雑ネタ

ヘルメットにつく雨粒を排除したい! 古今「水滴除去アイテム」を見比べてみた

ヘルメットの雨対策に劇的な進化はない?

21世紀の「未来のクルマ」はタイヤもなく空を飛んでいる……。そんなイラストを、昭和生まれの人は子どものころに絵本や少年雑誌で見たことがあるのではないでしょうか。

しかし、21世紀となってはや20年。クルマにはタイヤがついていて、空を飛ぶことなく地面を走っています。
エンジンはどんどん高性能になり、環境を意識したハイブリッド車などは登場しましたが、形や構造などについては意外と劇的な進化が無かったとも言えます。

特に、大昔からあまり進化していないのが「雨対策」。雨が降って雨水が窓ガラスについたら、ワイパーで水滴を拭うしかないという点は未だに変わっていません。
フェラーリやランボルギーニといったスーパーカーも、ロールスロイスやベントレーといった超高級車も、雨が降ったらワイパーを使わざるを得ないのです。

残念ながらバイクに関しても「雨対策」に劇的な進化はないように見えます。
もちろん、防水性のあるライディングウエアや、蒸れない高機能レインウエアが登場するなど、個々の雨対策アイテムは進化をしています。
とはいえ「雨粒に当たり続けるしかない」のは変わっていません。

さて、バイクで走っているときに雨が降ってきてツラいのは、身体が濡れてしまうことだけではありません。
ヘルメットのシールド部分に水滴がついて、視界が悪くなってしまうのも困りごとです。安全性に関わりますからね。

「ターボバイザー」シールドの水滴を遠心力で弾き飛ばすという方法

ウエア同様に、撥水コーティングなどシールドの雨対策にも進化はありますが、バイク用品の長い歴史のなかでは「そもそもシールドについた水滴を強制的に排除すればいい!」というアプローチもありました。

まず、そのひとつが「ターボバイザー」というもの。
どうやらイギリス生まれの製品で、写真は1960年代のバイク雑誌「モータサイクリスト」の広告から。
風を受けることでプロペラのように回転し、遠心力で水滴を飛ばしてしまおうというものです。

1960年代のバイク雑誌『モーターサイクリスト』広告ページより。「イギリス製 どんな天候でも、よく見える、まわる雨除け、各種ヘルメットに取付可能 上下自在、ゴムバンド金具付、透明、球面、回転式(特殊ベアリング使用)風雪に依る視界困難はターボバイザーで解消します」という売り文句。
同じく1960年代のバイク雑誌『モーターサイクリスト』広告ページより。こちらはターボバイザーを装着したヘルメットを実際に被っているマネキンの写真。

広告イラストの説明文を見ると「風雪による視界困難はターボバイザーで解消します」とあり、水滴だけでなく「付着する雪だって跳ね飛ばすぜ!」という効果がうたわれています。
吹雪の日もバイクに乗るのかという問題はあるにせよ……。

ただ、クルマの普及が進んでいなかった時代は、雨だろうが雪だろうがバイクに乗る人が結構いたのかもしれません。
とはいえ普及には何らかの問題があったのでしょう、ターボバイザーをつけてバイクに乗っている人を見たことはありません。

正直こんなものがクルクル目の前で回っている方が視界を妨げるんじゃないか?と素朴な疑問もありますし。

しかし、このターボバイザー、現在でもレーシングカート用としては現役の雨対策グッズで、ネット通販などで実際に購入することもできます。
バイク用として使うこともできそうですが、う〜ん、どうなんだろう……。

ヘルメットにワイパーをつけるという大胆な方法も

距離ガバゆうちゃんねるさんが購入した「GooIRC」というメーカーのヘルメット用ワイパー。USB充電で6時間駆動、動くスピードが2段階に変わるらしい。

他方、ターボバイザーに比べると現代的(!?)な「水滴強制的排除グッズ」として、ヘルメット用ワイパーというものも存在します。

「クルマのワイパーは全然進化していないじゃないか」と上で述べましたが、逆に言えばそれだけシンプルな構造で、信頼性があって、効果も十分ということ(クルマのワイパーは100年位の歴史があるのだとか)。
ならば、それをバイクに使う手もあるではないか、と。

複数のメーカーが市販していますが、おおむね、ヘルメットの頭頂部に吸盤や両面テープなどで機器を装着し、バッテリー駆動や電池駆動でワイパーモーターを動かす仕組みとなっています。

ですが、ターボバイザー同様、正直装着して使っている人をほとんど見かけないような……と思ったら、実際に使っている人を発見しました!

TwitterやSNSでバイクに関連する投稿を行っている「距離ガバゆうちゃんねる」(@yuuchannel25)さんです。
というわけで、実際の使用感を距離ガバゆうちゃんねるさんに聞いてみました。

ヘルメット用ワイパーの使い心地とは?

実際にヘルメット用ワイパーをヘルメットに装着して走っている距離ガバゆうちゃんねるさん。

──単刀直入にお伺いしますが、なぜヘルメット用ワイパーを取り付けようと思ったのでしょうか?

それはもうシンプルで、ツーリング中に突然の雨で視界不良になった経験から「ヘルメットにワイパーがあったらいいな〜」と思ったことがきっかけですね。
あるとき、Amazonにヘルメットのシールド部分に装着できるワイパーがあるのを発見し、興味本位で試してみようと。
ワイパーは「GooIRC」というメーカーの商品で、3000円くらいで購入しました。

──ヘルメットにワイパーを装着して被ってみたとき、見づらいとか、重いとか、なにか不便に感じる部分はありましたか?

特にありません。個人的にはワイパーの存在感も気にならないですし、ワイパー本体の重さは300gないくらいですね!

気になる点としては、ワイパーを駆動させたときのモーター音でしょうか……。ただ、そこまで大きな音ではないので、インカムを使って音楽を流していればそこまでわずらわしいと感じません。
全体として、雨の中でもワイパーのおかげでクリアな視界が確保できるメリットの方が大きいと思います。

──バッテリー切れも心配になりますが、ワイパーの作動は簡単にオン・オフ切り替えることはできるのでしょうか?

スイッチ1つで出来るので、グローブを装着した手でも簡単にオン・オフ切り替えられて非常に便利ですね。
バッテリーはUSB充電式なので、出先でもモバイルバッテリーで充電することもできますよ!

──ワイパーが付いたままでもシールド部分の開け閉めは可能なんでしょうか?

私のYoutubeでも紹介していますが、シールド本体に固定しているだけなので開閉は可能です。


ヘルメット用ワイパーの使用レポートを紹介している距離ガバゆうちゃんねるさんのTwitterやSNSには「興味出てきた」や「使ってみたい」などたくさんのコメントが寄せられているとか。
正直、使っている人が多くないグッズだけに、貴重な体験談ですよね!

ヘルメット用ワイパーを着けてみた感想などを動画で伝えている

まとめ●モーサイ編集部 写真●距離ガバゆうちゃんねるさん/八重洲出版

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