雑ネタ

【カミワザの紙工作】ホンダ VTRを紙で超リアルに表現しちゃった人を発見!

まず、写真を見てください。
手前にあるのは紙でリアルに表現されているホンダ VTRなんです!
本物と比べても違和感はなく、あまりの再現度の高さにビックリしてしまう人も多いのではないでしょうか。
このVTRを作ったのは、バイクや重機などの乗り物をモチーフに紙工作を趣味としている紙工作アーティスト・BBコリーさんです。

様々な作品を紙で作り上げるBBコリーさんに、バイクの紙工作を作ろうとした理由、精巧な紙工作を趣味として始めたきっかけなど、話を伺いました。


トラスフレームやエンジンの形状だけでなく、ロゴまで再現されたVTR

紙で作られたVTR。愛車だった2014年式のVTRをモチーフとした作品。

普段は工場設備を作る電気系エンジニアとして働いているBBコリーさんは、数あるバイクのなかでもなぜVTRを選んだのかというと……。
「今は乗っていないんですけど、数年前まではVTRに乗っていて、せっかくだから自分が乗っていた愛車を作ってみようかなと思ったんです」とのこと。
趣味で乗っていたバイクを同じく自身の趣味である紙工作で表現してみようというのがきっかけだったと言います。

そうして出来上がったVTRは、赤いトラスフレーム、タンクやシートの形状、タイヤの太さなどだけでなく、赤いホンダのウイングマークなど細部の造り込みがハンパない!
そんなBBコリーさんには作品を製作するうえで、大事にしていることがあるそうです。
「なるべく本物を忠実に再現したいと思っているんです。バイクだったら、エンジンの細部まで作ったり、タイヤのサイズ感までこだわって、本物と比べても見劣りしないような作品を作りたいんです」(BBコリーさん)

立体的な表現のある紙工作を始めたきっかけとは

BBコリーさんが紙で製作した作品。左からミキサー車、ロードローラー、パワーショベル。

紙工作アーティストとして活動しているBBコリーさんは、バイク以外にもダンプカーやパワーショベルなど乗り物をモチーフにした様々な作品を製作していますが、Twitterでも紙工作の作品をたびたび公開しており、まるで本物に見える完成度の高さに驚くコメントが多数寄せられています。

また、自身のwebサイト「MADE BY B.B. Korry」にて作品を公開しているほか、「デザイン フェスタ(Design Festa)」というプロ・アマチュア問わず「自由に表現できる場所」をコンセプトにしているアートイベントにも参加しており、そこでも様々な作品を披露しています。

BBコリーさんが紙工作に興味を持ったのは中学生のときだったそうです。
「中学生のころ、モーター部(ロボットなどを製作する部活。NHKが主催する高専ロボコンにも参加したこともある)に所属していたのですが、そこで学んだフレームの構造やモーターの取り付け方、耐久性や重量を考えて製作することなど、紙工作へと繋がるテクニックを学んだ影響もあると思います」とのこと。

紙以外にも、バラバラにしたカメラの部品を使ってバイクを製作!

紙工作のほかにもバラバラにしたカメラの部品を使ってバイク風な作品も製作している。

紙工作のほか、バラバラにしたカメラの部品を使ってバイクを製作したり、紙と電子部品だけでピアノを製作するという神業も……。
そんな細かい部品を使ってバイクを製作するという作業はかなり大変だったのではないのでしょうか?

「分解したパーツの大きさが多種多様で、その上でバイクとしての各部品のサイズ感に合った物を選んでいくので大変でした」(BBコリーさん)

また、紙工作には紙工作ならではの悩みもあるそうです。
「紙の厚さにもこだわっていて、クルマに限らずバイクも数ミリの厚さで印象が結構変わるので、作品を忠実に再現するためにも厚さを意識しながら製作しています。だから、欲しい材料が手に入らないときは大変ですね。紙にも種類がありまして、普通の紙よりも分厚い紙、光沢感のある紙などありますが、それらの紙が地元(栃木県)に売られていないこともあるんです……」

欲しい材料が地元で見つからなかった場合、東京に行って調達をしているものの、それでも作品の質感に合った紙が無かったときは、専用の塗料をぬって光沢感を与えたり、ウェザリング塗装を施すなど工夫しているそうです。

紙工作は「パズルのようにパーツがピタッと組み合った瞬間」が楽しい

これだけ精巧な出来を追求していると、幾ら趣味とはいえ、気疲れしてしまうときもあるのでは?と思ったのですが「大切にしていることは、失敗してもいいからとりあえず完成させることです。これは駄作になってしまうな……と途中で思っても完成することで、モチベーションも上がり、自分の中での実績にもなるので、作りかけにしないようにしています」(BBコリーさん)

そんなBBコリーさんが、紙工作を製作しているとき、楽しいと感じる瞬間はこういう場面だそうです。

「パズルと似ているんですけど、パーツ同士ピッタリくっつく瞬間が楽しいんです。たとえば、バイクだとタイヤのパーツがキチッとねらいどおりにハマった瞬間……やっていて最も楽しいと感じる瞬間のひとつです」(BBコリーさん)。

紙という繊細な素材を使ってバイクや重機などの乗り物を表現しているBBコリーさんですが、これからも多くの紙工作の作品を世に出し、神業ならぬ「紙業」を披露していくことでしょう。

レポート●モーサイ編集部・小泉 写真●BBコリー

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