追記:2月28日「E-WING」の写真を追加しました。
警視庁が電動バイクの警察車両を導入し、3月1日(日)に開催される東京マラソンで早速先導役を務める。
電動車を白バイに採用するのは全国の警察でも今回が初めてとなり、車両は「E-WING」と名付けらる。
ベース車はBMWの電動スクーター「Cエボリューション」で、軽二輪(250cc)クラスに該当。最高速度は129km/h(リミッター制御)、航続距離は最大160kmのスペックを有し、モーターならではの俊敏なトルクの立ち上がりで、0→50km/h加速2.8秒、0→100km/h加速6.2秒の性能を誇る(最大トルクは72Nm)。
安全装備もBMWらしく充実しており、リヤホイールの空転を防ぐTCA(トルク・コントロール・アシスト)やABSを搭載。また、ブレーキには回生ブレーキを採用し、制動エネルギーをバッテリーに回収するほか、「エンジンブレーキ」のように減速にも積極的に活用できるシステムとなっている。

BMWの大型スクーターC650シリーズをベースとするが、フレームや駆動系などほぼ専用部品で構成されるCエボリューション

メインフレームにあたる車体中央部にバッテリーをマウント。それにより低重心化が実現し、安定したハンドリング特性となっている
バッテリーはBMWの電動四輪車「i3」と同じリチウムイオンバッテリーで、1つあたり12個のセルを内蔵したモジュールを3つ組み合わせている。94Ahという大容量バッテリーモジュールとすることで、十分な航続距離を確保。残量ゼロから80%までは約3.5時間、満充電までは約4.5時間で充電される。
東京マラソンを皮切りに、さまざまなイベントで「Cエボリューション」ベースの「E-WING」を見る機会が増えてきそうだ。

充電はEV充電スタンドや200Vコンセントで可能。残量ゼロから満充電までは約4.5時間
まとめ●モーサイ編集部 写真●BMW