雑ネタ

フィンランドの「何でも潰す」動画がスゴい!! バイクのエンジンやピストンを150tの油圧プレスにかけるとどうなるのか

フィンランド発のYouTubeチャンネル「Hydraulic Press Channel」。
150トンの油圧プレス機でただひたすらにモノを潰していく動画を投稿し続けるだけの動画チャンネルなのですが、日常生活でも目にするものが粘土のように潰されていく姿に快感をおぼえる視聴者も多い模様。
チャンネル登録者数は309万人、動画の総再生回数は6億回を突破する大人気チャンネルとなっています。

「Hydraulic Press Channel」。309万人の登録者数を持つ大人気チャンネルで、2015年のチャンネル開設から2021年11月現在までに350本以上の「油圧プレス機でモノを潰す」動画をYouTubeに投稿しています。

これまで「Hydraulic Press Channel」で潰されてきたものの中には、興味深いものがたくさんあります。
当記事では「Crushing running 4-stroke motor and motorcycle helmet with hydraulic press」という、稼働中のバイクのエンジンや鋳造ピストンを油圧プレス機で潰してみるという動画を紹介します。

動画「Crushing running 4-stroke motor and motorcycle helmet with hydraulic press」の中で潰されたモノ。バイク用4ストローク単気筒エンジンや鋳造ピストンなど。

バイク用エンジンを油圧プレス機で潰しても爆発はしない

今回潰されたエンジンは「稼働中」のもの。油圧プレス機の台に乗せられた後も、キャブレターからエンジンに気化したガソリンが送り込まれた状態となっています。
それを潰していくのですから、火花がガソリンに引火して派手に爆発や発火が起こりそうなものですが……いざ潰してみるとそこまで派手なことは起こりません。

キックスタートでエンジンを始動。エンジンが回ったままの状態でプレス機の圧力を掛けていきます。
プレス機がエンジンの3分の1ほどに食い込んだところで、突然ピストンの動きが止まりました。

潰されていく過程で、ガスケットが抜けたり燃焼室に穴が空いたりしたことで燃焼ガスが抜けてしまったのか、早い段階でピストンの動きが止まったことで「吸気」が阻止されてしまったのか……いずれにせよ火花や炎を上げることはなりません。むしろ、あるとき唐突にエンジンが止まる「プスン」という音に悲哀を感じます。

また、油圧プレス機の回りは白煙に包まれ、潰れたエンジンからはオイルが漏れ出していることが確認できます。

稼働中のエンジンを潰しても、火花が散ったり爆発したりすることはありませんでしたが、油圧プレス機の回りは白煙に包まれ、潰れたエンジンからはオイルが漏れ出しています。
油圧プレス機で潰された後のエンジン。ある程度の原型は保たれています。

クランクケースを油圧プレスで潰すと卵のように「パカッ」と割れる

続いて自動遠心クラッチ付きエンジンのクランクケースを油圧プレス機で潰していきます。
こちらはクランクケースが割れていく様子がよくわかります。
粘土のようにグニャリと変形するのではなく、上部からヒビが入り、真ん中で卵のように「パカッ」と割れます。

油圧プレス機に潰される前のクランクケース。
圧力が掛けられていくと、クランクケースはほとんど変形することなく縦にヒビが入り、真っ二つに割れました。

そしてクランクケースが割れた中にある内部の部品が派手に飛び散っていく様子が圧巻です。見どころは自動遠心クラッチが飛んでいくところ。自動遠心クラッチはほとんど変形することなく、プレス機の圧力から逃げるように、手前にポーンと飛び出します。

割れたクランクケースの中から部品が飛び出す様子。中でも自動遠心クラッチ部はプレス機の圧力から逃げるように、手前に飛び出してきました。
油圧プレス機で潰された後のクランクケース。潰された後もある程度の原型を保っていたエンジンとは異なり、元の姿が想像できないほどバラバラになりました。

ピストンは粉々に割れて破片が飛んでいく

動画の最後には、エンジンのピストン(鋳造品)が潰されます。ピストンは油圧プレス機の加重が増していくと、変形するのではなくパラパラと細かく割れてしまいました。

油圧プレス機に潰される前のピストン。
油圧プレス機に潰されるピストン。下の方からパラパラと砕けていきます。
ぐにゃりと変形するのではなく、細かく割れて破片が飛び散っています。
油圧プレス機で潰された後のピストン。細かく砕け、本体は厚さ1cmほどのペタンコになりました。

現在でも週に1本程度の頻度で「油圧プレス機でモノを潰しまくる」動画を投稿し続けている「Hydraulic Press Channel」。
日常でも目にするアイテムが潰れていく姿は興味深いものですが、危険なのでみなさんは絶対に真似しないでくださいね。

レポート●松永和浩 写真●Hydraulic Press Channel/モーサイ編集部

動画を見る

YouTubeチャンネル「Hydraulic Press Channel

  1. 【比較】新型『GB350 C』と人気の『GB350』の違いは?ざっくり10万円強も価格差……ちょっと高いんじゃない?と感じる人へ!

  2. 新型『NX400』ってバイク初心者向けなの? 生産終了した『400X』と比較して何が違う?

  3. 冬は寒いのになんでバイクに乗るの?実は『他の季節よりも○○な魅力』が5つある!

  4. CBR250RRに乗る女子高生ライダーが『CBR400R』に乗った感想「最高です。欲しくなりました」

  5. ベテランライダーが『CBR650R E-Clutch』に乗って感じた楽しさ

  6. 寒い時期はバイクに乗らない人へ!愛車を冬眠させるなら「4つの〇〇+α」をやっておけばずっと長持ち!

  7. 還暦からセカンドライフをスタートさせた『Rebel (レブル)1100 <DCT>』のオーナー

  8. CL250はセカンドバイクじゃない。この250ccは『メインの1台』になり得るバイクだ!

  9. Rebel 1100〈DCT〉は旧車を乗り継いできたベテランをも満足させてしまうバイクだった

  10. 定年後のバイクライフをクロスカブ110で楽しむベテランライダー

  11. CL250とCL500はどっちがいい? CL500で800km走ってわかったこと【ホンダの道は1日にしてならず/Honda CL500 試乗インプレ・レビュー 前編】

  12. 【王道】今の時代は『スーパーカブ 110』こそがシリーズのスタンダードにしてオールマイティー!

  13. 新車と中古車、買うならどっち? バイクを『新車で買うこと』の知られざるメリットとは?

  14. ビッグネイキッドCB1300SFを20代ライダーが初体験

  15. どっちが好き? 空冷シングル『GB350』と『GB350S』の走りはどう違う?

  16. “スーパーカブ”シリーズって何機種あるの? 乗り味も違ったりするの!?

  17. 40代/50代からの大型バイク『デビュー&リターン』の最適解。 趣味にも『足るを知る』大人におすすめしたいのは……

  18. ダックス125が『原付二種バイクのメリット』の塊! いちばん安い2500円のプランで試してみて欲しいこと【次はどれ乗る?レンタルバイク相性診断/Dax125(2022)】

  19. GB350すごすぎっ!? 9000台以上も売れてるって!?

  20. “HAWK 11(ホーク 11)と『芦ノ湖スカイライン』を駆け抜ける

おすすめ記事

『GTO』元暴走族教師、鬼塚はなぜ市場価格300万の高額絶版車「カワサキ Z2」に乗っているのか 【元警察官】が解説!『事故多発交差点』の看板だけで危険な道が放置……責任があるのは警察?道路行政? R1300GS BMW BMW新型R1300GS試乗「9馬力アップに12kg軽量化! 一般道&ワインディングで光る、軽さと電子制御機構」

カテゴリー記事一覧

  1. GB350C ホンダ 足つき ライディングポジション