雑ネタ

今や懐かしの「ハイカ」や「高速道路回数券」って覚えてる?

今はなき高速道路回数券とは?

2021年8月にJR東海とJR西日本が東海道・山陽新幹線に設定している新幹線回数券を2022年3月末までに順次廃止することを発表しました。

筆者も以前、大阪と京都、滋賀に3ヵ月間で約10往復する案件を担っていたことがあり、新幹線回数券を購入したことがあります。
もちろん、仕事上の経費として計上できる交通費でしたが、6枚綴りの回数券を複数回購入したことで通常の運賃より大幅に安くなったことを覚えています。

新幹線回数券はクレジットカードで購入できるため、金券ショップへ換金されることが従来から問題視されたことや、コロナ禍の影響で新幹線の利用客が少なくなったことが今回の廃止に繋がったと見られています。

そういえば、筆者もクレジットカードで新幹線回数券を複数回購入したことで、カード会社から「利用確認をしたいのと、今後はカードで購入しないでくれ」と電話がかかってきました……。
このニュースを聞いて思い出したのが各高速道路に設定されていた高速道路回数券。

1980年代に高速道路や首都高速道路で販売されていた首都高速道路回数通行券

ETCが普及(そもそも登場していませんが)していなかった1980年代に、高速道路や首都高速で販売を開始。各高速道路が利用促進を図ったことでトラック運送を担う物流業界などを中心にビジネスシーンで大いに活用されました。

また、料金の支払いに利便性があったことで、読者のみなさんも利用したことがあるのではないでしょうか。

ただ、高速道路の回数券は組織的犯行により金券ショップで大量に換金されたことや偽造券が相次いで発見されたこと。そして、2000年代に入ると高速道路にETCが導入されたことで廃止が決定しました。

とくに偽造問題は深刻だったようで回数券のデザインの変更を何度も余儀なくされたことや、割引率(約18%)が高いことで人気だった100回券を廃止するなどの対応に追われたことが回数券廃止の大きな原因になったと思われます。

高速道路回数券は販売・利用が2005年に停止。回数券の払い戻しも2016年3月31日をもって終了となりました(仙台東部道路など一部の道路は2018年3月31日まで支払い戻しを行っています)。

回数券の廃止にともない運送業界などから反対の声があがったようですが、ETC車を対象とする早朝夜間時間帯の割引などの通行料金の値下げが実現したことで沈静化。

回数券廃止を一番残念がっていたのは料金所でお金の出し入れをに手間がかかる二輪ユーザーだったのかもしれません。

偽造カードに悩まされ廃止されたハイカことハイウェイカード

5万円券(額面5万8000円)のハイウェイカード。世界文化遺産であるチリ・イースター島のモアイ像が描かれている

また、回数券同様、二輪ユーザーから支持されていたアイテムで廃止されたのがハイウェイカード。

ハイウェイカードとは1987年に登場した高速道路の料金を決済することができるプリペードカードで、3000円券から5万円券まで5種類のカードを販売。

5000円券より上のカードはプレミアムが付くことで額面が購入金額より高くなり、通常よりもリーズナブルに高速道路を利用することができたのです。

5万円券を購入すると額面は5万8000円となるため、回数券同様、運送業者などがこぞって利用。
また、回数券同様に料金所で通行料金を手間なく支払うことができたため、二輪ユーザーからも好評なプリペイドカードでした。

5万円券(額面5万8000円)のハイウェイカード。東京湾アクアラインをイメージしたイラストが描かれている

しかし、ハイウェイカードも2005年に廃止されます。
その理由は回数券同様、偽造ハイウェイカードが出回ったことで道路公団各社は大きな被害を受けことになります。累計被害額は約250億円だとか……。

いくらユーザーに利便性があっても、ここまで被害が出てしまうと販売を中止するのは仕方がないですよね。

ただ、ハイウェイカードの偽造問題がETCの開発・導入を推し進める結果に繋がったとも言われています。
プリペイドカードでいえば、JR各社で利用できたオレンジカードも1985年から販売されていましたが、2013年に販売を終了。

関東地方の私鉄で利用できたパスネット、JR西日本や近鉄などで利用できたJスルーカードも存在しましたが、いずれも廃止されたため現在は使用できません。

ただ、プリペイドカードの元祖とも言えるテレフォンカード(正確な表記はテレホンカード)は、一時期、偽造カードが社会的問題になったものの50度数(500円)、105度数(1000円)の2種類は現在も販売されているのが興味深いところです。

また、道路で使用可能な回数券もすべてが廃止されたわけではありません。
埼玉県の皆野寄居有料道路や千葉県の千葉外房有料道路、静岡県の伊豆スカイラインなどでは現在も回数券の販売が行われています。

これらの有料道路はETCが設置されていないことが回数券の販売が行われているのがその理由。そのため今後、ETCが導入されることになれば廃止されることになるでしょう。

現在は二輪用ETCも普及してきたことで高速道路の料金所で戸惑うことはなくなりましたが、ひと昔前まではタンクバッグやウエストバッグなどを活用し、いかにスムーズかつスピーディーに料金を支払うかに苦労したものです。

そんな二輪ユーザーをアシストしてくれた高速道路の回数券やハイウェイカードの存在は心強いものでした。

レポート&写真●手束 毅 編集●モーサイ編集部・小泉元暉

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