雑ネタ

カタナ3兄弟というよりカタナ大家族??熱狂的ファンが愛車そっくりの「カタナファミリー」を作っちゃった!!

1981年に発売されると同時に、世界中で大ヒットとなったスズキ・GSX1100Sカタナ。日本刀をイメージしたというエッジの利いたデザインは、誕生から40年を経た現在でも多くのバイク乗りを虜にしている、スズキの誇る名車の1台です。

「関東のとある場所に、興味深いカタナがある」

……そんなカタナの妙なウワサが編集部に舞い込んできたのは、年の瀬も迫った昨年末のこと。いったいどんな車両なのか?
さっそくオーナー氏とコンタクトを取り、件の車両を見せてもらうことになったのですが……。えぇ、なんですかこのカタナ大家族は!!

愛車のカタナのミニ版を作りたくて

スズキ・カタナシリーズと言えば、1100ccモデルを筆頭に750cc、400cc、250ccと4つの排気量でモデル展開が行われていたのはご存じのことと思います。
しかし今目の前に並んでいるのは、GSX1100Sカタナ以外はなんだか妙に小さい? しかもどの車両も、判で押したように同じ姿形をしています。

まるで、ロシアの伝統工芸品であるマトリョーシカみたいな状況になっておる……(汗)。

まるでバイクが分身&サイズ縮小したかのような光景に、筆者の脳内が「???」で埋め尽くされてしまいます。

じつはこれ、スズキ・カタナフリークの金田宣治さんが、コツコツと作り上げた珠玉の「作品」たちなのです。

「もともとは自身の愛車であるGSX1100Sカタナをそのまま縮小したようなマシンを作ってみたかった、というのが発端です」(金田さん)

金田さんの愛車であるスズキ・GSX1100Sカタナ。バランスよくカスタマイズが行われている車両であるのがわかります。

プラモデル製作が趣味という金田さんは5年ほど前に、以前販売されていたポケバイのカタナをベースに、自身の愛車と同じ仕様にカスタマイズしたそうな。
それが画像に写っている孫カタナ(?)なのですが、そのカスタマイズが完成すると「公道でも乗れる愛車仕様のミニカタナがあったらなぁ……」と考え始めてしまったのだとか。

こちらが5年ほど前に製作したカタナポケバイ。元々市販されていた車両をベースに、自身のカタナと同じ仕様に変更を加えたそう。
ちなみにブレーキを握るとテールランプが光ったり、ヘッドライトやウインカーが点灯したりと凄まじく手が込んでいる車両なのです。

ミニカタナの製作期間は2年半!

そんなことを考えていた金田さん。ある日のこと、

「カタナのオーナーズクラブである『KATANA会』に GS50をベースにミニカタナを製作した凄い仲間が居たんです。その際にワンオフで製作したカウル類を譲り受けた事から 私も自身の愛車のミニレプリカを製作する事にしたんです」(金田さん)

金田さんが2年半の歳月をかけて完成させたミニカタナ。モデルとなった愛車のGSX1100Sカタナを細部まで忠実に再現しているのがわかります。
全体のバランスも考えて作られていて、単体で見るととても原付とは思えないほどのボリューム感があるのもポイント。

ベース車両は仲間が製作したミニカタナと同様のスズキ・GS50。
目標が「自身の愛車のミニレプリカ」であることから、譲り受けたカウル類を載せただけではなく、形状変更など愛車のカスタマイズポイントまでとことん再現する事にしました。

仲間から譲り受けたFRP製のカウルをベースに、納得するまで手を加えて再限度を高めています。ちなみにヘッドライトはホンダ・CBX125Cのものを流用しているそうです。

しかし……。

「ポケバイの時はプラモデル感覚で製作することができたのですが、さすがに公道走行できる車両で自身の理想を追求すると、加工しなければならない箇所は想像以上に多かった。しかも、原付に見えない絶妙なボリューム感とバランスを追求した結果、さらに加工箇所が増えてしまったのには参りました……」(金田さん)

特にこだわったというダミーフレーム。GS50はバックボーンフレームのため、そのままだとエンジン周辺がスカスカに見えてしまいます。そこで、カタナらしさを出すためにプロの手を借りてGSX1100Sのダブルクレードル風サブフレームをワンオフで製作。こだわりの密度がスゴい!!

その結果、ミニカタナの完成まで2年半という年月がかかってしまいましたが、その甲斐あってマシンの完成度は「これ市販モデルだっけ?」と思ってしまうほどのハイクオリティなものに。
完成後、すぐさまカウルを譲ってくれた仲間にお披露目をしたそうですが、「完成度がハンパないですね!」と大絶賛だったそうです。

国内に5台のGS50ミニカタナが生息中

こうして走行しているのを見て、ようやく「あ、ミニサイズなんだ」とわかります。それくらいバランスよく仕上げられていることに驚いてしまいます。

ちなみに仲間が作ったカウルを使用したミニカタナは、現在国内に5台ほど存在します。その所有者の中にはKATANA会の山口会長もいて、会長のミニカタナは還暦祝いに有志からプレゼントされた車両なのだそうです。
いつか国内のミニカタナが一堂に会する機会があったら、思わず二度見したくなるような光景が広がりそうな予感がします。

現在は完成した満足感でいっぱいという金田さん。次の作品がどのようなものになるのか、今から楽しみですね。
なお次回は、2年半の期間を経て完成したミニカタナの詳細をじっくりと紹介する予定です。お楽しみに!!

ミニカタナと製作者の金田宣治さん。ご職業は腕時計のデザイナーをされていて、このミニカタナも細かなところまでこだわり抜いて作り込まれているのが印象的でした。

text&photo:モーサイWEB編集部・日暮

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