雑ネタ

ピーキー過ぎて無理!? 映画AKIRAの「金田のバイク」みたいなバイクは現実にあるのか

「金田のバイク」に憧れた人も多いはず!

1988年に上映され、日本ならず世界にも大きな影響を与えたアニメ映画『AKIRA』。

その作中で、「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」と金田が鉄雄に対し言う有名なシーンを覚えている人も多いのではないだろうか? そんな金田のバイクは、大胆に寝かせられたフロントフォークに、そこから大きく突き出たフロントタイヤ、フロントホイールにはカバーが付いており、赤く未来的なフォルムが印象的だ。

しかし実際、「金田のバイク」みたいなデザインの車両は現実世界に存在するのだろうか。もし、そんなバイクを手に入れることができれば、『AKIRA』の世界観に浸ることができるだけなく、作中で金田のバイクは周囲の人から憧れの存在となっていたように、アナタも注目を浴びてしまうこと間違いなし!? というわけで、当記事では現実世界で手に入る金田のバイク……に似たバイクを紹介していきたい。


ホンダ NM4シリーズ(2014年〜2019年)

ホンダ NM4-02(キャンディプロミネンスレッド)。中古車価格で入手するしかないが、タマ数は多くはない

発表されたときには「これはAKIRAに出てきた金田のバイクだ……!」と一部で話題となったホンダNM4シリーズ。ショーモデルでもなく、カスタム車でもなく、なんとこれで市販バージョンなのである。

流線的なカウル、ロー&ロングなフォルム、大きく寝かせられたフロントフォーク、突き出たフロントタイヤなど、金田のバイクの特徴そのものと言っても過言では無い。

NM4のデザインスケッチ。既存のモーターサイクルにとらわれない全く新しいデザインを追求し、「近未来」と「COOL」をテーマに開発された

エンジンは745cc水冷4ストロークOHC4バルブ並列2気筒で、最高出力は54馬力。クラッチ操作無しで変速できるDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を採用し、自動変速モードのほか、ボタン操作による手動変速も可能。そんな“近未来感”あふれる走行性能も、金田のバイクっぽい部分ではないだろうか。

メーターも近未来的なデザイン。走行状況により発行色が変化する機能も
メーターの発行色は任意のカラーで固定することもできる(25色から選べる)

NM4シリーズには、スタンダードモデル的なNM4-01と、リヤにボディ一体型パニアケースを備えたNM4-02があるが、より金田のバイクに似ているのは「02」の方かもしれない。
またNM4シリーズは、全11種類のカラーが選べる「カラーオーダープラン」を設定したことでも話題を呼んだ。その選択できるカラーの中には、まさに金田のバイクっぽく見える赤も設定されていた(しかも色味の異なる、ヴィクトリーレッド、キャンディープロミネンスレッド、2色の赤が用意されていた)。

ホンダ ゴールドウイング(2018年〜)

ホンダ ゴールドウイング。2022年以降は写真の「ゴールドウイング」はラインアップ落ちし、トップケースを装備する豪華版「ゴールドウイング ツアー」のみの販売となった

滑らかなデザインのシートや流線的なフォルムが金田のバイクをほうふつさせるホンダ ゴールドウィング。エンジンは1833cc水冷4ストローク水平対向6気筒で、最高出力は126馬力! 通常のマニュアル変速と、クラッチレスマニュアルのデュアル・クラッチ・トランスミッションタイプが選べた。

また、メーターパネルとスマホを連動させナビを表示させられたり、標準装備されているオーディオシステムで音楽を流したりもできるなど、装備面も近未来感あふれる内容となっている。

ヤマハ マグザム(2005年〜2017年)

ビッグスクーターブームの渦中に登場したヤマハ マグザム
カスタム多数のものは高額となることもあるが、中古車価格は比較的手ごろで、タマ数も多い

ロー&ロングなフォルムと、ゆったりとした乗車姿勢になる点が金田のバイクっぽい……と言えなくもないヤマハ マグザム。エンジンは249cc水冷4サイクルDOHC4バルブ単気筒で、最高出力20馬力。
スタイリッシュなデザインだが、フロントトランク(5L)、シート下スペース(18L+5L)、リヤトランク(11L)の合計4箇所の収納スペースがあり、実用性も兼ね備えている。

市販はされなかったものの、マグザムのロー&ロングな特徴をさらに強調した写真の「マグザム3000」というコンセプトモデルもあった(2005年東京モーターショーに出展)。3000は排気量ではなく、全長が3000mmあることから

スズキ ジェンマ(2008年〜2012年)

スズキ ジェンマ。中古車は低価格からあり、タマ数もまずまず。またマグザム同様、多数カスタムが施されたものは高額になることも

ヤマハ マグザム同様、ロー&ロングなフォルムと、ゆったりとした乗車姿勢となる点もさることながら、丸みを帯びたフロントのデザインが金田のバイクにソックリなのではないか、と思えるのがコチラ。プロジェクターロービームとマルチリフレクターハイビームを組み合わせ、まとめてレンズで覆ったヘッドライトも未来感あふれるデザインを強調している。

エンジンは249cc水冷DOHC4バルブ単気筒で、最高出力22馬力。収納スペースの位置も独特で、シート前方にフルフェイスヘルメットが1個入るシート下収納が設けられている。

ホンダ CTX1300(2014年〜2016年)

ホンダ CTX1300。中古車価格は100万オーバーで、タマ数は非常に少ない

ライダー側に寄せられたハンドル、滑らかなデザインのウインドスクリーンが金田のバイクに似ている……と言えなくもないCTX1300。エンジンは1261cc水冷4ストロークDOHC4バルブV型4気筒で、最高出力は84馬力。

鋭いデザインのヘッドライト、ミラーに組み込まれたウインカーはどちらもLEDで、近未来感を演出。標準でオーディオが内蔵されるなど、機能面も先進的だ。
ただ、残念ながら日本で販売されたものに関しては赤の車体色が用意されなかったので、より金田のバイクに近づけたい人はオールペイントするしかない!?

ホンダ DN-01(2008年〜2009年)

ホンダ DN-01。タマ数は非常に少なく、価格もマチマチ

CTX1300同様、ライダー側に寄せられたハンドルや、滑らかなデザインのフロントカウルが金田のバイクに似ているDN-01。エンジンは680cc水冷4ストロークOHC4バルブV型2気筒で、最高出力61馬力。

デザインもさることながら、このバイクはトランスミッションが超独特で、スクーターのCVTとも、DCTとも異なるロックアップ機構付油圧機械式無段変速機……HFT(ヒューマンフレンドリートランスミッション)を搭載しているのだ。
トルクの伝達効率に優れ、常に最適な駆動力が得られるHFTのおかげで、気持ちよく流すことも、スポーティに走ることもできるオートマチッククルーザーとなっている。
むしろ、金田のバイクに似ている点はデザインだけでなく、『AKIRA』本編で見せてくれるような滑らかな走りを体感できるのが大きな特徴かもしれない。

2008年モデルのみ、赤系の車体色が用意された(キャンディグローリーレッド)

インディアン チャレンジャーシリーズ(2020年〜)

インディアン チャレンジャー(写真はチャレンジャー リミテッド)

CTX1300やDN-01と同様に低く構えたロー&ロングなフォルムに加え、迫力あるフロントカウルが似ている……と言えなくもないインディアンの最新モデル、チャレンジャー。エンジンは1768cc水冷4ストロークOHV2バルブV型2気筒で、最高出力は122馬力。

ウインドスクリーンは電動調整式なので、金田のバイクを気取るなら、一番低い位置にして走りたいところ。チャレンジャーシリーズには、チャレンジャー、チャレンジャーダークホース、チャレンジャーリミテッドの3バリエーションが用意されるが、赤が選べるのは最上級グレードのリミテッドのみとなる。


自分仕様にカスタムしたバイクのため、作中で「ピーキー過ぎるからお前にゃ無理だよ」と金田は言うわけだが、ここで紹介したバイクはいずれもバイクメーカーが開発したもの。特定の人にしか乗れないなんてことはないので、安心して(!?)『AKIRA』の世界観に浸れるはず。

ただし、超重量級のゴールドウイングやチャレンジャーはライダーの体格を選ぶ側面もあるので(価格も「超重量級」となるし……)、NM4、マグザム、ジェンマあたりが「現実的に手に入る金田のバイク」と言えるのではないだろうか。

まとめ●モーサイ編集部

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