
現在再生中のYDS-3。
1965年式の車両だが、外装の一部は1966年式のもの。
ヤマハのパラツインスポーツのご先祖様、YDSシリーズが1台。YDS-3をレストアしていこう。という当企画。
足元がボロなのはみっともないので(写真は満遍なくボロだが……)、前回予告していたとおり、前後のハブのリフレッシュが今回のテーマ。

前回もお見せした前後ブレーキパネル&ハブ。軽くではあるがこれでも磨いたのだが……。
ただ、これを1から手磨きするのは辛すぎる。ゆえに、以前からお世話になっているブラストショップ、テクニカルブラスト(千葉県大網白里市)にサンドブラストを依頼。
表面の腐食などを吹き飛ばしてもらった。

テクニカルブラスト
〒299-3221 千葉県大網白里市富田1301-5
メール:at90dav@rainbow.plala.or.jp
URL:http://www16.plala.or.jp/t-burst/
ガラスビーズ(研磨剤の一種)も打ってもらって白磁の焼き物のような滑らかな仕上がりになった。が、当時の資料やヤマハ・コミュニケーションプラザの収蔵車の写真などをみると光沢のある仕上がりに見える。

ブラスト後のハブたち。加工工賃はハブはひとつ3500円で、パネル類は1枚1500円。
ガラスビーズを打ってもらうとそれぞれ1.5倍になるので、工賃の合計は1万7250円(税込)。

当時の広報写真より。こちら側が映り込むほどではないにせよ、金属らしい光沢を持っていることがわかると思う。
ガラスビーズのしっとりした質感も捨てがたいが、ここからさらに磨き込む。スチールウール、コンパウンド、青棒(バフ用の研磨剤)と番手を細かくしながら、雨の日も風の日も引きこもって部品を磨くこと4日間。
テロっとしたツヤ感を出せた……と思う。完璧な鏡面ではないが、まぁ旧車らしい“味”が出せた、ということでよしにしておこう。

すっかりキレイになった前後ハブたち。作業の詳細は次のページにて。
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