人たちの間で「オレたちのバンコクは渋滞がひどい! なんとかしよう!」という声が上がったほど。

そもそも1990年代の記憶がある40代以上のタイ人はみんな知っている。「昔の方がもっとひどかったけどね」と。
なぜなら、1990年代後半〜2000年代にかけては、たった1m進むのに1時間かかることがよくあったからだ。信号機が故障して約1時間、2時間ぐらい一方向のみ赤信号のままという状況もあったので、いまはだいぶマシな方だ。

タイ在住の日本人の中には、混雑を避けるために通勤の足としてバイクを選択する人も増えてきた。大のバイク好きというより、そのほとんどが「早く出社するため」にバイクを利用しているようだ。

ちなみに先日、東京都内の靖国通りで友人の助手席に座っていた際、日本の交通マナーはよく、クルマやバイクがスムーズに流れていくとボクは感じたのだが、普段温厚な友人はイライラして「今日は渋滞がひどい」という。

バンコクの交通状況を知っていれば、むしろ交通の流れがいいと思うが、東京感覚では「そこそこ渋滞」なのだろう。世界的に見てもバンコクの渋滞は相当ひどいのかもしれない。

タイではすり抜けをしないと後方から怒鳴られる

タイは前方との車間距離もかなり近い。途中で隣の隙間へと車線変更したくても、隣のレーンに抜けるポイントも少ない

タイ以外ではベトナム・ホーチミンやフィリピン・マニラでも渋滞がひどい。ベトナムのバイクの数はタイ以上だ。なぜか歩道を走ったり、逆走をしても警察が取り締まらないことも多々ある。

一方、タイでは交通法規がしっかりしているし、わりと厳しく取り締まる。結果、バイクで交通渋滞を避けるには「止まらずにすり抜けるしかない」という事情もある。

タイで走っているバイクをよく見てみると、すり抜けのためにミラーをハンドルに収まるタイプに交換している。うしろを見るという機能を完全に放棄されている。

バンコクでバイクに乗って走るときは縦横無尽に走らないと、長時間待つことになる

タイでは、バイク=すり抜けが当たり前だから、ちょっと隙間が狭くて通れないので待っていると「うしろからクラクションの嵐ですね。あるいは睨まれたり怒鳴られたり……。うしろを振り返ると自分を先頭にバイク渋滞になっていたりします」(バイク乗りの在住日本人)と、なぜか怒られて止まった人が悪者になってしまうのだ。
「下手に止まったりすると追突される」ということもあったそうだ。前方のバイクが止まるとは夢にも思ってもいなかったのだろう。

万が一、タイですり抜けをするバイク集団の先頭に立ってしまった場合、その責任は重大である。なぜなら、相手車両と衝突事故を起こさないよう気を付けながら、絶対に止まらずに走行しなければならないからだ。もしそれができないなら、バンコクでバイクに乗るべきではないだろう。

追記4月18日13時5分訂正:本記事の画像をタイではなく、ベトナムの風景を使っていました。お詫び申し上げると同時に、画像を入れ替え訂正いたしました。

レポート&写真●高田胤臣 編集●モーサイ編集部・小泉元暉

プロフィール

■高田 胤臣(たかだ たねおみ)

1998年からタイで過ごしはじめ、2002年にタイへ移住。タイにある「華僑系慈善団体」でボランティア、現地採用会社員として就業。2011年からライターの活動をし『亜細亜熱帯怪談』(晶文社)をはじめ、書籍や電子書籍を多数発行。
noteではタイにまつわる出来事を綴っている。

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