なんともゆったりしたペースで更新を続けている釣りツーリング企画ですが、念願のリヤキャリアも無事に完成して、あとは釣りに行くばかり。
なかなか休みも取れないまま時間だけが経過していましたが、仕事の合間を縫うようにして、ようやく釣りに出発!
目的地は今までボウズを食らったことがないほど良好な釣果を記録している、千葉県は興津東港です!!
(report:編集部ひぐらし photo:舞草 壮)
強度も使い勝手も申し分なし!
結論から言ってしまうと、前回製作したリヤキャリアはすこぶる頑強で、10㎏少々の荷物を積載しただけではびくともしませんでした。
チェックを兼ねて体重約70㎏の筆者がキャリアに腰かけてみましたが、しなりもしなければ曲がりもしないほどの丈夫さを発揮。これならばある程度の重量物を載せて走行しても問題はないでしょう。
うーん、いい感じじゃないの。黒に塗装することで、随分と締まった印象になりました。
とはいえ、重要なのは見た目よりも実際に荷物を載せて問題ないかどうか。そこで、出来上がったリヤキャリヤに荷物を積載して、実際に釣りツーリングへ出かけてみることにしました。
よーし、ようやく釣りに行けるぞ〜!
重量10㎏ほどのボックスは小型の荷締機で固定し、ロッドケースは無理矢理テープで固定。やはりロッドケースホルダーは何らかの方法で作りたいところですな。
なにごとも実際に使用してみないと不具合はわからないもの。というわけで、さっそく釣り道具を積載してショートツーリングへ出発! 行き先は自宅から約80㎞の千葉県勝浦市の南にある、興津東港としました。
ちなみにこの場所は、今までボウズを食らったことがないほど釣果に恵まれた港。
以前南房方面での仕事が終わってから、軽い気持ちで釣りを始めたところ、1〜2時間程度で30匹以上のアジが釣れたこともありました。
知り合いはこの場所でヒラメを2枚も上げるなど、ある意味「鉄板」の釣り場なのです。
堤防は駐車場からすぐ辿り着くことができますし、堤防幅も広いのでファミリーで訪れても安心です。ただし、堤防に行くには一部狭い区間がありますので、小さいお子さんがいる場合には要注意。
ちなみに駐車場は500円の駐車料金がかかりまして、夜釣りをしていると朝方地元のおじさんが駐車料金を受け取りに来ますので覚えておくといいでしょう。
念願の勝浦タンタンメンを食す
荷物を固定したら、目的地へ向けて出発! 直線の走行は荷物も邪魔にならず非常に快適。エイプにこれだけの荷物を積めるのは、なんだかうれしくなってしまいますね。
ちょっと気を付けなければならないのはコーナリング時。重量物が高い位置に載っているためか、車体が急に倒れ込むような挙動をする傾向がありました。慣れれば問題ないかもしれませんが、若干リヤサスペンションが重量に負けているような気もしますので、サスを変更する必要があるかもしれません。
と、もろもろのインプレッションを行っているうちに、勝浦まで23㎞のところまで来ました。
夕マヅメの時間帯を狙ってお昼過ぎに出てきたのですが、じつは今回の釣りツーリングにはもうひとつ目的が……。
そう、勝浦名物の「勝浦タンタンメン」を、ぜひとも食べたかったんです!!
勝浦タンタンメンといえば、海女さんや漁師さんなど、海で働く人々の冷えた体を温めるために考案されたというご当地メニューです。
通常はゴマが効いたものばかりのタンタンメン。しかし勝浦タンタンメンは醤油をベースとしたスープに、たっぷりのラー油とみじん切りのタマネギ、そして挽肉が入るのがオーソドックスなのだとか。
また、それぞれのお店で異なる特長があり、ニラやネギなどの野菜が入ったり、味噌ベースのスープを用いていたりするものもあるのだそう。各店が独自の発展をしているところも、なかなかに興味深いところです。
今回お邪魔したのは、勝浦市松野にある「はらだ」さん。
はらだ
住所:千葉県勝浦市松野388
電話番号:0470-77-0347
営業時間:11時~スープが無くなり次第終了
定休日:毎週火曜日(臨時休業有り)
駐車場 5台
順番待ちの行列ができるほどの人気店で、その辛さ度は★★★★(星4つ)……! 勝浦タンタンメンの中では辛めの味付けのようです。
ちなみにお店は午前11時からですが、混雑時はかなり待つこともあります(その場合は名前と電話番号を記載しておくことで、順番が来ると連絡がもらえるシステムとなっています)。また、スープがなくなり次第営業終了となりますので、夕方近くに訪れる際は気を付けましょう。
というわけで、さっそく勝浦タンタンメンを注文。
いったいどんなラーメンが出てくるのかとワクワクしていると……。
……赤いっ!
まるで面や具材が、ラー油の海を泳いでいるかのような錯覚を受けるほど、全体が満遍なく赤い!
インターネットやクチコミなどで画像は見たことがあるけれども、本物を目の前にしたときの衝撃はかなりのものです。
どう見てもラー油オンリーのスープにしか見えません。
はてさて、いったいどんなお味なのか……。
さっそく麺を口に運び、麺をすす……ろうとした次の瞬間!
むせましたとも。えぇそりゃもう盛大に。
麺にからんだラー油が、すすろうとして吸い込んだ空気とともに入り込み、ものの見事に気管を刺激してくるのです。
どうしたってむせかえり不可避の状況。クチコミで「麺をすすって食べないほうがいい」という書き込みを目にしましたが、その意味がようやくわかりました。
涙目になりながら、今度は注意深く麺を口に運びます。
すると今度は、猛烈な辛みが容赦なく舌を刺激してくるじゃありませんか!
辛さはまさにラー油そのもの。食べて即座に辛さを感じるのではなく、口に入れて数秒後にジワジワと舌が熱せられていくような感じです。ラー油の量が量だけに、その辛さがかなりの勢いで襲いかかってくるのです。うおおおっ、こりゃたまらん!!
しかし、2口3口と食べ進めると、その辛みがだんだんとおいしく感じてくるから不思議。恐らくは口が辛さに慣れてくると同時に、タマネギや挽肉、醤油ベースのスープのうまみが感じ取れるようになるのでしょう。
あぁっ、辛い! でもうまい!!
ヒーヒーいいながらもおいしく完食させていただきました。
当然のことながら食べ終わった後は、胃袋を中心に体がホッカホカ。いやぁ……勝浦タンタンメンは、想像以上に衝撃的なラーメンでした。
ちなみにはらださんでは、醤油ベースのタンタンメンのほか、味噌タンタンメンや辛くないラーメンもありますので、辛さが苦手な人はそちらをぜひご賞味ください。
うーん、こうなるとその他の勝浦タンタンメン屋さんにも行ってみたくなりますね。
勝浦タンタンメン正規取扱店は、熱血!!勝浦タンタンメン船団さんのホームページ
http://katsutan-sendan.com
より確認することができますので、皆さんぜひ食べ歩いてみてくださいね。
ようやく釣り場に到着! しかし……。
キャリアの出来映えと勝浦タンタンメンのおいしさで、身も心もホックホク状態でバイクを走らせること数十分。ようやくお目当ての興津東港に到着です。
そういや今回は、釣りツーリングでした。勝浦タンタンメンのうま辛さで、危うく当初の目的を忘れるところでした。
到着は夕マヅメ直前くらいのナイスなタイミング。
ちなみに対岸というか、小さな湾の反対側には興津港があります。こちらもでかいアオリイカが釣れたり、アジを大量ゲットしたりと、なかなか好印象の港です。近隣の勝浦港が実質上の釣り禁止(参考URL:https://tsurimap.net/chiba/katsuurakou)になってしまいましたから、今後も釣り場を使わせてもらえるよう、マナーを守って釣りをしたいですね。
というわけで、さっそく釣り開始!
今までの経験上、堤防の外洋側より内側のほうが釣果が良かったので、内側中央付近に場所を取ってすぐさま仕掛けを投げ入れます。
ちなみに今回は、前回同様下オモリのサビキ仕掛けにて挑みます。
ていっ!
仕掛けを投入してしばらくすると、周囲の釣り人さんがにわかに慌ただしくなりました。
時合いとなり、アジが港内を回遊し始めたようです。さあ、お祭りだー!!
……と、次の瞬間、ついに私のウキが海中に消し込みます!
き、きたー! 本命のアジです!
前回はほぼボウズという状況でしたが、ようやく晩ご飯のおかずになる魚が釣れてひと安心。
……が。
その後アジを1匹追加したところで、パタッとあたりが止まりました。
周囲ではぽつぽつ釣れているのですが、タナを変えてもサビキの色を変えてもさーっぱりあたりがありません。
一縷の望みをかけて投げ仕掛けを投入してみるも、釣れたのはゴンちゃん(正確にはゴンズイ。背びれと腹びれに毒針を持つ厄介な魚。しかしお味噌汁にして食べるとおいしいらしい。)ばかり。
釣れないなぁ……。
このままではイカンと、遅い時間まで粘ったのですが、その後もあたりはさーっぱりありませんでした。
結局この日の釣果は、アジ2匹のみで納竿。
ジップロックがいっぱいになるくらい釣れる予定だったんですけどねぇ……。ううう、「絶対ダース単位で釣れる」と踏んでいたのに、思わぬ誤算でした。
しかしこれも、自然を相手にする釣りの醍醐味と言えるのではないでしょうか。
……いえ、負け惜しみではなく(汗)。
次がいつになるのかわかりませんが、今度こそは「大量だぜ!」と胸を張れるような釣果をあげたいところですね。
というわけでみなさま、またお目にかかりましょう!!