皆さんこんにちは! 二輪車WEBサイト「モーサイ」の編集部員さとうです。
無事に第2回目を迎えることができた【編集部さとうのVITPILEN 701日記】。
前回の記事をまだ読んでいないという方はコチラからぜひ読んでみてくださいね。
さて今回は、バイクを新車で買った際に必ず行う儀式(?)である「慣らし運転」と、VITPILEN 701の足着き性について紹介したいと思います。
慣らし運転はエンジン内部や駆動部分などの部品をなじませ、正常なクリアランスにしたり均一なアタリを出すために必要不可欠な作業。納車されたばかりの愛車を一刻も早くかっ飛ばしたい、「このバイクのパワーを味わいたい!」という、ちょっとスパイスの効いた気持ちは、慣らしが終わるまでグッとこらえねばなりません。
また、自分自身が”バイクに慣れる”という点でも、慣らし運転は非常に大きな意味合いを持ちます。各操作を丁寧に行うことでバイクの特性を体になじませることができますから、人もバイクもその性能を遺憾なく発揮できるよう、きっちりと慣らし運転を行いたいところです。焦らされ続ける慣らし運転の先にはまさしく”愛車”の誕生があることを思えばそれも苦ではないでしょう。
慣らし中でも楽しいエンジンフィーリングと、美しくまとめられたデザインに感動
VITPILEN 701の慣らし運転の走行距離は1000km程度。つまり、1000kmの定期点検までは慣らし運転の期間と考えて差し支えないでしょう。
というわけで、はやる気持ちを抑えて慣らし運転に出発です!
走行しながら各部をチェックしていくと、そのエンジンフィーリングが特徴的であるとまず気づきます。
特徴的なVITPILEN 701のエンジンを表すなら「元気」のひと言がピッタリ。慣らし運転中は6000rpmまでしかエンジンを回してはいけないのですが、その回転域内でも単気筒とは思えない元気さがあります。クラッチ操作を正しく行えば低・中回転域でも問題なく運転でき、街乗りも想像以上に走りやすく感じました。
もちろん、単気筒エンジンならではの振動もありますが(振動のピークは4000rpm手前ぐらいでしょうか?)、バランサーが内蔵されているため不快に感じることはありません。むしろ、その小気味よい振動が楽しく思えるほどです。
4気筒エンジンにはない鼓動感、アクセルを開けた時の下から蹴り上げられるような大トルクも、単気筒エンジンならではの魅力といえるでしょう。
また、全域で高いトルクを発生してくれるので、高速道路の走行も不足を感じることはありません。アクセルを開ければ即座に反応してくれるレスポンスのよさもあり、6000rpmが上限でも追い越しをスムーズに行えます。
コーナーも頭に描いたどおりのラインをピシッと走ってくれますね。
車体がスパッと倒れて曲がるので、コーナーやS字は積極的に体重移動が楽しめるバイクです。
セパレート式のハンドルは垂れ角がそれほど付いておらず、かつ幅広のポジション。そのため上半身の自由度が高く、バイクを意のままに操れます。
セパレート式のハンドルにしては位置が高めで、想像よりも前傾姿勢は辛くないですね。ストレスフリーに乗ることができます。
ハンドルの高さと車重の軽さのおかげで取り回しもUターンもラクラク!
先日撮影のために何度もUターンを行ったのですが、軽い車体とライド・バイ・ワイヤースロットルの滑らかな操作が相まって、Uターンが得意でないさとうでもプレッシャーを感じることがありませんでした。
場合によってはニーグリップしにくいかも?
個人的にちょっと気になったのが、タンクをニーグリップした際に、その感覚が少し分かりづらい点です。
VITPILEN 701のシートはそれほど絞られておらず、タンクも出っ張っているためか、内腿の一部でしかグリップできていない感覚。膝もちょっと浮いてる感じがします。
おそらく着座位置の関係で、そのような現象が起きているのでしょう。
ですが心配ご無用。シートがフラットなので着座位置の自由度が高く、着座位置の調整は簡単。スピードやコーナーの曲率に合わせ、自身が気持ちよくコーナリングできるポジションがすぐに見つけられます。
ニーグリップの調整をしつつ自由自在に体でアクションができますので、足の間でバイクを遊ばせるような感覚でライディングすると非常に楽しいですよ!
足着きとかって皆さん気になるでしょ?
VITPILEN 701のシート高は830mmと、決して低いと言える数値ではありません。やせ型身長170cm少々短足タイプのさとうには、その数値ですと不安を感じてしまいます。
●バイク用ブーツ
●スニーカー
足着きは写真のとおりで、両足ではかかとが着きませんが、片足のみであればかかとがしっかり着きますよ。
バイク用のブーツは厚底タイプのものが多いので、思っていたよりかかとが浮かないみたいです。
とは言っても、かかとが浮いていればバイクが傾いた時に踏ん張りがし辛いし、わだちに停まった時には「おやおや? 足が地面と出会わねえぞ?」なんてことももちろんあります。
しかし、それでVITPILEN 701を倒してしまったことは皆無。それは半乾燥重量157kgという驚異の軽さのおかげ!
250ccクラスの重量しか無いうえに、さらにそのタイヤサイズも相まってバランスが抜群。
おそらく身長が160cm台の方でも、バイクに慣れていれば問題なく乗ることが可能だと思います。
足着き性がネックになってVITPILEN 701の購入をためらっている方は、一度お店に行き跨がらせてもらうことをオススメしますよ!
ちなみに、身長181cm、体重70kgのライダーが跨ると……。
絶対的な性能を持ちながらも、都心の入り組んだ道でも乗りやすい一面を持つVITPILEN 701。
「外車だから」と尻込みしてしまうにはもったいないほどの魅力があることは間違いないでしょう。
次回は慣らし終了後のツーリングインプレッションを予定。いよいよVITPILEN 701の本領発揮と言ったところでしょうか。
まだ慣らしの段階でこんなに楽しませてくれるなら、慣らしが終わった後は一体どれ程のものなのでしょうか?
楽しみでもあり、ちょっぴり怖いさとうでした。
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