テレワークの推進や河野太郎大臣の「自分の担当する官庁でのハンコレス化を進める」という発言によって、ハンコレスが何かと話題になっているこの頃ですが、完全にハンコが不要な社会になるにはまだまだ長い時間が掛かりそうです。
どうせ必要になるのなら、持っていて愛着のわく、ユニークなハンコを作っちゃいませんか?
ハンコは100円均一ショップなどで手軽に購入することも出来ますが、マイナーな名字の人間にとっては、なかなかそうも行きません。私の名字は「中牟田」。関東圏ではまず見かけない名字なので、100円ショップや街のハンコ屋さんもなかなか在庫がないのです……。
ということで、ビビッと来るハンコを探していたところ、バイクの図柄を入れるて作ることのできるハンコを発見しました。
カブ、CB、CBR、NSRなど名車がズラリ。ホンダ製バイクの絵柄の入ったハンコを作れる小野印房
バイクの図柄入のハンコを作ってくれるのは愛知県岡崎市の「小野印房」さん。ネットショップでの注文も受け付けており、日本全国どこからでも手に入れることが出来ます。
まず驚かされるののがハンコに入れられる図案の種類の多さ。バイクの図案だけで11種類もあり、デフォルメされた中でもそれがなんの車種なのか分かるようになっています。ちなみに小野印房の公式ホームページで作成できるのはホンダのバイクのみとなっています。ラインアップされる車種は以下11種類です。
カブ、モンキー、CB400SF(2015年式・NC42型)、NR、CB1100(2017年式・2BL−SC65型)、CBR250R(1988年式・MC19型)、NSR250R(1993年式・MC28型)、NC750X(2014年式・EBL-RC72型)、ホーネット250(1998年式・MC31型)、CBR250RR(2017年式・2BK−MC51型)、CBR1000RR SP(2016年式・2BL−SC77)。
CBR250Rハンコの出来栄えは想像以上!! かわいい印影立て付きでプレゼントにもオススメ
残念ながら、私の愛車ホンダ・VTR250の図柄はありませんでした。
同じホンダのネイキッドバイクで形が似ている「ホーネット」や「CB400SF」を選ぶという手もありますが、やっぱっり細部の違いが気になってしまうので、昔から憧れのあった丸目2灯のレーサーレプリカ「CBR250R(1988年式・MC19 型)」を選びました。
驚いたのは納期の早さ。注文から2日後には自宅(神奈川県)のポストにハンコが届けられました。
届いた商品一式はこちら。ハンコ本体のほか、プレゼント用のギフトボックスと紙袋、印影が収められた木製の写真立て、納品書が入っていました。
注文金額は、ハンコの本体価格3780円(税込み)に送料360円の合計4140円でした。親しい人へのプレゼントとしても、ちょうどいい価格帯ではないでしょうか。
届いたハンコを実際に押してみると欠けもなく、ホイールとフロントフォークの隙間など、細かい部分も潰れることなく押すことが出来ました。
ハンコを押す必要のある書類が回って来るのが楽しみになりました!!
ちなみにハンコ本体の材質は柘植で、サイズは直径16.5mm、長さ60mmとなっています。
「小野印房」によると、ハンコにデザイン入れることのできる文字数は基本的に4文字までで、見やすさを考えると3文字以内がオススメとのことです。
バイク以外でもクルマやペット、魔法陣のイラストが入ったハンコがラインアップ
「小野印房」ではバイクの図案が入ったハンコ以外にも、各メーカーのクルマやゴルフなどの趣味の道具、戦国武将の兜、ペット、鳥獣戯画までユニークなデザインのハンコを豊富に取り扱っています。
筆者が気になったのは、魔法陣のハンコ「魔法陣印章」。これを使って契約書を交わしたら、何か特殊な力を手に入れられそうです。
その他、最近売れ筋の商品はコンクリートなどに押すことのできる「猫の足跡型スタンプ」だそうです。
バイク柄のハンコはクルマ趣味の延長で開発!! 愛車はトヨタ86のオリジナルラッピング仕様
店長の小野洋平さんはもともとクルマが趣味だったといい、実家のはんこ屋を継いだ際に「何か趣味と絡めて商品を展開できないか」と考えたそうです。
そうして思いついたのが「クルマ柄のハンコ」でした。「クルマ柄のハンコ」はトヨタ、スバルなどを中心になんと251種ものラインアップを用意しています。トヨタ86の1車種だけで12通りものデザイン、サイズがあることからも並々ならぬこだわりと愛を感じます。(トヨタ、スバルのクルマもメーカーにデザイン使用の許可を取ってハンコを作成しています)。
「バイク柄のハンコ」はホンダのクルマをデザインしたハンコをラインアップするに当たり、ホンダにクルマのデザインの使用許可を申請したことがきっかけになってできたといいます。
小野さんによれば「使用許可を申請する窓口がクルマもバイクも同じだったので、折角なら、と挑戦してみることにしました」とのことです。
バイクのハンコ制作で苦労したのはホーネットとCBの描き分け
クルマが大好きだった小野さんですが、バイクにはあまり詳しくなかったそうです。そこで、バイク好きの友人にデザインやラインアップ選びへの協力をお願いしたといいます。
「クルマと比べると、バイクはエンジンなど複雑な構造をした部分がむき出しの場合が多いのでデザインが複雑になりがちで苦労しました。最初は機械の部分が見えないデザインにしようと思ったのですが、バイク好きの友人にそれじゃだめだ、と怒られました(笑)。特に苦労したのは、ネイキッドバイクの描き分けですね。油断すると同じような形になってしまうので、タンクの形やエキパイの出方など細部に気をつけて見分けがつくようにデザインしました。」
という小野さんは、新しい仕事への意欲も高く、今ハンコになっていない車種であっても注文があれば可能な限り作りたいと思っているそうです。
バイクの場合、特にホンダのバイクであればデザインの使用許可を取れるので、「バイク柄のハンコ」のラインアップにない車種でも、既に商品化されているハンコ同一料金での作成が可能とのことです。
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