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進化する婚姻届!!多様な「ご当地婚姻届」に注目が集まる
法律上の夫婦となるために行政に提出する婚姻届。白い紙に黒い枠と文字が書かれた事務的なものを想像する人が多いと思いますが、近年ではSNSなどに婚姻届や結婚指輪等の写真を載せ、「結婚しました」という報告投稿をする人が増えたこともあり、届出用紙のデザインも多様化が進んでいます。
そもそも婚姻届は「戸籍法施行規則 附録第十二号」に定められた記載事項や様式を守れば、オリジナルデザインで自作することも可能です。しかし、イチから自分でデザインした婚姻届は、記載事項や様式に抜け漏れがあり、不受理となってしまうことも少なくありません。
そこで検討したいのが、法人や自治体が配布している「オリジナル婚姻届」。中でも個性的&かわいいデザインが多いと評判なのが、ゼクシィが各地方自治体とタッグを組み運営するサイト「まちキュンご当地婚姻届」です。このサイトでは、各自治体の観光名所や特産物、出身の著名人などにちなんだ50種類以上のオリジナル婚姻届を無料でダウンロードすることができます。
また「まちキュンご当地婚姻届」には登録されていなくても、各自治体のホームページからダウンロードできる「ご当地婚姻届」もあります。
豊富なデザインの中には、バイクをデザインしたものも。この記事では熊本県大津町のご当地婚姻届を紹介します。
熊本県大津町のご当地婚姻届はホンダ スーパーカブデザイン
熊本県大津町(おおづまち)のご当地婚姻届は、ホンダ スーパーカブや桜のイラストがあしらわれたデザイン。
ホンダと熊本県の縁は深く、ホンダ クロスカブ110やホンダ ジョルノには、熊本県の公式ゆるキャラ「くまモン」のロゴをあしらい、イメージカラーの黒と赤に彩った特別モデルがランアップされています。中でも大津町には、ホンダの熊本製作所やホンダグループが所有するサーキット「HSR九州」が置かれています。
また、大津町には「バイクの町・大津」をキャッチコピーとする「道の駅大津」があり、2022年11月には駅敷地内に国内19番目の「オートバイ神社」も建立されました。
ご当地婚姻届のデザインコンセプトについて、ホンダの広報担当者は「大津町町花のつつじ、ホンダ熊本製作所南側道路の桜、大津町町鳥のほおじろ、オークス広場(大津町町民交流施設)の楠、町内を流れる上井手川にかかる水車、石橋、サッカーボール、そしてバイクなど、大津町の魅力をふんだんに盛り込み幸せ気分が高まるデザインとなっています。」と説明しています。熊本県大津町のご当地婚姻届は大津町公式ウェブサイトから無料でダウンロードできます。
住んでいない&縁のない自治体の「ご当地婚姻届」も使えるの?
「戸籍法施行規則 附録第十二号」に定められた記載事項や様式を守れば、オリジナルデザインで自作することも可能な婚姻届。基本的にはある任意の自治体の発行する「ご当地婚姻届」を、他の自治体に提出しても問題はありません。現在住んでいなくても、過去に住んだことがなくても、思い出の旅行先の自治体や、単純に届出用紙のデザインが気に入った自治体の「ご当地婚姻届」を提出し、受理してもらうことが可能です。
一方で、数はかなり少ないものの「その自治体が発行しているデザイン婚姻届以外は受理しない」という自治体も存在するため、オリジナル婚姻届の提出を希望する際には、受理の可否を届け出予定の役所などに確認しておくことを強くおすすめします。
レポート●モーサイ編集部・中牟田歩実 写真●熊本県大津町住民課/ホンダ