雑ネタ

007シリーズ最新作公開! ジェームズ・ボンドにまつわるバイク&クルマのハナシ(サイドカーもあるよ)

乗り物好き必見、歴代007作品に登場する個性的なボンドカー、バイクたち。

アストン・マーティンDB5(Photo / Aston Martin)

ショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンド同様に、007を語る上で欠かせない存在なのが「ボンドカー」です。
かの有名なアストン・マーティンDB5をベースにした初代ボンドカーは、第3作『007 / ゴールドフィンガー』で初登場します。ここからはそんなボンドカーや、各エピソードを盛り上げるバイクについても少し紹介していきます。

アストン・マーティンDB5『007 / ゴールドフィンガー』(1964)など

アストン・マーティンDB5(Photo / Aston Martin)

アストン・マーティンDB5は、007シリーズ第3作『007 / ゴールドフィンガー』で初登場。以降は『007 / サンダーボール作戦』(1965)でも大活躍した初期007シリーズを代表するボンドカーです。近年の作品でもチョイ役で登場しています。

2018年に英国アストン・マーティンと、007シリーズの製作を手がける英国の映画制作会社「EON PRODUCTIONS」は、『007 / ゴールドフィンガー』仕様のDB5、その名も『Goldfinger DB5 Continuation』を25台限定、275万ポンド(約3億8000万円。もちろん税抜き……)で発売すると発表。
回転式ナンバープレートや前後の伸縮バンパー、マシンガン(もちろん擬似装置)など、ボンドカーのギミックなども忠実に再現するそうです。デリバリー開始予定は2020年とのことなので、運が良ければ世界のどこかで見れるかも?

ショーン・コネリーとボンドカーDB5(Photo / Aston Martin)
『007 / ゴールドフィンガー』撮影中の様子。(Photo / Aston Martin)

『007 / ゴールドフィンガー』でのショーン・コネリーとDB5。
写真の崖っぷちは、劇中で初代フォード・マスタング・コンヴァーチブルとDB5がカーチェイスを繰り広げた、スイスのフルカ峠です。

BSA A65 ライトニング『007 / サンダーボール作戦』(1965)

フェアリングとフロントフォークの間にあるパイプ状のものがロケットランチャーです。

1965年に公開されたシリーズ第4作『007 / サンダーボール作戦』には、BSA A65 Lightning(ライトニング)が登場します。そのA65は、Avon製のフルフェアリングが装着されており、なんとそこにはロケットランチャーが仕込まれているのです!
英国車マニアの方は、このA65がその後にたどる運命にもご注目。きっと思わず声が出てしまうことでしょう……。

劇中車のベースとなったBSA A65 ライトニングのスタンダード状態。

トヨタ 2000GT『007は二度死ぬ』(1967)

映画のために作られたオープン仕様の2000GT。2台製作されたうちの1台がトヨタ博物館に収蔵されています。(Photo / TOYOTA)

全編日本ロケとして有名なシリーズ第5作『007は二度死ぬ』では、特別に製作されたトヨタ2000GTのオープンカーがボンドガール浜 美枝の愛車として登場。
余談ですが、ストーリー中盤の2000GTとクラウンとのカーチェイスシーンの一部は富士スピードウェイ周辺で撮影されており、背景にいまはなき「30度バンク」も映り込んでいます。モータースポーツファンはぜひそこにも注目してくださいね。

ロータス エスプリ(S1)『007 / 私を愛したスパイ』(1977)

ロータス エスプリ(S1)。デザインはジウジアーロ率いるイタルデザインによるものです。(Photo / LOTUS)

3代目ジェームズ・ボンドとなったロジャー・ムーア主演、1977年公開のシリーズ第10作『007 / 私を愛したスパイ』に登場するのがロータス・エスプリ(S1)です。
本作に登場するエスプリは、なんと潜水艦にも変身してしまう歴代唯一の水陸両用ボンドカー。エスプリ初代モデルらしい流麗なボディは必見。エスプリはこの後の作品でもターボモデルが登場します。

ヤマハ XT500『007 / ユア・アイズ・オンリー』(1981)

ヤマハ XT500(写真は1979年モデル)

1981年公開のシリーズ第12作『007 / ユア・アイズ・オンリー』ではヤマハの元祖4ストビッグオフ、XT500が登場。イタリアのドロミテ山麓のスキー場を舞台に、スキーを履いたロジャー・ムーア演じるボンドを追い詰める敵役としてゲレンデを疾走する姿を楽しめます。
XTらしい乾いた排気音を撒き散らしながら、ゲレンデをフルカウンターで疾走する姿は超クール! 数分にも及ぶ雪上チェイスの終盤はボブスレーコースにまで入り込む、とても見応えのあるもの。ビンテージオフロードファンなら必見の作品と言えるでしょう。

BMW R1200C クルーザー『007 / トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997)

BMWのバイクとしては非常に珍しい、クルーザースタイルのR1200Cクルーザー。

5代目ジェームズ・ボンド、ピアース・ブロスナンによるシリーズ第18作『007 / トゥモロー・ネバー・ダイ』にはボンドが街中で見つけた逃走用バイクとしてBMW MotorradのクルーザーR 1200Cクルーザーが登場して、ベトナムの街中で壮大なカーチェイスを演じます。
ブレーキターンを駆使して狭い路地を疾走し、時には大ジャンプもしてしまうR1200Cクルーザー。発売前の新型車を劇中で使用する当時としては斬新なプロモーション方法も大きな話題となりました。ちなみにこの時のボンドカーはBMW 750iLでした。


ここで紹介した作品以外でも、007シリーズでは様々なボンドカーやバイクが登場しますが、すべてを紹介するとキリがないので今回はこの辺で。

ちなみに2021年10月1日に公開の第25作目『007 / ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドがトライアンフ・スクランブラー1200で活躍するとのこと。
一体どんなアクションシーンを見せてくれるのか、そちらも楽しみにしておきましょう!

『007 / ノー・タイム・トゥ・ダイ』の劇中車となることを記念して、トライアンフは「スクランブラー1200ボンドエディション」も発表。
トライアンフ・スクランブラー1200ボンドエディション。様々な高級パーツが装備されるほか、ヒートガード、サイドカバーには「007」のロゴが刻印されるほか、液晶メーターも専用の演出が。世界限定250台で、日本割り当て分は20台(価格は259万円)。

レポート●土山 亮 写真(個別クレジットがあるもの以外)●ウラルジャパン/BMW/トライアンフ/八重洲出版

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