梅雨が明け真夏の到来となりましたが、皆さん熱中症対策は万全ですか?
熱中症対策として塩キャンディー1つで真夏に挑む二輪車WEBサイト「モーサイ」の編集部員、さとうです。
最近はライダーの間でも広く普及しているETC。
ETCがあれば料金所での「グローブを外し財布をカバンから出し、お金を渡す」というとても面倒な時間を省けますし、何より割引が適用されるので高速道路を利用するライダーは是非とも付けておきたいものですよね。
今まではETCを付けていなかったので一緒に走っているライダー(もちろんETC利用者)に料金所で遅れを取ったり、後続の車からのプレッシャーを感じたりと心苦しい思いをしていました。
通行券をポケットに入れていた時は、雨で濡れた通行券が正常に読み取れなかったりだとか、「あれ?そう言えばカバンのチャック締めたっけ?家の鍵とか落ちたりしてないよね?」なんて心配性が発動したり……。兎にも角にも精神衛生上よろしくないわけです。
ならばという事で、我が愛車VITPILEN 701にも付けてきました! ETC2.0を!
今回はそのレポートをご紹介。VITPILEN 701オーナーでまだETCを付けていない方必見です!
前回記事『【編集部さとうのVITPILEN 701日記】03.rpm:わらび餅を食しにプチツーリングへ行く!』は コチラ。
どこに付けようETC
そもそも、バイク用ETCには「アンテナ一体型」と「アンテナ分離型」の2種類があります。
アンテナ一体型はカード読み取り機やアンテナ等が一体となり、ハンドルなどにポン付けするタイプ。配線加工等は比較的簡単ですが、スマートフォンより一回り大きなサイズのものがハンドルに付くので目立ってしょうがない。
アンテナ分離型は文字通りカード読み取り機とアンテナ等が分離しているタイプ。カード読み取り機はシート下等に隠し、アンテナ等だけがハンドル付近に付くのであまり目立ちません。一体型に比べれば配線加工は大変ですが、防犯性も高いので利用者は多いのではないでしょうか?
VITPILEN 701はデザインが特に美しいバイクなので、そのデザインを崩さないためにアンテナ分離型をチョイスしました。
というわけで、選んだのはこれ!
●価格:2万3500円(税抜)
●URL: https://www.mskw.co.jp/motorcycle/etc/be700e
ミツバサンコーワさんの『GPS搭載 ETC2.0車載器 MSC-BE700E』です。
ミツバサンコーワさんの中でもハイスペックなこのモデルは、GPSを搭載しているため高速道路上の緊急情報をインジゲーターの点滅で知らせてくれたり、防水・防塵規格の最高条件「IP68」「IP66」を達成していたりする優れもの。
そしてETCを選ぶにあたって一番の決め手となったのが「20Gの振動に耐えられるタフさ」!
単気筒エンジンのVITPILEN 701は2つのバランサーのおかげで振動が軽減されていますが、そうは言っても振動ゼロではないため、この高い耐振性は安心してETCを使用するには必須と言えるかもしれません。
問題となるのは、どこにETC本体を取り付けるかです。
前述した通りVITPILEN 701のデザインは崩したくないので、自ずと取り付け場所はシート下になるわけですが……。
シート下・前側はバッテリー等があるため書類しか入るスペースがなく、後ろ・タンデム側は何やらコードがありますね。
しかし、奥行きが意外にもあるのでここに入る、というか無理矢理にでも入れるということでとりあえず場所は決定。
それではさっそく、ETCを取り付けてくれるお店へ向かいましょう!
意外な落とし穴
というわけで、会社を抜け出してお邪魔したお店は『ライコランド TOKYOBAY東雲店』さん。当サイトや弊社刊行物「モーターサイクリスト」の取材などでお世話になっているお店です。
そして、さとうが都内(特に湾岸地区)をぶらつくときに立ち寄ったり、ショートツーリングに行く際の待ち合わせ場所にすることもある、なじみのお店でもあるんです。
都内屈指の大型バイクパーツ用品総合専門店であり、圧倒的な物量、商品群を誇っています。もちろん整備の技術も高水準のため、安心して愛車を預けることができるお店なんです。
お伺いしたのは平日の昼間でしたが、多くの人で賑わっていましたのが印象的でした。
さあさあ、お店の方へVITPILEN 701を預けて、早速ETC取り付け場所を確認します。
取り付け場所も正式に決まったのでいざPIT IN(今回は特別に中の撮影をさせていただきました)。
ETC取り付けにあたって、カウルを外します。
しかし! ここで思わぬ落とし穴が!
どうやらVITPILEN 701は初めての扱いだったようで、お店の方もカウルを外すのに苦戦しています。
途中、インターネットで検索するも「全く情報ありませんね〜」と、お店の方がいい笑顔を見せてくれました。
本当にどうやって外すのか、とりあえずツメ等を折らないように注意しながら色々な方向へ力を加えていると……。
苦節1時間弱、やっと右側のカウルを外すことに成功しました。
さあ左側、なのですが、左側のカウルの外し方が本当にわからない。
作業に支障はないとのことなので、諦めて次の作業へ進みます。
次に行ったのが、アンテナの取り付け。
フラットな場所が少ないVITPILEN 701はアンテナの場所も迷います。
オーナーとしてはやはり目立たない位置に付けて欲しい所ですが、そう上手く行かず……。結局ウインカーの根本上に装着となりました。
続いてアンテナ配線の取り回しですが、さすがプロの技術者。全く目立たない位置に凄まじい速さで通していきます。
次はETCの本体、カード読み取り機です。
作業開始から約2時間30分、遂にETC搭載が完了です!
やはりプロの技術は凄いもので、初めて触るバイクもほぼ順調に作業を進めていき尊敬するばかりです。
今回はアンテナをウィンカー上に設置しましたが、取り付け箇所や方法は他にもあると思うので、皆さんも工夫してみてください。
早速ETCの力を味わう
という訳で、早速ETCの初仕事です!
最寄りの首都高速入り口へ走ります。
10分ほど走らせたら入口が見えてきました。緊張の進入です。
当然ですが、無事開きました! 快感です。
ETC装着に予想以上に時間がかかってしまった点や、アンテナが少々目立ってしまったという点もありますが結果としては大満足です。
ハスクバーナ・モーターサイクルズの正規ディーラー店で取り付けを行えばカウルの脱着もスムーズに進みもっと短時間で終わったことでしょう。取り扱いに慣れている点でも安心ですしね。
VITPILEN、SVARTPILENシリーズオーナーの方は正規ディーラー店での取り付けを強くおすすめします!
いや〜、しかし本当に楽ですねETC。これで高速道路を使ったツーリングもぐっと楽になります。
「今日は風強いですね!」なんて会話を料金所の人と楽しむ機会が無くなるのは寂しい気もしますが、心の底からETCを付けて良かったという訳で今回はここまで。
早く真夏から抜け出し、もう少し涼しくなってほしいと思うさとうでした。
VITPILEN 701主要諸元
●メーカー希望小売価格:135万5000円(税込)
●エンジン型式:水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
●始動方式:セル式
●総排気量:692.7cc
●ボア×ストローク:105×80mm
●最高出力:55kW/8500rpm
●最大トルク:72Nm/6750rpm
●変速機:6速
●フレーム:クロームモリブデン鋼 トレリスフレーム(パウダーコート)
●サスペンション(F/R):WP製倒立フォークφ43mm/WP製リンク式モノショック
●サスペンションストローク(F/R):135mm/135mm
ブレーキ(F/R):Brembo製ディスクφ320mm/Brembo製ディスクφ240mm(BOSCH 9M+2チャンネル)※ABSは解除可能
●タイヤF/R:120/70-ZR17 / 160/60-ZR17
●ホイールベース:1434±15mm
●シート高:830mm
●燃料タンク:約12L
●半乾燥重量:約157kg
●保証期間:2年間
●生産国:オーストリア
※主要諸元はEU仕様のものです。日本仕様では値が異なる場合があります。
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