目次
超科学兵器を操る天才的な頭脳があるものの、目にした標的は有無も言わず襲いかかる凶暴かつ斬新なキャラクター性が人気を得たのか、次々とシリーズ作品が展開された大ヒット映画『プレデター』。
「プレデター」(*)は、木や塀などをたやすく乗り越える超人的な身体能力もさることながら、不気味な頭の形状や服装が特徴的ですが……そんなプレデターの見た目をバイク用品でそっくり再現しちゃった人がいました。その人とは、笑顔の捕食者@茨デターさんです。
*映画『プレデター』やシリーズ作品に登場する「彼」は設定上、名前があるわけではないので便宜上本文では「プレデター」と表記します。
「プレデター」といえばさまざま武器を扱って戦うシーンが数多くありますが、そうした装備品まで茨デターさんは再現!そばにいたら確実にやられそうな怖さがあるクオリティです。
そこで当記事では、細部にまでこだわった「プレデター」のコスプレをしている茨デターさんに、「プレデター」のコスプレをしようと思ったきっかけやコスプレをして得られた楽しさなど話を聞きました。
コスプレを始めたのは「プレデターヘルメット」に一目惚れしたのがきっかけ
──まず最初に「プレデター」のコスプレを始めたきっかけはなんでしょうか?
バイクに乗り始めてから、ふとバイク関連のことを調べていたんです。
そうしたら、海外の通販サイトで偶然見つけた「プレデターヘルメット」に一目惚れしたことがきっかけで、ちょうどコスプレにも興味があったので「プレデター」のコスプレを始めてみました。
ですが「プレデターヘルメット」を購入したのはいいものの、(頭部だけ)中途半端にコスプレをやるとみっともない姿になると思い、徐々に「プレデター」の装備を集めていたら今の姿に行き着いちゃいましたね。
──頭だけでなく、肩や手などの「装備品」もありますが、これらは茨デターさん自身が製作したものでしょうか?
いえ、海外のサイトで販売されていたものを購入しています。
これらプレデターのコスプレ道具は、3Dプリンターを使って製作しているそうで、サイト内(アメリカの通販サイト「Esty」という手作りの作品が販売されている)には色んなものがあるのですが、興味本位で「プレデター」関連のものを探してみたら意外なことに「プレデター」の装備が一式あったので、注文してみることにしたんです。
「Esty」で購入したものはルーマニアから発送されるため、注文してから手元に届くのに1個あたり約1ヵ月ぐらいかかってしまうのですが、クオリティはすごく高かったので購入してよかったなと思いますね。
──とは言え「プレデター」の服装は暑そうですし、重たそうな装備なので着るのも一苦労なのではないでしょうか?
夏に着るとめちゃくちゃ暑いですね(笑)。
半面、冬は寒いので電熱ベストを着てなんとか乗り切っていますが、ジャンパーなど厚手の服を着てしまうと「プレデターっぽさ」がなくなってしまうので、寒いですけど冬でもなるべく薄着にしています。
そうは言っても、すべての装備を着るのはとても大変なので、「絶対にこの格好で行くぞ!」という意気込みがないと、コスプレをしない……なんてこともありましたね。
子供が「プレデター」のコスプレ姿を見て泣いた!?
──実際に会ってみると想像以上に迫力ある見た目ですので、かなり目立つでしょうし、周りの視線を感じることも結構あるのではないでしょうか?
確かに、この格好でいると周りの人から見られている視線は感じますね。
以前、プレデターの格好のまま東京・上野の雷門手前まで行ったことがあるのですが、予想以上に混雑していて、いつの間にか大勢の人が自分を見ていたことがあったんですよね。
このままプレデターの格好で歩くと周りの人の迷惑になると思ったので、雷門に行くことは諦めましたが、あとでTwitterを見てみたら「プレデターが雷門で迷子になっている」という書き込みがあって見ている人がいたんだなと……(笑)。
──これまでプレデターの格好をしていて、なにか困ったことなどはありましたか?
さまざまな場所をプレデターの姿で訪れているのですが、Twitterに上げる写真を撮ろうと思ったら困ったことが……。
それが装備がキツキツすぎて腕がうまく広げられず、スマホだと自撮りができないため、仕方なく三脚立てを用意して写真を撮っているのですが、その様子があまりにもシュールなんです。
(映画では)誰しもが恐れる敵なのに、三脚立てを使って自撮りをしている姿がとても恥ずかしいので撮り終わったらササッと帰るようにしていますね(笑)。
──最後に、プレデターのコスプレをしてきたなかで得られた楽しさ、やりがいなどがありますでしょうか?
プレデターの格好で歩いていたら、「写真撮ってもいいですか?」と声を掛けてくれた人がいたり、中には手を振ってくれたりする人もいるんですよね。
こういった反応をいただけるとホント嬉しいですし、プレデターのコスプレをするやりがいがあるなと感じます。
ただお子さんはヘルメットの見た目のせいなのか、会ってすぐに泣いてしまったことがあったので、そのときは少し悲しかったですね(笑)。
──筆者も「プレデターヘルメット」を被ってみることに!
レポート●モーサイ編集部・小泉 写真●笑顔の捕食者@茨デターさん(@ibadator)/モーサイ編集部・小泉