長く続く梅雨の影響で雨ばかりの日が続きますが皆さんどうお過ごしでしょうか?
曇りの予報を信じてツーリングに行き雨に降られる雨男、二輪車WEBサイト「モーサイ」の編集部員さとうです。
今回は慣らし終了後のプチツーリングレポをお送りいたします。
目的地は山梨県にある美味しいわらび餅が評判の『山の湯宿はまやらわ』。和菓子が好きなさとうにはもってこいの場所。いやはや、楽しみです。
さぁ、慣らし期間中は抑制されていたVITPILEN 701の持つパワー、遂に本領発揮です!
私が住んでいるのは東京都東部なので、青梅までは高速道路で移動し、そこから先は青梅街道〜大菩薩ラインを通って向かうルートを設定。高速道路やワインディングで真のVITPILEN 701を探っていくことにします。
前回記事は コチラ。
このトルク、弩級につき
今回の高速道路走行で、わがVITPILEN 701は初めてのアクセル全開となったわけですが、どうやら私は愛車の性能を少々を見くびっていたようです。
VITPILEN 701のトルクの太さは、慣らし中から「これが単気筒のトルクか!」とさとうを唸らすには十分でした。ですが、慣らし中は6000rpm以下を遵守する必要があるため、アクセルは程々の開け具合だったわけです。
そのトルクをフルスロットルで味わったらどうなるのか……。未体験のトルク感にワクワクしていたのですが、高速道路の合流で不用意にアクセルをガバ開けしてびっくり! ものすごいトルクです(思わず体がのけぞり怖い思いをしました)!
あっという間に6000rpmを超え、リミッターが作動する9000rpmに到達。全域にわたってトルクフルで、加速もまるでリッタースポーツモデルのようです。
エンジンからの「ドッドッドドドドドッ!」という力強い鼓動と音が気分を高揚させます。
エンジン音に負けず劣らずの声量で「うっひょー! なんだこれ楽しー!」と思わず叫んでしまいました。
加速してからの合流追い越しだけでなく、車線変更も非常に優秀です。
「アクションから1テンポ遅れてバイクがついてくる」ような感覚はなく、アクションと同時に応えてくれます。まさに、意のままに操れるという感覚ですね。
しかし、カウルがないバイクなので、襲いかかってくる風圧はかなりのもの。
伏せてもダイレクトに風が当たるので、巡航速度内でしたらそこまで気になるほどではありませんが、巡航速度+αの速度での長時間走行は厳しいと思います。
そしていよいよワインディング。
「やはり」と言うべきか、想像以上に楽しい走りをしてくれます!
ブレーキはしっかり効き、サスはよく動き、そしてタイヤは高いグリップ力を発揮してくれます。
車重が軽いにもかかわらずふわふわ感はあまりなく、タイヤの接地感覚もしっかりと伝わってきます。また、トラクションコントロールがもたらす安心感やアップ/ダウン両方に対応しているイージーシフトもありますから、安心してコーナリングを楽しむことができます。
連日雨が降り続けた影響で路面が所々ウェットでしたがグリップ感や操舵感覚の変化はあまり感じず、臆することなく曲がっていけます。
街中ではクイックに曲がっていく印象でしたが、高速域になるとクイックというよりしっかり旋回していくオンザレール感覚が強まります。
この挙動は好みが別れると思いますが、個人的にはバンクして旋回する感覚が長く味わえて好きですね。
旋回中もラインを変えようと意識したらそれについてくる順応性の高さもあります。ライダー自身のアクションにちゃんと応えてくれるバイクです。
甘さが五臓六腑に染み渡る
ワインディングを堪能しつつ、大菩薩ラインの中間地点にある『道の駅たばやま』にて休憩。
大菩薩ラインを走る時は必ず立ち寄る道の駅です。
今回は食べませんでしたが、「鹿バーガー」は絶品なのでオススメ。
流石にここまで来ると、都内では見られないど迫力の自然が満喫できますね。
目的地の『山の湯宿はまやらわ』は『道の駅たばやま』から15分ほどの距離。
大自然の中にある侘び寂びが感じられる建物です。
山の湯宿はまやらわHP:http://www.hamayarawa.jp
ここで食べられるわらび餅は黒糖・白糖・ヨモギの全部で3種類。
「和菓子といえば黒糖だ!」の甘党さとう、もちろん黒糖です。
さあいよいよわらび餅とご対面です!
サイズもさることながら弾力も良さそう。お皿を揺らすとプルンプルンです。
いざ、実食!
美っ味〜い!!
なんて濃厚な甘さでしょう…。
モッチモチで柔らかい不思議な食感。わらび餅を初めて食べましたが、こんなにも美味しいとは驚きです。
川のせせらぎ、鳥のさえずりを聴きながら食べるこのわらび餅は絶品。
少年時代、野山を駆けた日々を思い出しノスタルジーな気持ちになりながら温かいお茶を啜る心地よい時間を過ごせました。
ぜひ皆さんに訪れて欲しい場所です。
超豪華な足回り
さて、今回のツーリングでVITPILEN 701のスポーツ走行のレベルの高さ・楽しさを知った訳ですが、それには足回りがひと役買っているんですね。
VITPILEN 701の走りの楽しさはその車体構造や搭載している大排気量単気筒エンジンだけのものでなく、リッターSSと同等の足回りあってのもの。
バイクの命とも言えるタイヤ。そのタイヤにはグリップ力に定評のあるブリジストンのスポーツタイヤ、バトラックス・S21を標準で履いています。
軽量な車体にこのスポーツタイヤの相性は凄まじく良く、アグレッシブにスポーツ走行を楽しめます。
ブレーキはBrembo製で、フロントシングルディスクながら高い制動力を誇ります。リヤの制動力も十分ありますし、ABSの介入も自然でした。
また装着しているWP製サスペンションは高い荷重が掛かって本領を発揮するタイプ。フロントもリアも減衰力調整機能がついているので自身の体重に合わせて簡単に調整ができます。
彫刻のような美しいデザインが目立つVITPILEN 701ですが、その足回りは「もっと攻めて走ろうぜ!」と言わんばかりの本格的な性能を持っているのです。
という訳で、ワインディングも楽しめて美味しいものも食べられて素敵な一日になったところで今回はここまで。
次回までには写真の技術をもっと上げなければと思うさとうでした。
VITPILEN 701主要諸元
●メーカー希望小売価格:135万5000円(税込)
●エンジン型式:水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
●始動方式:セル式
●総排気量:692.7cc
●ボア×ストローク:105×80mm
●最高出力:55kW/8500rpm
●最大トルク:72Nm/6750rpm
●変速機:6速
●フレーム:クロームモリブデン鋼 トレリスフレーム(パウダーコート)
●サスペンション(F/R):WP製倒立フォークφ43mm/WP製リンク式モノショック
●サスペンションストローク(F/R):135mm/135mm
ブレーキ(F/R):Brembo製ディスクφ320mm/Brembo製ディスクφ240mm(BOSCH 9M+2チャンネル)※ABSは解除可能
●タイヤF/R:120/70-ZR17 / 160/60-ZR17
●ホイールベース:1434±15mm
●シート高:830mm
●燃料タンク:約12L
●半乾燥重量:約157kg
●保証期間:2年間
●生産国:オーストリア
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