雑ネタ

白バイそっくりな「黒バイ」「黄バイ」って何だ!? 機動力を生かして活動をする「色」んな働くバイクたち

多くの人がイメージする、警察で活躍するバイクといえば「白バイ」ですよね。
日々パトロールを行っているほか、要人警護、マラソン大会などの先導など、さまざまな場面で活動しています。
白い車体色だけでなく、サイレンや赤色回転灯といった装備もまた白バイならではの特徴ですが、実は、必ずしも白バイだけに限った装備ではないのです。

たとえば、和歌山県警察・暴走族対策本部で活躍しているバイク部隊「黒豹隊」が乗っている「黒バイ」。白バイも採用されているホンダ CB1300Pなどをベース車両とし、色だけ黒くなった白バイのような姿なのです。

ほかにも、日本各地には赤バイや黄バイ、青バイなどと呼ばれるさまざまな「色」の働くバイクがあるのですが、どんな活動をしているバイクなのか、どのような装備が取り付けられているのか、当記事では写真と共に紹介していきます。


「赤バイ」は災害時の情報収集や救助活動を行う消防バイク

赤色灯とサイレン、消火器を積載している赤バイ(現在の車両はヤマハ セロー250がベース)

火災や震災などで、消防車よりも早く現場に駆けつけて情報を集め、救助活動をする消防活動二輪車、それが通称「赤バイ」と呼ばれる車両です。

赤バイが誕生したのが、消防車の火災現場到着の遅れが問題視されていた1960年代後半のこと。赤色灯とサイレン、消火器を装備した赤バイがバイクならではの機動力を活かした救助活動を担うようになりました。

1976年3月に起こったマンションの火災現場では、赤バイが消防車よりも先に到着し、消防隊員が逃げ遅れた人を救助したことで、当時の新聞でも大きく取り上げられたことがあったそうです。
しかし、残念ながら、赤バイは1976年5月20日をもって廃止されてしまいました。

それぞれの車両に役割分担があり(装備も一部異なる)、消火係と救助係の2台1組で出動するそうです

ですが、1995年1月17日に起こった「阪神・淡路大震災」をきっかけに「赤バイ」が復活。その理由は、多くの建物が崩壊した影響により、道幅が狭くなってしまい、消防車では救助活動に遅れが出てしまう問題点があったからだといいます。
そこで、1995年から大震災時の情報収集活動用として全国の各消防署に赤バイが配置されるようになりました。

なお、赤バイが出動するときは2台1組で動き、それぞれの赤バイも装備内容が違っていて、1台は可搬式消火器具を、もう1台には簡易救助器具、後部資器材収納ボックス、消火器が積載されています。
現在はヤマハ セロー250をベース車としたものが活躍中です。

「黒バイ」は和歌山県警の暴走族対策部隊・黒豹隊が運用

和歌山県警察年頭視閲式で披露された黒バイ。ベース車両はホンダ CB1300P(左)、ホンダ VFR800F(右)

記事冒頭で紹介した和歌山県警察・暴走族対策本部のバイク部隊「黒豹隊」。
そんな黒豹隊が乗っているバイクが、暴走族及びローリング族の取り締まりに向けて、2002年4月から和歌山県警が全国で初めて導入した「黒バイ」と呼ばれる車両です。

ベース車両はホンダ CB1300P、ホンダ VFR800F(RC79)などの車両が活動しています。VFR800と言えば白バイでもおなじみの車両ですが、白バイに採用されていたRC46ではなく、黒バイでは現行モデルのRC79が用いられています。

「黒豹隊」という名の通り、夜間に活動することが多いため、相手に見つからないようバイクや隊員が着ている制服も黒に統一!
黒バイが初導入された翌月のゴールデンウィーク中には、和歌山県警全体で58人の暴走族構成員を検挙するという効果をあげました。
和歌山県内の検挙者数も前年(2001年)に比べ2倍強に達し、その裏には黒バイの活躍が大きく影響していると言われているほどです。

和歌山県警察年頭視閲式で披露された黒バイ。白バイも採用されていたRC46のVFR800ではなく、現行型のVFR800(RC79)がベースとなっている。

白バイと違う黒バイならではの装備として、前方には追跡中の車両を撮影するためのカメラが取り付けられているほか、追跡対象に向けて発射するペイントガンが搭載されています。

「黄バイ」は首都高のパトロールを行う

首都高パトロールバイク、通称・黄バイ。ベース車両はホンダ CB400スーパーボルドール

首都高で起きた事故現場へいち早く急行し、通行止め規制や現場での避難誘導などを行うために導入されたのが首都高パトロールバイク、通称・黄バイです。
一見、白バイのCB1300Pを黄色くしたような見た目ですが、400ccのホンダ CB400スーパーボルドールをベースとしています。

なお、首都高パトロールバイクは警察が管理している車両ではなく、首都高全線の交通管理業務を行う民間企業「首都高パトロール株式会社」が運営管理をしており、民間企業として日本で初めて緊急指定(*)を受けた車両でもあります。

*緊急自動車(パトカーや消防車など)の構造を有する車両もしくは公共事業のために用いる緊急自動車を指す

黄バイに取り付けられている装備は、白バイでもおなじみの赤色回転灯、サイレンのほか、車体後方にある収納ボックスには車両の誘導などに使われる発煙筒、救急セットなどが搭載されています。

なお、黄バイに乗る隊員たちは志村基地、大井基地、大橋基地の3ヵ所に分かれて待機しており、現場のエリアに応じて各基地で対応を行っています。

黄バイのほかにも「首都高パトロールカー」という車両も活動していますが、積雪時や路面が凍結している場面でも業務ができるように、高い走破性を備えた4輪駆動車のトヨタ ランドクルーザーがベース車に用いられています。

同じく首都高高速道路の安全を守る「首都高パトロールカー」(ベース車両はトヨタ SUV車・ランドクルーザー)

「青バイ」は大阪府警のひったくり対策バイク部隊が運用

大阪府警のバイク部隊「スカイブルー隊」が乗っている青バイ(ベース車両はホンダ CB400スーパーフォア)

大阪府警がひったくり発生件数の増加に伴い、ひったくり犯対策として結成されたのがバイク部隊「大阪スカイブルー隊」が乗っている通称・青バイ。
ベース車両はホンダ CB400スーパーフォアで、部隊名同様に青を基調とした車体色に、白バイのようなサイレン、赤色回転灯、ボックス、アンテナなどを装備し、ひったくり犯の検挙・逮捕の任務にあたっています。

ひったくり事件の発生件数が20年以上も全国ワースト1位だった大阪では、1997年から導入された青バイの活躍もあってか、2010年からひったくり事件の件数が激減し、全国ワースト1位を脱却したといいます。

また、最近では新型コロナウイルス感染症に関する「まん延防止等重点措置」の適用を受けて、2021年4月9日にスカイブルー隊が乗る青バイが出動し、大阪市内にある繁華街のパトロールを行うなどの活動もしています。

レポート●モーサイ編集部・小泉元暉 写真提供●東京消防庁/首都高速道路株式会社/バレット連邦保安官上級代理さん(@Special_Agent_B)/きゅいまる.さん(@kyuimaru)

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